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【妻夫木聡&広瀬すず】「手を取り合って乗り越える雰囲気を作ってくれたのは、妻夫木さんだった」(広瀬)【sweet web独占】

  • 2025.9.19

戦後の沖縄を舞台に、圧巻の熱量と壮大なスケールで描く超大作映画『宝島』。

混沌の時代を命がけで駆け抜けた姿を演じる妻夫木聡さん&広瀬すずさんがsweet webに登場!
美しい撮りおろしビジュアルとともにお届けします!

――原作もそうでしたが、数十年にわたる壮大な物語ですね。これだけ長い時間を作中で演じるのは、どのようにアプローチされたんでしょうか?

広瀬「私は衣装やメイクの力に助けられたところが大きいと思っています」

妻夫木「それは僕も。実は衣装合わせのときから、ビジュアル面で時間の経過を表現でき、その力に助けてもらえることが分かっていたので、あまり不安なく挑むことができました」

――序盤のティーン時代は、皆さん少年少女にしか見えなくてびっくりしました。

広瀬「そうなんですよ。私も現場で感じていたし、完成した作品を観ても驚いたんです。みなさん少年にしか見えないのは本当にすごいと思いました。撮影前は、私だけ皆さんより年が離れていたことがちょっとだけ不安だったんですが、全くその心配がなくなりましたね」

――企画から撮影、完成まで、とても長い時間かかった作品になりましたね。

妻夫木「本当にこの企画が動くのか動かないのか、というのが分からない状況が続いていた時期がありました。その間も、プロデューサーや監督にも何度も問い合わせをしていましたけど、2度目の撮影延期が分かったときには諦めかけたほど。でも、3度目の正直ってあるんですよね(笑)」

広瀬「進みかけて止まって、というのが何度かあったときに、この企画自体が人のように『きっとできるから、こっち向いて』って言ってるような気がしたんですよね」

妻夫木「だから、撮影に入ってからの熱量がちょっとすごいことに」

――大友監督もそうでした?

妻夫木「間違いなく大友さんが引っ張ってくれてました。役者、美術、撮影など、現場は分業になっていますが、明らかに求心力が大友さんにあって。それでいて、家族みたいな感じになっていったんですよ。正直、この物語って壮大過ぎますし、決定稿ができたあともどんどんと変わっていって何者になるか分からないところもあったんですが、監督がうわーっと引っ張ってくれて。それについていく僕たちが『とにかくいいものを作るぞ!』とうごめいていた感じです」

――決定稿のあとも変更があったんですね。

妻夫木「監督がひたすら貪欲に『もっといいものを』と追求していたので(笑)。もちろん僕達もそれに応えようと必死でした。こういうことってなかなかうまくいくことが少ないのですが、僕達のお芝居も引き出してもらって、今回はすごく良い連鎖になったと思います」

広瀬「私、この現場に入る前に『監督はものすごくこだわりが強い』と風の噂で聞いていて、大変な現場はいくつも経験してきたから大丈夫、と思う一方でちょっと不安だったんです。でも、大友さんの場合、たしかにこだわりは強いけど、そこについていきたくなる圧倒的な勢いと熱量があるんですよね」

妻夫木「そうそう! わかる。いや、本当にきつい現場でしたよ。大友監督はできる限りカットで割らずに、シーンを通しで撮るので、僕としては集中力を一回に集中してバン!とぶつけたいところ、何度も最初から撮り直し、っていうことが当たり前。特にヤマコの家でレイがもめているのを、こっそり僕・グスクが観ているシーン」

広瀬「あ、あのお家、借りられる時間が決まっていて、1日に4時間くらいしかできなかったんですよね」

――え。あれ、セットじゃなくて人の家!?

広瀬「そうなんですよ。隣近所も人が住まわれているエリアでしたよ」

妻夫木「あのシーンだけは何度もできないって思って相談していたんですが、そこだけは3日かけてやると決まって……しかも撮影スケジュールの序盤。いや、正直きつかった(笑)」

広瀬「じつは私、初日にホテルの部屋から出るとき、足がめちゃくちゃ重く感じましたよ。『ここ出たら始まっちゃう』って」

妻夫木「そうだよね。あれを毎回全力投球してたら精神力もたないもん。でも幸い、うまくいって2〜3回やってみたら撮れて。心底ホッとしました」

広瀬「そのおかげで撮休が増えました(笑)」

――がんばったご褒美ですね。お休みはどう活用されました?

妻夫木「僕は宿泊施設から近いところでボクシングできるところを見つけたのでトレーニングに通ったり、友達に会いに行ったりしていました」

広瀬「私はあまり出歩かなかったんですよね。外に出ると疲れちゃうから、なるべく休もうと思って。あと、宿泊先のお部屋がちょっと変わっていて、畳のお部屋があったんですよ。すごく落ち着きましたし、お部屋に癒やされたところが大きいですね」

――お2人の共演シーンで感じられたことはありますか?

妻夫木「すずちゃんは昔から、お互い仲良くしている監督や脚本家の方がいるので、仕事の場ではなくてもお会いすることはしょっちゅうあったんですよね。一緒に仕事している方々が共通していて、大きな山を超えないといけない、みたいなときの苦しみを知っていてくれる……親戚みたいなイメージなんです。だから、撮影のときも変にどうしようああしようという話はせずに、一緒に現場に入って切磋琢磨したような。一緒にその場を生きた、という感覚で、すずちゃんにはすごく助けられました」

広瀬「妻夫木さんとは作品でがっつりご一緒したことがこれまでなかったのに、いつも近くにいてくれる気がするんですよね。今回わかったのは、妻夫木さんはいつもすごく柔和で、自ら周りに合わせていくような感じが印象的で。私だけでなく、スタッフさんもみんなついていこうって思える存在でしたし、一緒に手を取り合って乗り越える現場という雰囲気を作ってくれたのは妻夫木さんだったな、と思っています」

――お2人は、この作品以外にも沖縄を舞台にした作品がキャリアの重要なところにありますよね。作品を経て沖縄への想いで変わられたことはありますでしょうか?

妻夫木「この映画でようやくちゃんとした意味で向き合えた、という気がします。ずっと愛していた場所ではあったんですが、自分の力ではどうにも発信し尽くせない想いがありましたし、それに着手していないことに対して憤りもあったんです。僕は役者だから役者として芝居を通して発信しないといけない、と思うですが、それがようやくできたのかな、と。自分が唯一発信できる芝居を通して、この作品で沖縄と向き合うことができた気がするんですよね。沖縄で知るべきこと、そして僕らが真剣に考えて向き合わないといけないことに、ようやく近づくことができたんじゃないかと思います」

広瀬「私も『怒り』の沖縄パートを経験したことで、沖縄の歴史には私たちが覚悟を持って向き合わないといけないことがある、というのは理解しています。気軽に立ち入るようなことはできない分、この作品で体現しようとすることには、すごく覚悟がいりましたし、挑戦したいという強い気持ちもありました。だって、こういうことを知っていくことで、自分自身の人生にも確実に影響がありますから。ある意味、今回の現場はなにかに試されているような緊張感がありましたし、そんな沖縄との縁を感じてしまうこともありました」

●CINEMA INFO.

『宝島』

Story:1952年、米軍統治下の沖縄。「戦果アギヤー」という若者達は、米軍基地に侵入して物資を奪い、それらを困窮する一般人に分け与えていた。ある夜の襲撃で、思いもよらぬものを手にしてしまい、リーダーのオン(永山)が失踪。それをきっかけにグスク(妻夫木)、ヤマコ(広瀬)、レイ(窪田)らは別々の道を歩み始めるのだが……。
監督:大友啓史/原作:真藤順丈『宝島』(講談社文庫)/出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧 ほか/配給:東映、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:9月19日より、新宿バルト9ほか全国順次ロードショー

© 真藤順丈/講談社 © 2025「宝島」製作委員会

プロフィール
●妻夫木聡/つまぶきさとし
1980年12月13日生まれ、福岡県出身。オーディションでグランプリに選ばれ、1998年にドラマ『すばらしい日々』で俳優デビュー。2001年の映画『ウォーターボーイズ』、2004年のドラマ『オレンジデイズ』、2009年のNHK大河ドラマ『天地人』など話題作に出演。2010年の映画『悪人』で『第34回日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞、2016年の映画『怒り』で『第40回日本アカデミー賞』最優秀助演男優賞を受賞。2022年の映画『ある男』で『第46回日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞を受賞した。

●広瀬すず/ひろせすず
1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2012年に『ミスセブンティーン2012』を獲得。2013年、フジテレビ系ドラマ『幽かな彼女』で女優デビュー。2015年、日本テレビ系ドラマ『学校のカイダン』で連続ドラマ初主演。同年に出演した映画『海街diary』の演技で多くの新人賞に輝いた。映画『四月は君の噓』(2016年)、映画『怒り』(2016年)、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(2019年)、映画『ラストレター』(2020年)、映画『流浪の月』(2022年)、映画『ちはやふる』シリーズなど数々の映画やドラマ、CMで活躍。

photo : JOJI[RETUNE Rep]

styling : YASUHIRO TAKEHISA (妻夫木さん)、AKIRA MARUYAMA(広瀬さん)

hair & make-up : AZUSA OUE(妻夫木さん)、MASAYOSHI OKUDAIRA(広瀬さん)

text : MASAMICHI YOSHIHIRO

edit : sweet web

●広瀬さん衣装
ブラウス¥134,200、パンツ¥287,100、ネックレス¥112,200、ブレスレット¥ 42,900、ブラックバングル¥ 56,100、ゴールドバングル¥48,400(ともにディースクエアード/スタッフ インターナショナル ジャパン クライアントサービス)、ボディースーツ¥16,000(トゥ/on PR)、パンプス¥134,200(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン)、ピアス¥41,800 (キャリアリング)
 
●SHOP LIST
スタッフ インターナショナル ジャパン クライアントサービス TEL:0120-106-067
on PR(トゥ) TEL:03-4334-6121
クリスチャン ルブタン ジャパン https://jp.christianlouboutin.com/
キャリアリング https://careering.jp
 

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