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「お金を貯める」目的での保険加入はNG! 人気FPから学ぶ“家計に優しく、リターンの大きい”保険の選び方

  • 2025.9.18

お金を増やしたいけれど、投資や保険で何を選んだら良いかわからない…という人も多いのでは?今回は人気FP・伊達有希子さんの著書『夫婦と子ども2人、世帯年収650万円。どうしたら家が買えますか? マンガでわかる!一生お金に困らないライフプランのつくり方』から、人生設計に役立つ、保険の選び方をご紹介します!

貯まる家計のしくみ

先取り貯蓄をしてしまえば、生活はおのずと残ったお金に合わせていくことになり、結果的に貯蓄は増えていきます。さらなる余裕を生むための考え方を述べておきたいと思います。

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投資をいつから始めたらいいの?

特別支出や生活防衛費(緊急予備資金/生活費の半年~1年分)、直近のライフイベントに必要なお金が順調に貯まってきたら、投資を検討してみてもいいでしょう。投資とは、自分の持っているお金(資産)を運用することで、ただ銀行などにお金を貯金しておくだけよりも効率的に増やせる可能性があります。ただ、投資は中長期的な目線で増やすためのお金になるため、使いたいときには投資した資産を売却して現金に換える手順を踏む必要があります。また、投資は商品の特性上、上がったり下がったりという値動きがあるので、元本割れすることもあります。十分な貯蓄ができていないうちから投資を始めてしまうと、「お金が必要になったので、投資に回したお金をあてにしていたのにお金が足りない」という事態に陥ってしまったり、売却のタイミングを逃して、損をしてしまったりすることもあるので、注意をしてください。

保険での貯蓄や投資がNGであるワケ

家計の相談に乗っているとよく出てくるのが「保険」の話です。保険は、死亡、病気、ケガなどにより、収入が入らなくなってしまったときや大きな支出が必要になったときに、自身や家族の生活を支えるための金銭的な保障の手段です。ところが、たまに「教育資金を貯める目的で保険に加入した」「貯蓄するよりも保険のほうが、お金を増やせそうだから入った」という方がいらっしゃいます。これは適切ではありません。保険は、なんらかの理由で満期前に引き出すことになった場合、元本割れするリスクもあり、投資として考えるにはとても効率が悪いからです。家計を一軒の家に見立てた場合、土台となる1階部分は貯蓄と万が一のときの保障、その上に乗る2階部分に投資がきます。当たり前ですが1階部分がしっかりできてこそ初めて2階をつくることができるので、1階の貯蓄や万が一の保障がしっかりしていない段階から2階部分にあたる投資などを検討、始めること自体がNGです。ライフプランをつくれば必要な貯蓄額と万が一の保障の額を把握することは簡単ですから、その上で投資を始めれば安心です。

保険に入るなら毎月1〜2万円の死亡保険

保険は、投資目的ではなく純粋に保険として加入をしてください。今はいろいろな保険があり、CMやパンフレットを見ていると、どれも必要なものに思えてしまう方がいるかもしれません。ましてや子どもが小さいときは、なおさら「万一のことがあったら……」と思うと、あれもこれも加入したくなりますよね。保険会社などで、加入した場合のシミュレーションをしてもらうと、「毎月、この金額なら支払っていけそう。この金額で手厚い保障を受けられるならいいかも」と思うかもしれません。ただ、あのシミュレーションは、一般的な家族構成をもとに算出したものをベースにしていますが、同じ4人家族で同じような年齢構成であっても、職業や特性、周りの環境など、個人や家庭によって細かく状況は異なるので、加入前にもっと検討することが大切です。私は、保険の相談を受けた際、「どうなったとき、一番お金が必要だと思うか考えてみてください」と、お伝えしています。おそらくお金が一番必要になるのは、子育て中にママやパパが亡くなったときでしょう。保険商品の中でも死亡保険は、払い込んだ金額に対してリターンが大きいものが多いので、選ぶなら死亡保険がいいでしょう。また、保険にかける毎月の金額は、目安として1~2万円程度に留めておきましょう。「それだけだと万一のときに不安……」と感じるなら、貯金をするなど、制約なくお金を引き出せるもので貯めておくようにしましょう。会社の団体保険は割安で手厚い保障を買うことができるので、今一度制度を確認してみることをおすすめします。そうはいっても「どの保険を選んだらいいかわからない」「教育資金を貯める目的で保険を選択しようと思っていたが、他の選択肢も検討したい」といった場合、なかなか自分たちで情報を集めるのが難しいこともあると思います。そのようなときは、FPなどお金の専門家に相談するのも1つの手です。▼著者プロフィール▼伊達有希子(だてゆきこ)1級ファイナンシャル・プランニング技能士(ファイナンシャル・プランナーCFP認定)。国内金融機関を経て、どこの企業にも属さない中立公平な“独立系ファイナンシャル・プランナー(独立系FP)”として2012年にFP事務所を設立。これまで13年間にわたりライフプラン作成や資産運用の提案などのFP業務にあたるとともに、約1000件の相談業務に携わる。親しみやすく、わかりやすい伝え方が好評。執筆や講師としての活動も多く行なう。

今回紹介したのはこちら!

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『夫婦と子ども2人、世帯年収650万円。どうしたら家が買えますか? マンガでわかる!一生お金に困らないライフプランのつくり方』伊達有希子 著/大和出版子どもには十分に教育を受けさせたい、庭つきの家がほしい。そんな家族のための夢から電卓を叩いている主婦の皆さんへーー。金融商品をすすめるのではなく、相談業務だけを行う“独立系FP”が、プランの作成を通して明かす、お金の貯め方・増やし方・使い方。家計簿をつけなくても、「いつ、いくら必要なのか?」から始めて、「お金が貯められない家計」から「お金が自然に貯まってしまう家計」へ!

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