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【シェフ三國が“今世界イチ流行ってる鶏料理”を披露】結婚して!という名前の「マリーミ―チキン」作ろう

  • 2025.9.18

なぜか今、「マリーミーチキン」が世界中でブームになっているそうです。マリーミー(=結婚して!)という言葉が、まさか料理名になるなんて驚きですよね。ベーコンやトマト、生クリームを使ったソースで鶏むね肉を煮込むだけという、シンプルながらも濃厚で華やかな一品のようです。そんなユニークな名前の料理を、あの三國シェフまでもがYouTubeで、身近な食材で作れるようアレンジして紹介していました。これは作らないわけにはいかない!ということで、さっそく挑戦してみました。



三國清三シェフは長年日本のフランス料理界を牽引してきた一流シェフ。数々のフランスの有名レストランで働いたのちに帰国して、1985年「オテル・ドゥ・ミクニ」を開店。2022年に閉店し、YouTube『オテル・ドゥ・ミクニ』でも動画をたくさん配信しています。SNSで『chef_mikuni』としてもショート動画でレシピ等を配信しています。

三國シェフの「マリーミーチキン(Poulet Marry Me ~Marie-moi~)」の材料と作り方

【材料】※2人分
鶏むね肉(皮無し)…1枚
オリーブオイル…大さじ1
小麦粉…適量
塩...適量
こしょう…適量
ベーコン(ブロック)…30g
にんにく…1かけ
玉ねぎ…50g
ミニトマト…10個
生クリーム…100ml
パセリ(生)…大さじ2



鶏むね肉は火が入りやすいように4等分のそぎ切りにして、両面に塩とこしょうを振り、小麦粉をつけておきます。
にんにくと玉ねぎはみじん切りにしておきます。
ベーコンは適当な薄さに切っておきます。
ミニトマトは半分に切っておきます。
パセリは刻んでおきます。

【作り方】※調理時間:25分
1. フライパンを強火にかけてオリーブオイルをひき、うっすら煙が出てきたら鶏肉を並べます。軽く焼き色がついたら裏返して焼き、取り出しておきます。



2. フライパンを洗わずに玉ねぎ、にんにく、ベーコンを入れ、強火でじっくり炒めます。



3. トマトを加え、焦がさないように炒めます。



4. 生クリームを加えてよく混ぜます。


5. 鶏肉を汁ごと戻して弱火にして、肉を裏返しながら煮込みます。


※煮詰まりすぎたら水を加えてください。

6. 肉に火が入ったらパセリを振ります。



7. 器に盛りつけて、出来上がりです。



「マリーミー(結婚して!)チキン」という、冗談のようなユーモラスな名前の料理ですが、ベーコン・トマト・生クリームがそろえばおいしくないはずがありません。

ひと口食べてみると、小麦粉をまぶして煮込んでいるおかげか、むね肉なのに驚くほどジューシー。しつこさもなく、鶏むね肉ならではの旨味がしっかり感じられます。贅沢に使った具材がすべてソースとなりながらも、ソースが主張しすぎず、全体のバランスが絶妙。

「マリーミー」と言うのか、言わせるのかは立場によりますが、どちらにせよ幸せになれる一皿だと思います。



SNSで話題になった「マリーミーチキン」ですが、不思議なことにその発生源ははっきりしておらず、イタリア風アメリカ料理説やトスカーナ風チキン料理説など、さまざまな説明がされています。共通しているのは、トマトのクリームソース煮であることと「マリーミーチキン」という名前で呼ばれていること。しかも、本来のレシピが広まっているわけではなく、多くの人が自分流にアレンジしたバージョンを作っているのがおもしろいところです。

そもそも「こんなおいしいチキンをいつも作ってくれるなら、あなたと結婚したい!」という意味から名づけられた料理なのですから、「アレンジなんて加えちゃダメでしょ!」と思うのはわたしだけでしょうか。

この名前を聞くと、よく言われる「胃袋をつかむ」という言葉を思い出します。相手の好きなものを作るのは大切ですが、そればかりだと栄養は偏るし、レパートリーも広がりません。毎日2〜3食のメニューを考え続けるのは簡単なことではなく、その日1回のおいしい料理だけで「マリーミー」とはならないはず。きっといろんな積み重ねがあってこそ、その瞬間に出てきた言葉なのでしょう。そうまでして言わせたのなら、胃袋はもうしっかりつかまれているに違いありません。

「マリーミー!」と言うか言わないかはさておき、とてもおいしいチキン料理になるので、ぜひ一度作ってみてください。

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