「頼っていいんだよ」…病気の私に弟がくれた、最強の言葉

このお話は、作者・つきママ(@tsukimama34)さんが、フォロワーさんの実体験をもとに描いた作品です。自分自身や自分の大切な人が大きな病気になったら、これまでの生き方を振り返り、今後どのように生きれば人生を悔いなく過ごせるのか…と考えることがありますよね。そして、苦難な状況に陥った時、自分を支えてくれる人たちの優しさというのは本当に身にも心にもしみ込むものです。「当たり前」だった日常がどれだけありがたいか、病気はそのことを否応なく突き付けてくるものなのかもしれません…。

「卵巣がん」の私を力づけた、弟がくれた“まっすぐな言葉”

主人公の苗は夫と穏やかな日々を過ごすアラフィフの女性です。ある日、ずっと続く腰痛の痛みを不審に思い、夫の勧めもあって病院を受診します。最初は尿管結石だろうとその治療を受けていましたが、それでもひかない痛みがあり、再度検査をすることに。そして再検査で判明したのは卵巣がん。ステージもⅣと重かったのですが、当初は投薬治療が功を奏し、がんは小さくなっていました。
 
しかしその後、治療が進むと薬の副作用が出たり、他の場所へがんの転移が見つかるなど、「治療」より「痛みの緩和」に目を向ける方針にシフトしつつありました。そんなある日、昔から大ファンだったアーティスト「タカネ」から闘病を応援するメッセージをもらい、タカネのコンサートに行くまでは元気でいようと治療を頑張ります。タカネのコンサート当日は思いきり楽しむことができたのですが…？

夫と兄との3人で参加したタカネのコンサート。会場までの送迎は弟がサポートしてくれるなど、苗さんの周りには苗さんを支えたいと思って動いてくれる人がたくさんいます。これも普段から苗さんが家族みんなに愛情をもって過ごしてきたからなのでしょうね。
 
そして別れ際には弟から「すぐかけつける」との言葉ももらい、苗さんはうれしそうです。苗さんに残された日々は、この先たくさんないかもしれません。それでも、兄弟やパートナーができるだけ一緒に過ごして楽しい時間が持てるように、と行動するのはすごいですね。

著者：ママリ編集部