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【藤原ヒロシ】が選ぶ9月の1枚──イヴ・ジャーヴィスのDIYサウンドで極上のリラックスタイムを

  • 2025.9.5

DJ/プロデューサーとして80年代から音楽とストリートカルチャーを牽引してきた藤原ヒロシさん。連載「MUSIC for GLOW PEOPLE」では、毎月おすすめの1枚をお届けしています。

〈MUSIC for GLOW PEOPLE〉 今月のとっておきの一枚

『ALL CYLINDERS』Yves Jarvis

カナダ・モントリオールで活動する注目アーティストによる最新作。フォーキーなソウルサウンドは、どこか70年代音楽を彷彿させ、味わい深い。メロディやアレンジのセンスもよく、聞き応え十分。ジャンル関係なく楽しめるはず。
アートワーク=藤原ヒロシ

モントリオールの一部屋から鳴らす極上のフォーキーインディーソウル

イヴ・ジャーヴィスはカナダのモントリオールを拠点に活動するシンガー・ソングライター。フォーキーなインディーソウルサウンドで、一部の音楽ファンの間で高く支持されているようです。

これは今年の2月にリリースされた最新作。フォーキーな味わいはそのままに、ファンク、ソウル、あるいはR&Bなどの要素が色濃い作品に。彼のことは以前から気になっていて、ずっと追いかけていましたが、今回も期待を裏切らない好盤でした。中でもお気に入りは「Gold Fili gree」。全体を覆うメロウな雰囲気の中、物憂げなリズムと甘い歌声が絶妙にマッチする、じつにおすすめの一曲です。

彼のHPによれば、本作は自宅などで全楽器を自ら演奏し、完全DIYで作り上げた作品だとか。一方で制作期間中はフランク・シナトラばかり聴いていたとか。楽曲やアレンジに強いこだわりやセンスを感じさせるも、あくまで彼の中で目指すのは王道なのかも。そんな音楽への意識も興味深いです。

この曲の映像をチェック

Yves Jarvis - All Cylinders (Official Visualizer)

ちなみに僕自身もちょっとした楽曲であればパッとひとりで作り上げるんですが、最近は音楽ソフトやフリー音源が充実したことで昔以上に曲が作りやすいことを実感しています。せっかくですから皆さんも楽曲作ってみては。きっと面白いと思いますよ。

PROFILE ふじわらひろし
1964年三重県伊勢市生まれ。音楽プロデューサー。fragment design主宰。新曲『KOTOBA』、GLOWのMUSIC連載をまとめた書籍『MUSIC 100+20』が発売中。

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