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『ライフ・イン・ザ・シアター』、『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』、国際芸術祭『あいち2025』【伊達なつめさんの一押しステージ情報】

  • 2025.9.6

演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は『ライフ・イン・ザ・シアター』、『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』、国際芸術祭『あいち2025』の3本をピックアップ!

シス・カンパニー公演 『ライフ・イン・ザ・シアター』

撮影=操上和美

経験豊富でアドバイスしたがるベテラン俳優ロバートと、素直で礼儀正しいが、ロバートがうざくて距離を置こうとする若手俳優ジョン。かつて石橋蓮司のロバート、堤真一のジョンで上演されたのは1997年。28年の歳月が、堤をジョンからロバートに変えた。時の流れの速さと残酷さと。俳優あるあるの味わいが楽しみ。

作=デヴィッド・マメット 翻訳=小田島恒志 演出=水田伸生
出演=堤 真一、中村倫也
9月5日(金)~9月23日(火・祝) I MM THEATER ※京都、愛知、大阪、愛媛、宮城公演あり
(問)シス・カンパニー TEL:03-5423-5906

KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース 『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』

自分を遍歴の騎士と思い込み冒険の旅に出る、痛くて滑稽でもの悲しい男の話、ドン・キホーテ。言われてみれば、おかしくてシュールで、闇も見え隠れしながらカラッとしているKERAの世界にぴったりと思えてくる。おかしくなっちゃったおじさんの妄想の奥には「死」の影が。いろいろ身につまされそうな予感。

作・演出=ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演=大倉孝二、咲妃みゆ、山西 惇、音尾琢真、矢崎 広、須賀健太 他
9月14日(日)~10月4日(土) KAAT神奈川芸術劇場〈 ホール〉 ※富山、福岡、大阪公演あり
(問)チケットかながわ TEL:0570-015-415

国際芸術祭『あいち2025』

セルマ& ソフィアン・ウィスィ『Bird』 ©Pol Guillard

世界的にDEIが叫ばれ(最近揺り戻されている感はあるものの)アートの世界でも、西洋中心主義から脱する動きが顕著だ。演劇やダンスなどパフォーミングアーツのプログラムも充実している国際芸術祭『あいち2025』も徹底していて、チュニジア出身のウィスイ兄妹によるダンサーと鳩の対話『Bird』を含む全9作品が脱・欧米という明快さ。各パフォーマンスは週末、展示終了後に上演。

芸術監督=フール・アル・カシミ
9月13日(土)~11月30日(日) 愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか
(問)国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局 TEL:052-971-3111

文=伊達なつめ

※InRed2025年10月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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