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「今年、1番楽しみ」「素晴らしいキャスティング」多くの映画賞を席巻した“有名監督”が放つ5年ぶりの新作映画

  • 2025.11.5

中野量太監督が脚本・監督を務めた最新作は、作家・村井理子氏が実際に体験した数日間を綴ったノンフィクションエッセイ『兄の終い』を原作に映画化した『兄を持ち運べるサイズに』である。
絶縁状態だった実の兄の突然の訃報から始まる、家族のてんやわんやな4日間を描いた物語で、11月28日(金)より全国公開される。

公開まで1か月を切り、SNSでは「待ってました」「素晴らしいキャスティング」「今年、1番楽しみ」など、期待の声が上がっている。

中野監督の5年ぶりに放つ新作

宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞・報知映画賞など数々の映画賞を席巻し、二宮和也主演『浅田家!』では国内のみならずフランスでも大ヒットを記録した中野量太監督。そんな中野監督が5年ぶりに放つ新作である。

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(C)2025『兄を持ち運べるサイズに』

主演は、マイペースで自分勝手な兄に幼い頃から振り回されてきた妹・理子を演じる柴咲コウ。共演には、家族を翻弄する“映画史上稀に見るダメ兄”を演じるオダギリジョー、兄と一時は夫婦でありながらある事情で離婚した元妻・加奈子役に満島ひかり、兄と加奈子の娘で母と暮らす満里奈を演じる青山姫乃、そして兄と最後まで共に過ごした息子・良一を演じる味元耀大が名を連ねる。実力派キャストが集結し、泣き笑い、時に怒りながら兄を見送る4日間を紡ぐ作品である。

主人公・理子が“ダメ兄”との記憶に向き合う…

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(C)2025『兄を持ち運べるサイズに』

柴咲が演じる理子の場面写真と、中野監督および柴咲コウのクランクアップ写真が解禁された。

本作の原作は、作家・村井理子氏による実体験をもとにしたノンフィクションエッセイ『兄の終い』である。実の兄の死をきっかけに、妹・理子がもう一度“家族”について考え直す4日間を描いている。理子を演じるのは柴咲コウ。6月公開の映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』では体罰を受けた息子を守る母親を熱演し、11月より配信されるABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』では芸能事務所の社長を演じるなど、多彩な役柄に挑戦してきた。これまでクールな印象が強かった柴咲だが、本作では“強さの中に弱さも覗く、等身大の主婦”という新たな一面を見せている。

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(C)2025『兄を持ち運べるサイズに』

メガホンを取った中野監督は、「贅沢なもので、初めての柴咲コウを撮りたいものなんです。今まで見たこともない柴咲さんを撮りたくて、いっぱい過去の作品を観ました。そういう思いが強すぎて、不躾なことを言ってしまったかもしれないですけど、でも、撮れた気がします!」と、“新しい柴咲コウが撮れた”と自信をのぞかせた。

柴咲は、「理子は頑張り屋さんだから」と監督から言われたことを受け、考えるよりも行動で示そうと、毎日自分で弁当を作ることから役作りを始めたという。さらに「理子は家族のためにこうあるべきだという考えを強く持っている人なので、あまり人に頼ったりしないで、なるべく自分でやる人なんだろうなと思い、自分自身も出来ることは自分でして、人を煩わせずにやってみようと実践していたら凄く心地が良く、こういう体験が出来たのも、理子を演じられたからこそだった」と語り、俳優として新たな発見を得た役柄であったことを明かしている。

初タッグとなった中野監督と柴咲コウのクランクアップ時のメイキング写真も公開され、笑顔を見せる2人からは作品をやり切った充実感と互いへの信頼が伝わる。

豪華キャストたちの場面写真も…!

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(C)2025『兄を持ち運べるサイズに』

さらに、今回公開された場面写真では、絶縁していた兄(オダギリジョー)の訃報を警察から聞かされ、驚きを隠せない理子の姿や、兄の元妻・加奈子(満島ひかり)と娘・満里奈(青山姫乃)とともに宮城県多賀城市へ兄の遺体を引き取りに向かうシーンが切り取られている。滞在先のホテルで満里奈と朝食をとりながら兄を思う理子、そして兄と息子・良一(味元耀大)が暮らしていた古びたアパートで静かに思いを巡らせる理子の姿も印象的である。

ダメな兄を心の底から軽蔑していた理子だが、兄の遺体を火葬し、遺品を整理する中で、“自分の知らなかった兄”の姿に少しずつ気づいていく。理子の中に生まれる“変化”と揺れ動く心を繊細に演じ切る柴咲コウの新境地を、ぜひスクリーンで確認してほしい。

10月27日(月)から開催された東京国際映画祭では、レッドカーペットセレモニーに柴咲コウ、満島ひかり、中野監督が登壇している。“家族”とは何か…。それぞれが家族と向き合う4日間を描いた本作、公開が待ち遠しい。


出典:【第38回東京国際映画祭】レッドカーペットイベント『兄を持ち運べるサイズに』(柴咲コウ、満島ひかり、中野量太監督)

映画『兄を持ち運べるサイズに』11月28日(金)より全国公開
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
(C)2025『兄を持ち運べるサイズに』