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「イメージが変わった」「美しすぎる」“崩れない美”から一変… “恐怖に歪む表情”に視聴者から称賛の声【木曜ドラマ】

  • 2025.12.4
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(C)遠藤かたる/宝島社/ytv

最新話となる第9話で、連続殺人事件の犯人が明らかになった『推しの殺人』。物語がすすむたびに怪しい人物が増える本作で、中盤から怪しさ全開の存在感を見せた加藤ローサに着目したい。

※以下本文にはネタバレが含まれます。

河都麗子の何を考えているのかわからない恐ろしさ

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(C)遠藤かたる/宝島社/ytv

加藤が演じた河都麗子は、ルイ(田辺桃子)と過去に関係があった河都潤也(城田優)の妻だ。潤也は、麗子が妊娠中にルイと不倫をしていた。そのことから、麗子はルイを目の敵にしている。

そんな設定の麗子を演じる加藤の芝居は、どこか抑制が効いており、恨みに支配されているような状態ではないのが特徴だ。ルイに対して常に余裕のある態度を見せ、セリフ回しや表情からは、ルイを見下している心情が察せられる。

この麗子が持つ余裕は、視聴者にとっては彼女が一連の事件の犯人なのではないかと疑う一因になる側面もあった。『ベイビー☆スターライト』の3人が犯した罪を知っているからこその態度なのではないかと思わせられた人も多かったのではないだろうか。

加藤自身が持つ端正な顔立ちとどんなときも表情が崩れない様子、怪しく上がる口角などが、麗子が作中で担う役柄に生かされていたといえるだろう。

美しさが崩れたときのギャップ

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(C)遠藤かたる/宝島社/ytv

第9話では、連続殺人事件の犯人が潤也の大学時代の同級生で親友である矢崎恭介(増田貴久)であることが明らかになった。麗子はそんなことを知るよしもなく、犯罪が明るみに出た潤也を捨て、矢崎に乗り換えようと目論んでいた。そんな軽薄な狙いが、矢崎の怒りに火をつけてしまい、麗子は矢崎に襲われてしまう。

麗子の矢崎へのアプローチを通して、これまで見えてこなかった麗子の歪んだ本心が見えたのも第9話の見どころだろう。ルイを見下す心境の裏には、身体を売って金をもらう女性への見下し、そんな女たちの上に立ちたいというプライドがあったのだ。そして、地位のある潤也に乗っかることで、自分の地位とプライドを保ってきたのだ。潤也の存在が脅かされたら、次は別の男へ。地位の高い男のそばにいることで、プライドを保とうとしていることが、歪んだ考えであることに自覚はないようだ。

必死に矢崎との関係を繋ぎ止めて、地位を保とうとしている麗子の姿には、美しさは微塵もなかった。豹変した矢崎に対する恐怖から顔を歪める麗子の表情とこれまでの歪まない美しさのギャップは大きく、加藤の表情の作り方があったから表現できたシーンといえるだろう。

SNSでは、「加藤ローサさん、美しすぎる」「イメージが変わった」「麗子さん、怖い」など、美しさを持ちながらも疑わざるを得ない怖さと怪しさに惹かれている人が多い様子。

また、テレビ東京は12月2日、2026年1月9日よりドラマ24『婚活バトルフィールド37』を放送すると発表し、主演には同局連続ドラマ初主演となる加藤ローサを起用した。久々の本格主演作でどのような魅力を見せてくれるのか、早くも期待が高まっている。

矢崎に襲われてしまった麗子はどうなってしまったのか。『ベイビー☆スターライト』の3人は事件の真相に辿り着けるのか。最後まで目が離せない。


読売テレビ・日本テレビ系 木曜プラチナイト『推しの殺人』毎週木曜日よる11:59~0:54

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202