「原作からそのまま完全に実写化」「嬉しかった」初回放送から最終話まで“忠実な再現度”に止まらない絶賛の声

2025.9.29

TBS深夜ドラマ枠で放送中のドラマストリーム『シンデレラクロゼット』第12話が、9月23日（火）に放送された。本作は、柳井わかなによる同名漫画（集英社マーガレットコミックス刊）を原作とした、尾碕真花と松本怜生のダブル主演によるヒューマンドラマだ。

ついに迎えた最終回にSNSでは「間違いなく今シーズン1番だいすきな作品」「最近のドラマの中でダントツ」「最高の名作」「ずっと満足度が高かった」など、視聴者からのコメントで溢れている。結ばれた春香と光だが、互いを思うために選んだ選択とはどんなものだったのか。今回のエピソードの見どころを、視聴者の反応と共に解説する。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

最終回・2人の行方は

黒滝（八村倫太郎）の策略によって仲直りを果たした春香（尾碕真花）と光（松本怜生）。2人は未来を見据え、“一緒にやりたいことリスト”を作り始める。
交際から5年、春香は化粧品会社に勤め、光は独立してプロのヘアメイクアーティストとして活躍していた。

ある日、春香は周（カルマ）と共に光のインタビュー撮影に同席。学生時代と変わらぬ気さくなやり取りをする光と周を微笑ましく見守っていたが、周に結婚の話題を振られると、春香は「光は独立したばかりで仕事に専念したいはず」と気遣い、「結婚はまだ考えていない」と答えてしまう。その言葉に光は心中穏やかでいられなかった。

やがて迎えた交際5周年記念日。特別なデートを控えた春香は、光にヘアメイクをしてもらい、再び集合する約束をする。しかし待ち合わせの時間になっても光は姿を見せず、電話もつながらない。焦りと不安に駆られる春香の耳に、近くで鳴り響く救急車のサイレン。春香は光が事故にあったのではないかと思い、動揺する。

シンデレラへのプロポーズ

待ち合わせ場所で不安に襲われていた春香の元へ光が現れる。ホッとした春香はその場で崩れ落ち、「光がいない人生なんて絶対考えられない。今すぐ結婚しようよ」と伝えるのだった。

春香が結婚を決意したのは、世間で言う“適齢期”にとらわれたからではなく、どんな時も光のそばにいたいと心から思ったからだった。一歩遅れて光もまた、レストランでガラスの靴を差し出しプロポーズする。

その靴は、“一緒にやりたいことリスト”に春香が書き添えていた「シンデレラみたいなドレスを着たい」という願いに寄り添ったもの。春香はガラスの靴をはき、満面の笑顔で光の想いを受け入れた。

ロマンチックだが、春香と光らしいラストシーンに視聴者からは「何度も見返したくなる」「自己肯定感の上がる素敵な作品」「大好きなドラマ」「嫌いになる人がいない、平和で愛しいラブストーリー」など感動のコメントが多く寄せられている。

松本怜生さん「女装に挑戦して良かった」

光を演じた松本怜生さんは自身のSNSで、尾碕真花との2ショット写真とともに視聴者へ感謝を綴り、「女装に挑戦して良かったです。そう思えたのは実は皆さんのおかげですよ」と投稿した。

SNSでは「男性をこんなに美しいと思ったのは光が初めて」「怜生君が光でよかったです」「キャスティングが素晴らしすぎる」「実写化は厳しいと思ってたけどやってのけた」など反響が止まない。

ヘアメイクや服装含め、クオリティの高い女装姿に多くの視聴者を驚かせた本ドラマ。撮影現場の裏話をスタッフの折戸さんが綴った『シンクロ日誌』によると、台本と原作本の両方を現場に持ち込んで、光の役柄を自身に落とし込む作業に余念がなかったという。そんな努力はもちろんのこと、製作陣や関わったすべての人々によって、とても愛されるドラマとして幕を閉じた。

参考：シンクロ日誌 | TBSテレビ：ドラマストリーム『シンデレラクロゼット』

原作への忠実な再現度

毎週の放送後には、原作の忠実な再現度がSNSで大きな話題を集めていた本作。原作は全8巻のコミックスで、ドラマでは一部のエピソードが省かれ、登場人物の設定にも多少の違いがある。しかし、原作が伝えようとしたメッセージはしっかりと受け継がれ、映像ならではの魅力を最大限に活かした形で描かれている。

原作のファンからは「また原作読み返そっと」「原作ラストまで描かれててめっちゃ嬉しかった」「原作大切にされた作品」「原作からそのまま完全に実写化された素晴らしいドラマ」と絶賛の声が上がっている。

ドラマを観た後に原作を読むと、新たな発見や光と春香の世界を引き続き楽しむことができる。ぜひ、ドラマ鑑賞後には、原作漫画を手にとってみてはいかがだろうか。

TBS系ドラマストリーム『シンデレラクロゼット』毎週火曜深夜0時58分 ※一部地域を除く

ライター：山田あゆみ
Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X：＠AyumiSand