出品者「はっきり正規品とは言っていない」国民生活センターが注意喚起「泣き寝入りした」の声も

運悪く購入できなかったグッズを手に入れるため、フリマサービスなどを利用している方は少なくないかもしれません。無事購入できてひと安心…しかし、現実にはそうスムーズにいかない場合もあるようです。

実は、国民生活センターが行ったフリマサービスのトラブルに関する注意喚起によると、購入・出品した商品が偽物であると言われるトラブルが相次いで起きているそうです。

はたして、国民生活センターに寄せられたフリマサービスにまつわるトラブルの事例とは？また、消費者はどのような点に注意しなければならないのでしょうか？詳しくご紹介します。

フリマサービスにまつわるトラブルが続出

国民生活センターは9月2日、ホームページにて「購入・出品した商品が偽物？！フリマサービスのトラブルに注意！」を公開。フリマサービスでの出品トラブルや購入トラブルが発生していると注意を呼び掛けました。

さらに、「相談事例」も紹介されています。たとえば、「購入トラブル」ではフリマアプリで有名メーカーのギターを購入したところ、シリアルナンバーが見当たらず、正規品でない可能性が生じてしまったそう。出品者に確認しても、「はっきり正規品とは言っていない」と要領を得ない回答をされてしまったのだとか。

「出品トラブル」では、購入者から偽物であるとクレームが来たため返品を受けたところ、出品した商品とは別のものにすり替えられてしまうケースを紹介。しかし、サイト運営事業者に相談しても、問題の購入者に話し合いに応じるよう連絡することしかできないと言われたそうです。

「利用方法に関するトラブル」では、取引には問題なかったものの、操作ミスで低い評価を付けてしまったケースを紹介。サイト運営事業者に問い合わせはしたものの、それも上手くできているか分からず困っているという悩みが取り上げられていました。

国民生活センターは「消費者へのアドバイス」として、第一に「あらかじめ使い方を理解した上で利用するようにしましょう」と説明。フリマサービスを利用する際は、利用規約や運営事業者からの案内をしっかり読み、使い方を理解してからにするよう呼び掛けています。

さらに、「トラブル解決は原則として当事者間で図ることが求められている点を理解して利用しましょう」と言及。ほとんどのフリマサービスは、トラブルが起きた場合、その解決は当事者間で図るよう利用規約で定められていると説明しています。

しかし、当事者間の話し合いでは解決しない可能性もあるかもしれません。その際の行動として、「当事者間で話し合っても、フリマサービス運営事業者に相談しても交渉が進まない場合には問題点の整理等を行うため、最寄りの消費生活センター等に相談しましょう」と呼び掛けています。

フリマサービスを利用した際に、トラブルを経験したことのある人は少なくないようです。

そして、国民生活センターも説明しているように、フリマサービス運営事業者はトラブルの解決に協力してくれなかったそう。残念ながら泣き寝入りした人もいらっしゃるようです。

そのような状況を問題であるとして、フリマサービス運営事業者に対策を望んでいる方も。このままでは信用を失うなど、批判的な内容のコメントも寄せられていました。

国民生活センターが注意を呼び掛けているように、フリマサービスの利用にまつわるトラブルが続出しています。そのため、事前に使い方をしっかり把握しておくことがとても大切です。

しかし、それでもトラブルが発生することもあるでしょう。その際、当事者間の話し合いやフリマサービス運営事業者を通じても解決しなければ、お早めに最寄りの消費生活センター等に相談してくださいね。

出典：国民生活センター「購入・出品した商品が偽物？！フリマサービスのトラブルに注意！」（https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20250902_2.html）