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「写真を撮って110番して」警察庁が注意喚起…玄関やポストに“謎の印”、真相は…?

  • 2025.10.13
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出典元;photoAC(画像はイメージです)

住まいや生活の身近な場所にも、思わぬ危険が潜んでいます。見慣れない人物が玄関先に現れたり、ポストやドア周りに謎の印やマーキングがつけられていたりするのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

実際、玄関先やポスト周辺で「見慣れない印や記号がつけられている」「不審な訪問があった」といった報告が相次いでいます。こうした行為は、家族構成や資産、留守時間などを把握し、強盗や窃盗、詐欺の下見をしている可能性があるとされています。

そこで、これらの被害を未然に防ぐため、警察庁は公式X(旧Twitter)アカウントで9月30日、注意喚起を発表しました。

はたして、強盗や詐欺などの被害に遭わないためには、どのような点に注意すべきなのでしょうか。警察庁の発表内容と有効な対策、それに対する世間の反応を詳しくご紹介します。

玄関やポスト周辺につけられる「マーキング」とは?

「マーキング」とは、空き巣や訪問販売員などが住民に関する情報を仲間と共有し、ターゲットを見極めるために、玄関やポスト周辺に目印を残す手口です。

具体的には、チョークでの印やシール、ガムテープ、郵便受けへの謎のマークなどが挙げられます。これらのマーキングは、住人が気づかないうちに「留守の時間帯」や「一人暮らしかどうか」などを記録される危険性があります。

マーキングには「M」「W」「学」「ル」などの文字や記号が書かれたり、シールが貼られたりし、第三者が見ても分かりにくくなっている点が特徴です。

空き巣は犯行前に下見を行い、住宅の表札や郵便受け、玄関ドアなどにマーキングで情報を記録することがあります。複数人による窃盗グループでは、マーキングを使ってターゲット情報を共有する場合も見られます。

また、一部の訪問販売員が家の様子や対応をこっそり記録するためにマーキングを行うケースもあり、空き巣に伝わる可能性があるため注意が必要です。

実際にあった事例とSNSでの声

実際に、玄関前やポストなどに不審なマークがあったという声は少なくありません。SNSでも複数の体験談が寄せられていました。

  • 1週間ポストから半分はみ出るようにチラシを入れられ、いつ取られるかチェックされていた。
  • 昔、浄水器の押し売りが来たあとに、部屋番号にシールを貼られた。
  • オートロックのマンションなのに、部屋の表札にチョークみたいなもので変な記号が書かれていた。
  • ドアホンの下に赤いシールが貼られていた。
  • 玄関前に石が山積みされていました。

不審な訪問の特徴

警察庁の注意喚起によると、不審な訪問には、次のような特徴が見られることが多いようです。

・買取り業者を名乗る者を家に入れたら、貴金属の保管場所を勝手に物色し、撮影していた。
・点検業者を名乗る者が、点検とは関係のない部屋にまで無理矢理入ろうとした。
・実在する電力会社を名乗る者が、口座の暗証番号を聞いてきた。
・実在する警備会社を名乗る者に名刺を求めたら怒り出した。警備会社に問い合わせたら、「訪問していない」と言われた。
出典:【不審な訪問・マーキングに注意!】(警察庁)

また、不審なマーキングとして以下の例を示しています。

・インターフォンに「19:00X」、「C1 A2」と書かれていた。
・ポストを開けたら石が落ちるように仕掛けられていた。
・電気メーターに見覚えのないシールが貼られていた。
・車のワイパーに実在しない会社のチラシが挟まれていた。
出典:【不審な訪問・マーキングに注意!】(警察庁)

そのほかにも、在宅しているかどうかを確認するためにインターホンを鳴らしたり、固定電話に非通知の電話をかけたりすることもあります。家の周りを不審な人物や車が繰り返しうろついている場合も、空き巣による下見の可能性があるため注意が必要です。

対策と心がけ

もしも不審な訪問を受けたり、自宅周辺で不審なマークを見つけたりした場合は、早めの対応が重要です。警察庁でも、具体的な注意点を示しながら警戒を呼びかけています。

突然、知らない人が訪問してきたら…
家の中に入れない!玄関も要注意!
玄関だけであっても、家族構成等を知られる可能性があります。
名刺・社員証の提示を求める!
提示を拒んだり、ほとんど見せないような場合は要注意です。

家で不審なマーキングを見つけたら…
取る!剥がす!消す!
消す前にマーキングの写真を撮って、警察に通報してください。
出典:【不審な訪問・マーキングに注意!】(警察庁)

また、空き巣による被害を防ぐには、普段からの心がけも大切です。外出時は短時間でも必ず施錠し、郵便物を溜めないようにするなど「留守」を悟られない工夫をしましょう。また、SNSで外出や旅行中であることを発信するのも避けるのが無難です。

さらに、近隣住民と日頃から交流しておくことで、不審者に気づきやすくなります。補助錠や防犯フィルム、人感センサーライトなどの防犯グッズも活用し、「警戒している家」と思わせることが、被害防止につながります。

おかしいなと思ったら…

不審な訪問やマーキングを見つけて不安を感じたら、迷わず110番通報しましょう。警察庁も「不審な訪問・マーキングがあったら110番!」と呼びかけています。

また、発見した日時や状況、人物の特徴などを記録しておくと、その後の対応に役立ちます。小さな違和感を見逃さないことが、自宅と家族を守る第一歩です。

自分にも起こり得るリスクと考えて

「不審な訪問」や「マーキング」は、犯罪の予兆である可能性があります。SNSで見られた体験談からも、誰にでも起こり得る身近なリスクであることが分かります。

日ごろから玄関やポスト周辺に不審な印がないかを確認する習慣を持つことは、被害を未然に防ぐために有効です。自宅と家族を守るために、小さな違和感を放置せず、警戒心をもって過ごしましょう。


参考:
空き巣が残すマーキングの種類は?記号の意味や見つけたときの対処法(セキュリティのALSOK )
空き巣の前兆とは?注意すべきサインと今すぐできる対策を徹底解説(セントラル警備保障)


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