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「倫理的に許されない」「大問題になるだろうな」“再放送は不可能”と囁かれる衝撃作…だけど「マジでハマった」虜になる傑作ドラマ

  • 2025.9.21

ドラマの中には、名作と評価されながらも、さまざまな事情で再放送ができない作品があります。今回は、そんな中から"再放送が難しいといわれている名作ドラマpart3"を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、ドラマ『失楽園』(日本テレビ系)をご紹介します。不倫という社会的タブーを真正面から描き、賛否両論を巻き起こした本作。「再放送が難しい」といわれる理由とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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菅野美穂(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『失楽園』(日本テレビ系)
  • 放送期間:1997年7月7日-1997年9月22日
  • 出演:古谷一行 (久木祥一郎 役)

新聞社で閑職に追いやられた祥一郎(故・古谷一行さん)は、妻の文枝 (十朱幸代さん)、娘の知佳(菅野美穂さん)と、平穏な日々を送っていました。

そんな折、知佳と婚約していた祥一郎の親友の息子・宗互(大浦龍宇一さん)が、人妻の凜子(故・川島なお美さん)に心を奪われ、婚約を破棄してしまいます。娘を守るため、宗互を説得しようと凜子と接触した祥一郎でしたが、彼女の魅力に抗えず、自らも不倫に足を踏み入れてしまいます。

家庭を顧みないほど愛に溺れていく二人。周囲を巻き込みながら、その禁断の恋の行方はやがて究極の結末へと向かうのでした――。

“大ベストセラーを映像化”新聞連載から始まり260万部を突破

『失楽園』は、故・渡辺淳一さんの同名小説を原作とするテレビドラマです。1995年に日本経済新聞で連載が始まると大きな反響を呼び、単行本は累計260万部を超える大ベストセラーに。

その後公開された映画版では、森田芳光監督のもと、黒木瞳さんと役所広司さんが主演をつとめ、観客の心をつかみました。興行収入は40億円を超え、観客の約8割が女性だったといいます。「失楽園」という言葉が流行語になるほど社会的な注目を集め、日本アカデミー賞主演女優賞の受賞や第21回モントリオール世界映画祭への出品など、国内外で高い評価を得ました。

その熱狂の中、1997年7月にドラマ版が放送されます。こちらは原作や映画には登場しない人物を加え、より複雑な人間関係を描くことで、重厚な恋愛劇へと広がりを見せました。主演は故・古谷一行さんと故・川島なお美さん。大人の色気を漂わせながら、背徳の愛にのめり込んでいく姿を熱演しました。さらに、祥一郎の妻役の十朱幸代さん、娘役の菅野美穂さんをはじめ、国広富之さん、加賀まりこさん、故・みのもんたさんなど豪華キャストが脇を固めています。

SNSでは「超絶可愛かったよな」「出てたんだ」など菅野美穂さんが出演していたことに驚きの声が相次いでしました。

脚本は中島丈博さん、演出は故・加藤彰さんと花堂純次さんが担当しました。経験豊富なスタッフ陣によって、文学作品としての格調と映像ならではの濃密な官能表現が融合。不倫を題材にした大人の愛の行方を描き出した作品として、当時大きな話題となりました。

衝撃的だった」「最高に面白かった」「マジでハマった」といった声や「背徳的なロマンがある」など、その魅力を語る声が多く寄せられています。

再放送が難しいといわれる理由

『失楽園』は放送当時、大きな話題を集めましたが、「現代では再放送が難しい」といわれています。

その理由は、過激な描写の数々。家族で観るには刺激が強すぎる場面が多く、現代の放送基準を考えると再放送は難しいかもしれません。そのため、SNSでも「再放送はまず無い」「倫理的に許されない」「大問題になるだろうな」という声が見られました。

濃厚シーンの多さや不倫に対する世間の厳しい目が再放送を難しくしている要因といわれており、作品を観たくても方法が限られているのが現状です。

それでも根強い人気は衰えておらず、「再放送を観たい」と願う人や、「してもいいんじゃない?」といった前向きな意見もあります。そんな『失楽園』は、まさに「再放送が難しいといわれている名作ドラマ」を代表する一作です。


※記事は執筆時点の情報です