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「とんでもない作品だ」原作のイメージを根底から覆す“衝撃のリメイク”…「声出して笑った」異彩を放つ名アニメ

  • 2026.3.4

かつての名作が、今のきれいな映像でよみがえるアニメのリメイク。大好きな物語が最新の技術でどう描かれるのか、制作が決まるたびにSNSなどでは大きな期待と喜びの声があがっています。当時の良さを大切にしながら、今のクオリティで新しく生まれ変わった作品は、昔からのファンだけでなく、初めて見る人の心も強く動かしています。今回は、そんな“リメイクが話題を呼んだアニメ”の第2弾として5作品をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2017年放送のアニメ『俺たちゃ妖怪人間』(TOKYO MXほか)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“リメイクが話題を呼んだアニメPart2”『俺たちゃ妖怪人間』

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『俺たちゃ妖怪人間』(TOKYO MXほか)
  • 放送期間:2017年10月4日~2018年3月28日

あらすじ

物語の舞台は、人々の欲望が複雑に渦巻く夜の街、歌魔羅(かまら)町。「人間になりたい」と切望する3人の妖怪人間、ベム(CV:杉田智和)ベラ(CV:倉科カナ)ベロ(CV:須賀健太)が、「人間とは一体何なのか」という答えを求めて街を彷徨う姿をユーモラスに描きます。金銭、地位、権力、そして男女の生々しい欲望といった現代社会の闇に潜む深刻な問題も、すべてを笑いへと昇華させてポップに描き出す社会派コメディ―。

アニメ『俺たちゃ妖怪人間』の見どころ ※ネタバレあり

2017年に放送されたアニメ『俺たちゃ妖怪人間』は、名作『妖怪人間ベム』の50周年を記念して制作されたショートコメディ作品ですが、そのあまりにも過激で突き抜けた演出は視聴者の間で大きな物議を醸しました。原作の重厚なイメージを根底から覆すような、モラルを度外視したジョークが矢継ぎ早に繰り出される内容は、一部の層から「度がすぎる」「とんでもない作品だ」といった意見がみられ、伝統あるタイトルを極端なパロディへと昇華させた大胆すぎる手法には、戸惑いを隠せない視聴者も少なくなかったようです。

しかし、その一方で一切の自主規制をかなぐり捨てたかのようなナンセンスな笑いは、熱狂的な中毒性を生み出していることも事実です。予測不能なボケと鋭いツッコミが連続するシュールな世界観は、現代のストレス社会において、頭を空っぽにして楽しめる極上のエンターテインメントとして受け入れられました。SNSでは「声出して笑った」「面白過ぎていつも爆笑」といったポジティブなレビューが数多く寄せられており、万人受けはせずとも、ハマる人にはとことん突き刺さる、唯一無二のギャグアニメとして異彩を放っています。

キャストも困惑するほどの振り切ったギャグ路線

1968年の放送開始以来、おどろおどろしい世界観と「早く人間になりたい」という切実な叫びで、世代を超え子どもたちに強烈なトラウマと感動を植え付けてきたアニメ『妖怪人間ベム』。怪奇アニメの金字塔として君臨する本作の50周年記念プロジェクトとして、完全新作のショートアニメ『俺たちゃ妖怪人間』の制作が決定し大きな話題となりました。これまでの重厚なイメージを根底から覆す異色作の誕生に、ベロ役を務めた須賀健太さんも驚きを隠せない様子でコメントを寄せています。

アフレコに参加し、世の悪と戦う正義の存在!という僕の妖怪人間へのイメージは今回の作品で崩壊致しました(笑)出典:アニメイトタイムズ『『俺たちゃ妖怪人間』杉田智和さんがベム役で、TVアニメ10月放送決定! 『妖怪人間ベム』が新作ギャグアニメ化』(2017年8月13日配信)

茶目っ気たっぷりに制作の裏側を告白した須賀さんと同様、ファンにとっても本作の変貌ぶりはまさに事件でした。SNSでは「こんなリメイクありなの?」といった、戸惑い混じりの絶賛レビューが続出。50年という長い歴史があるからこそ成立する、この大胆不敵なセルフパロディは、今の時代だからこそ楽しむべき新しい妖怪人間ベムの魅力と言えるでしょう。

アニメ『俺たちゃ妖怪人間』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“あまりにシュールで愛おしい妖怪人間たち”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です