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意外と読めない?【漢字クイズ】「蔑ろ」はなんと読む?→「むしろ」ではありません

  • 2025.8.30
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漢字の読み方って、意外と難しいものですよね。「蔑ろ」という漢字、目にしたことはあっても「むしろ」と読んでしまう人が多いようです。

しかし、正解はそれとは違う読み方なんです!今回は、この一見シンプルでいて実はクセのある漢字「蔑ろ」の読み方にスポットを当て、どうして誤解が生まれやすいのか、また意味や使い方についてもわかりやすく解説します。

読み間違いが多い言葉を正しく理解すれば、あなたの漢字力がグッとアップすること間違いなしですよ。

「蔑ろ」の正しい読み方とその由来を探る

まずは気になる「蔑ろ」の正確な読み方から。ズバリ、この漢字は「ないがしろ」と読みます。

普段の会話や文章ではあまり目にしない言葉ですが、使うシーンによってはとても意味深い表現になります。ではなぜ「むしろ」と間違えられやすいのでしょうか?

「むしろ」は別の漢字、「寧ろ」が正しい書き方で、「どちらかと言えば」や「かえって」といったニュアンスを持つ副詞です。

一方、「蔑ろ」は「無視する」、つまり「軽く扱う」「ぞんざいにする」といった意味があるため、読みも意味もはっきり区別されています。ところが見た目が似ていたり、「むしろ」のほうは日常的によく使うので混同しやすいのです。

「蔑ろ」の使い方

「蔑ろ」は単に「軽んじる」だけでなく、人や物事を粗末に扱うニュアンスも含みます。

たとえばビジネスシーンで上司が部下の意見を「蔑ろにする」場合、それは大事な話を真剣に受け止めていない状況を示します。日常生活でも「健康を蔑ろにする」という言い回しは、健康管理を怠っていることを意味し、使いどころによってはよくないイメージを持ちます。

「蔑ろ」と「むしろ」を混同しないためのポイントまとめ

漢字クイズでよく出題される「蔑ろ」の読み方。「むしろ」と答えてしまいがちですが、これは誤りです。正解は「ないがしろ」。似た響きや文字の見た目のせいで混乱しやすいですが、意味も読みも明確に違います。

まとめると、「蔑ろ」は「軽く扱う」「無視する」といった否定的な意味を持つ言葉なので、文章や会話で使う時は注意が必要です。一方「むしろ(寧ろ)」は「かえって」という逆接や選択を示す言葉です。使い方がまったく異なるため、この違いを理解しておくと日本語力のレベルがぐっと上がりますよ。

漢字や言葉の混同は誰にでも起こりうること。だからこそ日頃から辞書を引く習慣をつけると、新しい発見がたくさんあります。今回の「蔑ろ」を機に、あなたも言葉の世界をより楽しく深く知る一歩を踏み出してみませんか?


参考文献:小学館『デジタル大辞泉』