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「予告見ただけで鳥肌」「見応えありそう」制作費25億円、近年見られない“圧倒的な規模”を誇る感動超大作

  • 2025.9.18

2025年9月19日、出演作が途切れない人気俳優4人が集結した、圧倒的熱量と壮大なスケールで描く超大作映画『宝島』が公開される。主演は、現在放送中の朝ドラ『あんぱん』にも出演し、注目を浴びている妻夫木聡。広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太が共演し、“沖縄がアメリカだった時代”の青春物語が描かれる。

監督を務めるのは、NHK大河ドラマ『龍馬伝』などの時代劇をはじめ、アクション、SF、人間ドラマ、ミステリーやファンタジーまで、常に新たな挑戦をし続けている大友啓史。映画『るろうに剣心』シリーズや『レジェンド&バタフライ』などでも知られる大友監督は、沖縄が舞台の2001年のNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の演出も手掛けたが、『ちゅらさん』の時代設定は1972年の沖縄返還後で、いつか返還前の沖縄を描きたいと強く思っていたという。

映画『宝島』

原作は、戦後の沖縄を舞台に、史実に記されてこなかった真実を描き切った真藤順丈による傑作小説『宝島』。第160回直木賞をはじめ数々の賞に輝いた本作が、2018年6月に出版されるや否や、即座に映画化に向けて動き出した五十嵐真志プロデューサーと大友監督。2019年に原作権を取得してから、6年の歳月を経て、本土復帰から53年、戦後80年という節目の2025年に、ついに公開される。

2021年にクランクイン予定のはずが、度重なるコロナ禍に2度の撮影延期。実際にクランクインできたのは、2024年2月だったという。スタッフ・キャスト全員が「どうしても今の時代に届けたい」という強い情熱を持って突き進み、実現した奇跡のプロジェクトなのだ。

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(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会
ストーリー
1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す――。消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか? そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは――。
引用:映画『宝島』公式サイト

SNSには、「予告で見ただけで鳥肌が立った!」「キャストが豪華で絶対に見応えありそう」「演技派そろいのキャスト陣に期待が高まる」といった声が上がっている。

サスペンスとヒューマンドラマの要素が見どころ

主演の妻夫木はもちろん、広瀬、窪田、そして永山が、それぞれ物語の重要なパートを担い、凄まじい熱演をぶつけ合っていて圧倒された。

“戦果アギヤー”たちは、リーダーのオンを筆頭に、危険も顧みずに活動している。紅一点のヤマコは、彼らの帰りを心配しながら待っているだけじゃなく、自分も参加したいと切望していた。いつも恋人のオンの無事を願っていたヤマコだが、オンは姿を消してしまう。

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(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

ヤマコ、グスク、レイはオンを捜し続けるが、消息がわからないまま、20年が経過。取り残された3人は、心に深い傷を負う中、お互いを気にかけながらも、違う道を歩むことに。

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(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

3人は幼なじみだが、オンを慕っていたグスクと、オンの恋人であるヤマコは、兄妹のように支え合い、寄り添い合う間柄だ。一方、オンの弟・レイはヤクザになってしまい、仲間だった時のような親しい態度ではなくなっていた。

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(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

本作は、オンが何を手に入れ、どこに消えたのかというサスペンスミステリーの要素と、超ビッグスケールで描かれるコザ暴動の迫力はもちろん、豪華キャストによるヒューマンドラマの部分も、大きな見どころとなっている。妻夫木、広瀬、窪田による感情を爆発させる演技、永山の仲間を率いる圧倒的な英雄感は必見だ。

エキストラにも丁寧に演出をつけた大友啓史監督

非常にスケールが大きい映画『宝島』は、スペクタクル感が壮大。総製作費は25億円、撮影期間106日、沖縄ロケ41日、ロケ地43か所、エキストラ延べ5000人、希少なアメリカンクラシックカー約50台、CGカット数615カット、そして上映時間は191分という、近年の日本映画でこれだけの規模はなかなかない。

コザ暴動のシーンは、限られた空間でVFXも駆使し、400~500人の民衆が動き回る場面を撮影。大友監督は、エキストラ1人ひとりにも丁寧に演出をつけたという。映画『宝島』は、スタッフ・キャストの膨大な熱量が結集され、制作された感動超大作だ。

沖縄に縁のある主演俳優・妻夫木聡

グスクは刑事に、レイはヤクザになる中、教師になったヤマコは、最愛の人であるオンの帰りを待ちながら、基地反対・祖国復帰運動に積極的に参加していく。ヤマコを演じる広瀬は、映画『怒り』でも沖縄パートに出演したが、『宝島』は「沖縄という土地のパワーを感じながら、沖縄の人たちの感情を語り継いでいく映画」だとコメントしている。

妻夫木は、主演映画『涙そうそう』も、本作と同じコザの町が舞台だったことを振り返り、「またこうしてコザを舞台にした『宝島』という作品に参加できることに運命的なものを感じています。同じコザを舞台にした映画はそうそう何度も出会えるものではないと思っていたので。そういう意味では、今回の出演者の中でもコザに対しての思い入れはすごく深いのかもしれないですね」と語っている。

また、幼い頃にヤマコに気にかけてもらうも、ヤクザのレイを慕う少年となる孤児のウタ役を、TVドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』でも活躍している栄莉弥が好演。新星俳優の映画初出演も、ぜひ見逃さないでほしい。

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(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

ほかにも、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演中の中村蒼や、大河ドラマ『光る君へ』や朝ドラ『あんぱん』にも出演した瀧内公美など、売れっ子俳優たちが多数出演し、輝く演技を披露している。

原作者の真藤も映画を鑑賞し、「なんとも豊かな映画体験だった」と絶賛している『宝島』を、劇場で堪能していただけたら何よりだ。

※記事内のコメントはプレス資料より引用


映画『宝島』2025年9月19日(金)全国公開

出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、中村蒼、瀧内公美、尚玄、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバー、ピエール瀧、栄莉弥、塚本晋也
原作:真藤順丈『宝島』(講談社文庫)
監督:大友啓史 脚本:高田亮、大友啓史、大浦光太
配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://www.takarajima-movie.jp/
(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

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(C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP