1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. キッピスの「マンガで知る北欧」:クルタとトプソの北欧暮らし Vol.4

キッピスの「マンガで知る北欧」:クルタとトプソの北欧暮らし Vol.4

  • 2025.8.10

フィンランドの夏の風物詩といえば、ベリー摘み。森には野いちご、ラズベリー、ブルーベリー、コケモモなど、様々なベリーが実をつけます。同時に実がなるのではなく、徐々に旬なものが移り変わっていくので、森に入るごとに新たな出合いがありわくわくします。

ブルーベリーを一気に採れるスコップのような道具があるのですが、私たち家族は手で採るのが好き。娘が小さい頃、ブルーベリーの茂みの中にちょこんと座って、口を真っ青にしながらブルーベリーをつまみ食いしていました。そうそう、実は今回のクルタは赤ちゃんの頃の娘がモデルになっています。

フィンランドには自然享受法という法律があり、どこの森でもベリーやキノコを採集することが認められています。もちろん、家や夏小屋には近づきすぎないという暗黙のマナーを守りながら、自然の恵みをいただくのです。今年は夏小屋のお土産にいただいた手摘みのブルーベリーでパイを作り、我が家に遊びにきていたお客さんと一緒にいただきました。採れたてのベリーはほんのり甘く、優しい味がします。

数年前に庭のある家に引っ越してから、じゃがいもやいちご、ハーブなどを育てるようになり、自分で採集したり、育てたりしたものをいただくことに、ささやかな喜びを感じるようになりました。これからも続けていきたい夏の楽しみです。
ー text by Eri Shimatsuka

クルタが食いしん坊なことがばれちゃいましたね! 次回もお楽しみに♪

Eri Shimatsuka

日本で英語の教師をしてから、美大進学を志し、2007年にヘルシンキに移住。アアルト大学でテキスタイルデザインを学ぶ。在学中にマリメッコ社アートワークスタジオ勤務した後、フリーランスデザイナーに。

現在はマリメッコ、サムイ、ラプアン カンクリなどの国内外ブランドやメーカーにデザインを提供。『フィンランドで気づいた小さな幸せ365日』(パイ インターナショナル)などの著書があり、2022年にフィンランドで絵本『Kettuja hiljaisuus(きつねと静けさ)』も出版。

About kippis kippis(キッピス)は北欧テキスタイルデザインのブランド。
フィンランド語でkippisは「乾杯」の意味。一日の終わり、ほっと解き放たれるような感覚をくれる「乾杯」の瞬間は、日々の暮らしのごほうびのようなもの。そんなあたたかなひとときをイメージして、デザインを展開しています。 kippis 公式通販サイト
kippis instagram

illustration : Eri Shimatsuka edit & text:kippis


※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる