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【MLB】イチロー氏、米殿堂入り式典での“英語スピーチ”を米メディアが称賛「遊び心あふれる一面を垣間見る貴重な機会となった」

  • 2025.7.28
イチロー氏(C)Getty Images
SPREAD : イチロー氏(C)Getty Images

アジア人選手として初めて米野球殿堂入りを果たしたマリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏は27日(日本時間28日)、米ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席。英語による19分間のスピーチに、米メディアが注目した。

■イチローのスピーチが現地でも話題に

イチロー氏は紺のスーツにブルーのネクタイ姿で登壇。ファンからのスタンディングオベーションと「イチローコール」を受けながら英語で19分間にわたる感謝のスピーチを行った。米メディアはイチローのスピーチに注目し、各所で好意的に報道した。

米スポーツ専門局『ESPN』は、まずイチロー氏の英語に着眼。「これまで公の場では通訳を介して日本語で話すことを好んできたにもかかわらず、今回は英語でコメントした」と物珍しさを強調し、ユーモアを交えたスピーチには「アメリカの観客にとって、これはイチロー氏の遊び心あふれる一面を垣間見る貴重な機会となった」と、以前から同僚らが語っていたイチロー氏の“ユーモアセンス”が存分に発揮されたことへの喜びを綴った。

イチロー氏はスピーチで1月に殿堂入りを果たした際、わずか1票差で満票での殿堂入りを逃したことにも触れ、自身に投票しなかった記者を夕食に招待すると語っていたが「もう期限切れです!」とコメントするなど観客の笑いを誘った。

米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』は「イチロー氏は彼を選ばなかった投票者と会ってお酒を飲もうと申し出た。しかし、今はもうそれは叶わない」と報道。「彼を殿堂入り投票から外す人がいるなんて、本当に信じられないことだ」としイチロー氏が日米で記録した数々の偉業を紹介した。

イチロー氏はNPBで7年連続首位打者を獲得。マリナーズ入団1年目には首位打者と盗塁王に輝き、ア・リーグ最優秀選手と新人王を同時受賞。04年にはメジャー新記録のシーズン262安打を放ち、不滅の大記録を打ち立てた。デビュー年から10年連続200安打以上、ゴールドグラブ賞も獲得。通算3089安打を積み上げ、資格1年目での米殿堂入り。満票にはわずかに1票足りなかったが、投票者99.7%の得票を集めて日本選手初の偉業を成し遂げた。


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