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2027年卒は希望年収895万円の“現実主義”か!? 旧帝大・早慶生が選ぶ人気企業ランキングから見る就活傾向

  • 2025.7.25

最上位校の就活生、「安定」と「挑戦」の両立を求める傾向強まる

27卒“旧帝・早慶生”の就活トレンド
27卒“旧帝・早慶生”の就活トレンド

リーディングマークが発表した「2027卒 旧帝大/早慶 新卒就職人気企業 夏期ランキング」によると、最上位校の学生の就職先として総合商社が5年連続でトップ5を寡占する結果となりました。一方で、学生の志向は「挑戦」から「安定・ワークライフバランス」へと変化している傾向が見られます。

根強い商社人気の中、メーカーとインフラ業界が台頭

調査結果によると、三菱商事が1位を維持し、三井物産(3位→2位)、伊藤忠商事(2位→3位)、丸紅(5位→4位)、住友商事(4位→5位)と5大商社が引き続きトップ5を独占しました。ただし、商社内での順位変動や総得票数の減少傾向も確認されました。

業界別では、メーカーやインフラ関連企業の人気が着実に拡大しています。特に味の素(10位→6位)、サントリー(13位→10位)、資生堂(47位→31位)、日立製作所(47位→32位)などの大手メーカーが軒並み順位を上げました。

インフラ業界も回復傾向にあり、JR東海(21位→19位)、JR東日本(58位→44位)、商船三井(54位→36位)といった企業が上昇しました。「社会を支える基盤としての意義」や「長期的な雇用の安定性」が再評価されていると分析できます。

コンサル業界は苦戦、学生の価値観に変化

一方で、コンサルティング業界は軒並み順位を下げる結果となりました。BCG(26位→34位)、マッキンゼー(34位→38位)、アクセンチュア(14位→19位)など大手ファームが揃って順位を落としました。「成長機会の多さ」や「高年収」を魅力としてきた同業界ですが、学生からの見方に変化が生じている可能性があります。

「安定」と「ワークライフバランス」を基盤に「挑戦」を求める志向

キャリアゴールとしては「ワークライフバランス」を重視する学生が依然として最多で46.3%(前年49.1%)を占めます。「安定の実現」を求める割合も43.5%(前年45.9%)と高い水準を維持しています。

企業の魅力要因としては、「将来的な高所得の見通し」が1位、「仕事と生活の良いバランス」が2位、「チャレンジ性のある仕事」が3位となっており、昨年度の調査と比較すると「仕事と生活の良いバランス」が2位に上昇しています。これは、安定や仕事と生活のバランスを前提としながらも、仕事におけるチャレンジを求める傾向が強まっていることを示しています。

現実的な年収志向へのシフト

30歳時点での希望年収についても、学生の意識に変化が見られます。平均希望年収は895万円と前年の930万円から35万円減少しました。1000万円以上を希望する学生の割合も38.8%と前年比で2.6ポイント減少しました。

これらの結果から、最上位校の学生は依然として高い報酬や成長機会を重視しながらも、「実現可能なライン」を意識した現実的な志向へとシフトしていることがうかがえます。

企業側としては、給与や働き方の条件を明確にしつつも、自社の挑戦やサービス・仕事の魅力を伝えるコミュニケーションが重要になってくるでしょう。

(LASISA編集部)

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