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「キヤノン、夏は始業7:30から」就業時間の“前倒し”に賛否わかれる「晩酌楽しみたい」「起きれない」

  • 2025.8.21
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

夏になると話題にのぼる「サマータイム(夏時間)」制度。欧米諸国を中心に広く導入されているこの制度は、日の出・日没が早まる夏の時期に時計を1時間早めることで、明るい時間を有効活用しようという試みです。

日本では法律としてのサマータイム制度は導入されていませんが、一部企業では独自に“夏期のみ就業時間を早める”という取り組みが行われています。

キヤノン株式会社が、夏季の始業・就業時間を前倒しにすると発表があり、話題になっています。SNSなどでもさまざまな声が寄せられており、「サマータイム制度を本気で導入検討したほうがいい」といった前向きな意見がある一方で、「サマータイムは微妙」といった慎重な声も見受けられます。

そこで今回は、サマータイム制度で始業と終業が「30分〜1時間前倒しになること」に対し、賛成か反対かどうかについて調査しました。

キヤノンのサマータイムとは?

カメラ・精密機器大手のキヤノン株式会社は、2025年6月27日付の発表で、7月7日(月)〜9月26日(金)までの期間中、全国の一部事業所にて始業・終業時刻を30分〜1時間前倒しすることを明らかにしました。
(出典:キヤノン株式会社「就業時間変更のお知らせ」)

これは2012年から継続している取り組みで、生産性の向上やワーク・ライフ・バランスへの効果が期待されています。

サマータイムで自分の始業と終業が『30分〜1時間前倒しになる』→賛成?反対?

全国の正社員かつフルタイム勤務の方限定で、18歳以上の男女300名を対象にアンケートを実施し、寄せられた結果がこちらです!

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出典:TRILL調べ

「サマータイムで自分の始業と終業が『30分〜1時間前倒しになる』→賛成?反対?」という質問に対する回答数は以下のとおりです。

  • 「賛成」150票
  • 「反対」150票

今回は、「賛成」と「反対」の意見が同数という結果になりました。

寄せられた意見を、「賛成」と「反対」、「すでにサマータイムを導入されている方」別に紹介します。

「賛成」という方の意見

朝型・自由時間が増える

基本朝型というか、夕方寝て早く起きるタイプなので始業時間が早くなる分には全然構わないので
(40代男性・小売業・福岡県)
もともと朝型なので早起きするには全く問題は無く、夕方以降に自由時間が増えるのは嬉しい。特に銀行や病院へ駆け込める時間になりそうなため、休みを取らなくても平日に用を済ませられるのはありがたい。
(20代女性・会社員・東京都)

早く帰りたい派

30分早く上がれたら買い物もいけるし、家に帰ってご飯ゆっくり作れるのですごくありがたい
(30代女性・会社員・茨城県)
早く帰って晩酌を楽しみたい。8時から17時の日勤の場合、残業で残る可能性があります。
(50代男性・会社員・京都府)

子育て世代の支持

子育てをしているので、とにかく早く帰りたいのが本音。 サマータイムだけでも早く帰れるのであればとてもありがたいです。
(30代女性・会社員・神奈川県)
明るい時間帯に子供の迎えに行けるため、夕方以降の子供との時間が増える。 延長保育に預けなくても良くなる。
(30代女性・会社員・千葉県)

「反対」という方の意見

生活リズムが崩れる

常に同じ時間で働かせてもらえないと身体の調子が狂うし、余裕の時間ができるとお金も使ってしまいそうなのでできればサマータイムは反対派です。
(40代男性・会社員・大阪府)
現在は子供たちが小学校に通っており、登校を見送ってから出勤しています。その生活スタイルが崩れてしまうため、サマータイム導入には反対です。
(30代女性・会社員・関東地方)

朝が苦手な人にはつらい

早起きするために、早めに就寝しなければならず、それができずに寝不足気味になりそうであるから。
(60代男性・会社員・広島県)
朝起きるのが苦手なので、今よりも早くなると体調的にきつく、仕事に支障が出そうです。
(40代女性・会社員・東京都)

すでにサマータイムを導入されている方

朝の準備がキツイなと思ったけれど、早く帰って時間ができるのが嬉しくてこの方がいいなと思った
(30代女性・会社員・岐阜県)
社員の高齢化で、サマータイムを導入すると、元の時間に戻せなくなった。 しかし、サマータイムを導入してからは、社員は元気で健康的になった
(50代男性・自営業・東京都)
サマータイムが始まった週と終わった週は体がいつもに増してダルく感じます。サマータイムで良かったと思ったことは一度もありません。
(30代女性・会社員・アメリカ)

就業時間を前倒しする働き方、あなたは賛成?反対? 調査で賛否拮抗

今回のアンケートで「就業時間を30分〜1時間前倒し」に「賛成」と答えた方からは、もともと朝型で問題なく対応できるという声が多く寄せられました。

夕方の自由時間が増えることを歓迎する意見も目立ち、子育て世代からは「子どもとの時間を確保できる」との回答も。

一方で「反対」とした方は、生活リズムの乱れを懸念する人が中心。朝が苦手で体調に響きそう、あるいは既存の習慣を崩したくないといった理由が挙げられています。

今回の調査結果は賛否がちょうど半々に分かれ、個人の体質やライフスタイルによって受け止め方が大きく変わることが明らかになりました。

サマータイムは一律に歓迎される制度ではなく、働き方や家庭環境に合わせた柔軟な対応が求められているようです。



※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/08/19
・調査対象:全国/18歳以上/性別不問/正社員かつフルタイム勤務の方限定
・有効回答数:300