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【一泊二日の大人旅】次の韓国、どこいく?釜山の「推しスポット」は、パワフルでディープな人と食と、情に触れるローカル市場!

  • 2025.7.12

韓国でソウルに次ぐ都市である釜山は、大人にこそすすめたいディープで情緒的な街。潮風に混じって漂ってくる魚の匂い、賑やかに交わされる市場のかけ声、人懐っこく笑いかけてくるアジュンマ(おばちゃん)たちの笑顔……。港町として栄えてきた釜山の魅力を体感するなら、まずは「市場」へ。暮らす人たちのパワーと人情に触れれば、韓国の魅力がつまった、生活の様子まで垣間見えてくるはずです。

釜山の日常の味が堪能できるお店がずらり! 安くておいしい、庶民の活気あふれる「チャガルチ市場」

韓国最大級の水産市場「チャガルチ市場」は、釜山を代表する名所のひとつ。釜山港のすぐそばに位置し、魚介の宝庫・南海(ナメ)から届く海の幸が毎朝売られています。

場外の市場通りは約600mにわたって、カラフルなパラソルの下に露店がぎっしりと並びます。仕入れに来ている人もいれば、今日の晩ごはん用の魚を買いに来ている一般客も。ざるに盛られた太刀魚や鯖、山盛りにされたタコやかごいっぱいのカニ。店の人たちはせわしなく包丁をふるいながら、ひっきりなしに大声て呼び込みをしていきます。焼き魚や海鮮料理を出す店もあり。

2006年にできた大きな市場棟のなかも個人店がずらり。新鮮な魚介を売っているだけでなく、その場で選んだものを調理して食べられる店がほとんどです。ヒラメの刺身、焼いたホッケ、アワビのお粥と、どれも港町ならではの新鮮さで家族連れや団体客に人気で、どの席も盛り上がっていました。

市場棟の地下にある「タミャン食堂」は、ここで働く人たちが通い、市場内へひっきりなしに出前に出向いている店。カウンターに座れば何も言わずとも、目の前に次々におかずが運ばれてきます。

太刀魚の揚げ焼きに鯖の味噌煮、テンジャンチゲやワカメスープ、カリッと焼いた目玉焼きに、箸休めの古漬けのキムチやおかひじきのあえもの……。料理しているアジュンマたちは一見冷たく感じますが、食べていると「足りる?」「おかわりいる?」と声をかけて、さりげなくあれこれ世話を焼いてくれます。おかずは日替わりで1000円以内という安さ。釜山の日常の味が堪能できる店です。

韓国のB級グルメを楽しむならここ! 暮らしの記憶が詰まった迷宮「国際市場」

チャガルチ市場から少し北へ歩くと、「国際市場」のにぎわいに包まれます。ここは、戦後の混乱のなかで自然発生的に生まれたマーケット。戦争で家を失った人々が商いを始め、少しずつ形を整えてきたという歴史がある場所です。通りごとになんとなくエリア分けされていて、洋服や台所用品、生活雑貨や電化製品、寝具など、さまざまな店がぎっしりと連なります。

なかでもおもしろいのは「アリラン通り」の一部である「モクチャコルモク(=食べよう通り)」。

バッグやアクセサリーなどファッション雑貨を扱う店の前で、アジュンマたちがパラソルを開き、自家製のおかずを並べた屋台を出しているのです。どの店もメニューはそれほど変わらず、オデンやトッポギ、具なしのキンパやチャプチェなど、韓国を代表するB級グルメが楽しめます。

歩きながらふと空を見上げると、釜山タワーが。国際市場はとにかく広く、方向がわからなくなりがちなので、目印にするのがおすすめ。展望台からは国際市場のある南浦洞エリアはもちろん、チャガルチ市場や釜山港まで見渡せます。

このエリアにはローカルな食堂もたくさん。釜山発祥の料理であるナッコプセで知られる人気店「ケミチプ本店」は、観光客も地元民も多く、女性一人でも安心して入れます。「ナッコプセ」とは、ナッチ=タコ、コプチャン=ホルモン、セウ=エビを具材にした鍋で、それぞれの頭文字から名づけられた料理。店員さんが目の前で調理してくれ、できあがったらごはんにのせ、ナムルやキムチ、のりと一緒に混ぜてピビンバに。やわらかいタコはかむほどうまみがしみ出て、ホルモンのコクと相まって、あとひくおいしさです。ちなみに辛さは選べるので辛いものが苦手な方でも安心。

おすすめは1982年創業の「トルゴレスンドゥブ」。長年地元の人たちに愛されて続けている老舗です。まず運ばれてくるのは、大きなキムチとキッチンバサミ。自分でカットして食べるのですが、これは「出したてのキムチ」という証でもあります。浅漬けのシャキシャキタイプでしたが、季節によって味わいが違うそうです。つづいて運ばれてきたチゲには、ふわふわでなめらかな豆腐がたっぷり。海が近いせいか、海鮮のコクのあるだしがたまらない一品です。朝早くから営業していて、市場で働く人たちがサクッと食べて帰るという、市場のファストフード的なポジションのお店でした。

お土産スポットとしても重宝! 食のワンダーランド「富平カントン市場」と「BIFF広場」

国際市場をあれこれ見ながら歩いているうちに食に関するものが増えてきたら、そこは富平カントン市場。国際市場に隣接する市場で、野菜や海鮮、粉唐辛子やごま油と、ありとあらゆる釜山の食が集まっています。ジョンやおでん、トッポッキの専門店もひしめき、「味見してって!」とアジュンマが串焼きを差し出したかと思えば、別のアジュンマが「どこから来たの?」と声をかけてくれます。

手作りのキムチや惣菜、餅菓子などもあるので、お土産を買うのもおすすめ。ちなみに、夜になるとボックス型の屋台が続々と出現し、夜市としてまた違った雰囲気になるそう。それらは次回の楽しみにとっておくことにします。

国際市場の南側にある「BIFF広場」は、お昼前からカラフルなパラソルを立てた屋台がいっぱいで観光客に人気のエリア。以前は、釜山国際映画祭(Busan International Film Festival)の会場として有名でした。この場所でぜひとも食べてほしいのが、釜山名物シアホットク。

たっぷりのマーガリンで揚げ焼きにした中に、ひまわりやかぼちゃの種、ピーナツやアーモンドなどをたっぷり入れたもの。もちもちの生地にかぶりつくと、ジュワッとはちみつがしみ出てきます。どの店も行列ができていますが、進むのは早いのでご安心を。

釜山の市場は、とにかく熱気がすごく、飾り気がなく、素朴で雑多な雰囲気。それゆえに、働く人たちのパワフルさがダイレクトに伝わってくる魅力がありました。釜山という土地で働き、暮らしている人たちのやりとりに触れることができるのは、市場ならでは。きっと胸の奥に長く残るここだけの景色が見つかります。ちなみに、市場はカードが使えない店が多いので、現金の用意を強くおすすめいたします。

撮影・文/晴山香織

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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