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「パティーナ 大阪」──大阪の歴史を感じるロケーションで、真のラグジュアリーを体感。クリエイティブパートナーのVERDYも本格始動!

  • 2025.7.1
大阪城公園と難波宮跡公園という2つの公園に挟まれた20階建てのビル。
大阪城公園と難波宮跡公園という2つの公園に挟まれた20階建てのビル。

大阪の歴史の発祥の地であり、活気にあふれるキタや喧噪に包まれるミナミのどちらとも違う、ゆったりとした空気の流れる大阪城エリアに誕生した注目のラグジュアリーホテルが「パティーナ大阪」だ。カペラホテルグループの新ブランドとして、モルディブに続く2軒目にあたり、初の都市型ホテルだ。

大阪城の石垣を連想させる石造りのエントランスがゲストを迎える。
大阪城の石垣を連想させる石造りのエントランスがゲストを迎える。
20階の壁を飾る和紙作家・ハタノワタルの作品。難波宮からインスピレーションをもらい、大地から空へと湧き上がるエネルギーを表現。
20階の壁を飾る和紙作家・ハタノワタルの作品。難波宮からインスピレーションをもらい、大地から空へと湧き上がるエネルギーを表現。

歴史の記憶を呼び覚ます建築とデザイン

20階建ての建物の設計は光井純 アンド アソシエーツ 建築設計事務所が担当。このホテルの最大の魅力のひとつである大阪城公園を見渡すパノラマビューを真っ先に体験できるように、レセプションを最上階に置いた。エレベーターを降りた瞬間から、素晴らしい滞在への期待に胸が高鳴る。

細部まで考え抜き、作り込まれた館内のデザインはストリックランドが担当。フロアごとに、木、水、石、銅などの異なる素材を用いて、大阪城と難波宮跡の歴史の記憶を呼び覚ますインテリアを設えた。全館を彩る数々のアートは、インターカルチャーアートがキュレーションし、「個」、「見立て(日本的な抽象と再解釈)」、「地産」という3つの軸で構成されている。

広さ233㎡を誇る「パティーナスイート」。音楽にもこだわった室内にはターンテーブルやハイファイサウンドシステムを備える。
広さ233㎡を誇る「パティーナスイート」。音楽にもこだわった室内にはターンテーブルやハイファイサウンドシステムを備える。
ベッドヘッドには大阪城の石垣をモチーフにした和紙のアートが飾られている。
ベッドヘッドには大阪城の石垣をモチーフにした和紙のアートが飾られている。

全221室の客室は、標準でも50㎡以上という大阪でも最大級の広さを誇り、深い木目調の色合いを基調に、上質な家具を無駄なく配置した。畳を使用した窓辺のシーティングエリアや、大阪城の石垣をモチーフにしたベッドヘッドのアートなど、カペラが打ち出すラグジュアリーな世界に和のエッセンスがうまく加えられている。すべての客室に大阪の街を一望できる大きな窓を設置。とくにキャッスルサイドには、“森林”という表現がふさわしい色濃い緑が、城を包み込むように広がっている。

酸素と分子状水素を組み合わせる水素浴カプセル「Airpod」は、健康的な酸素レベルの維持をサポート。
酸素と分子状水素を組み合わせる水素浴カプセル「Airpod」は、健康的な酸素レベルの維持をサポート。
低レベルの赤色光と近赤外線が肌を優しくいたわり、明るく健やかな印象へと導く「LEDフルボディートリートメント」も導入。
低レベルの赤色光と近赤外線が肌を優しくいたわり、明るく健やかな印象へと導く「LEDフルボディートリートメント」も導入。

伝統+科学で心と身体を癒す

4階の全フロアを占め、国内ホテルとしては初導入のヘルステック機器を取り入れたウェルネス施設も魅力のひとつだ。競技後の体力回復手段として海外のトップアスリートたちの評価も高く、わずか3分で効果を発揮するという冷却療法「クライオセラピー」など、科学に裏付けられたセラピーに、シンギングボールのヒーリングから開始される伝統的な癒しを融合させた真のウェルビーイングを実現。最新鋭のテクノジムのマシンを導入したジム、ラウンジチェアが配されたリゾート感満載のプールも、もれなく体験すべきだろう。

ジムではテクノジムのボディスキャンシステムが体組成を測定し、最適なワークアウトプログラムを提案。
ジムではテクノジムのボディスキャンシステムが体組成を測定し、最適なワークアウトプログラムを提案。
開放感のある高い天井と窓に広がる公園の景色が印象的な20m×5mの屋内プール。
開放感のある高い天井と窓に広がる公園の景色が印象的な20m×5mの屋内プール。

旬の食材を通じて大阪の食文化をリスペクト

食の街大阪らしく、レストランの充実ぶりには目を見張る。5つのレストラン&ラウンジに共通するのは、この土地の食文化への深い敬意であり、地元の生産者から仕入れる旬の食材を駆使した料理だ。すでに予約困難となっている1階のシグネチャーレストラン「P72」では、圧倒的なスケールで宙に浮かぶ「根」を表現したアートがゲストを迎える。日本古来の暦「七十二候(しちじゅうにこう)」に従い、四季よりも細かな季節の変化を料理に取り入れるマイクロシーズナル・キュイジーヌを提供。しかも使用する食材の7割がヘルシーなプラントベースだ。テラス席を囲うハーブガーデンではローズマリーやレモングラス、エディブルフラワーなどが育てられ、料理に彩を添える。

地元の工場から出た木の廃材をアップサイクルして作った全長52メートルのアート。
地元の工場から出た木の廃材をアップサイクルして作った全長52メートルのアート。
オーガニックの自家菜園や地元の生産者の食材を中心に、カラダにも地球にも優しい食事が楽しめる。
オーガニックの自家菜園や地元の生産者の食材を中心に、カラダにも地球にも優しい食事が楽しめる。

レセプションと同じ20階には、週末にはDJも入る138席の広々としたラウンジ「ソナタ バー&ラウンジ」があり、印象的な螺旋階段を下りた19階には、カウンター越しに大阪のスカイラインを一望できる鉄板焼の「馬藺(ばりん)」、スペイン・バスク地方のエッセンスを取り入れた「IÑAKI(イナキ)」、千利休が考案した茶室の狭い入り口「にじり口」にちなむティーラウンジ「にじり」がある。メインダイニングを兼ねる「IÑAKI(イナキ)」では、薪火でじっくり焼き上げ、旬の食材の魅力を引き出した、繊細でありながら力強い料理が楽しめる。天井までの大きなセラーには、スペイン産にこだわらず世界中から選りすぐりのワインがラインアップされている。

日本のオーディオの歴史を物語る壁一面のユースドのスピーカー。古いものは1965年にまで遡る。
日本のオーディオの歴史を物語る壁一面のユースドのスピーカー。古いものは1965年にまで遡る。

音楽をテーマにした「ソナタ バー&ラウンジ」には、ヴィンテージのスピーカーが壁一面にはめ込まれたスピーカーウォールが設けられ、ストックされた数百枚のアナログ盤のレコードから、自由にピックアップしてプレーヤーで楽しむことができる。音楽体験の特等席はなんといっても同じ20階の「リスニングルーム by OJAS」だろう。ブルックリンを拠点に活動するアーティスト兼オーディオエンジニア、デヴォン・ターンブル(通称・OJAS)がプロデュースする、音楽好きにはたまらない高音質・没入型のリスニング空間だ。

20階と19階をつなぐ螺旋階段。外側は濃淡の藍染めが施された和紙で彩られ、水の都・大阪を表現。
20階と19階をつなぐ螺旋階段。外側は濃淡の藍染めが施された和紙で彩られ、水の都・大阪を表現。

ゲストに寄り添うトランスフォーマティブラグジュアリー

パティーナが掲げるコンセプトは“トランスフォーマティブラグジュアリー”。さまざまなライフスタイルのゲストに寄り添いながら、それに応じてラグジュアリーのスタイルも変わっていくというもの。成長しながら自ら変身していく蝶のロゴは、このホテルが目指すホスピタリティの象徴だ。

この”ラグジュアリー”という言葉のとらえ方は人それぞれだろう。見た目の華やかさや豪華さが大切なこともある。ただ、パティーナの場合はそれとは異なる。例えば、今やスタンダードになってきた木製の歯ブラシもそう。持ったときの感触や磨き心地がまったく違う。サスティナブルでありながら快適性も犠牲にしない。「ガルニエ・ティエボー」のガウンやパジャマの着心地も、「フレッテ」のベッドリネンの手触りもしかりで、目にするもの、手に触れるもののすべてが、パティーナが求める水準を満たすものばかり。あらゆるものがゲストの期待を超えてくる。ゲストは滞在するだけで真のラグジュアリーを体感できるのだ。

共鳴し合うパティーナ大阪とVERDY

ケンゾー、スウォッチ、バドワイザーから、G-DORAGON、BLACKPINKまで、VERDYとのコラボを熱望するブランド、セレブが後を絶たない。
ケンゾー、スウォッチ、バドワイザーから、G-DORAGON、BLACKPINKまで、VERDYとのコラボを熱望するブランド、セレブが後を絶たない。

パティーナ 大阪は、グローバルに活躍するアーティストたちとのコラボレーションにも力を入れている。今回、「Girls Don't Cry」や「Wasted Youth」などのプロジェクトを手がけ、ヒューマンメイドHUMAN MADE)のクリエイティブパートナー、BLACKPINKの世界ツアー「BORN PINK WORLD TOUR」のアーティスティックディレクターを務めるなど、グローバルに活躍する大阪出身のグラフィックアーティスト、VERDYがクリエイティブパートナーとしてタッグを組んだ。そのVERDYがいよいよ本格始動する。パティーナが追求する上質なラグジュアリーとVERDYのストリートカルチャーが融合した、まったく新しいラグジュアリー体験に、今から興味津々だ。

──パティーナ 大阪のことを知ったきっかけは?

自分が経営するピザ店がすぐ近くにあり、仲間が今度パティーナという素敵なホテルができるみたいだと教えてくれました。それはすごいね、やばいねと盛り上がっていたところに、ホテル側から今回のオファーがあって、ぜひにと引き受けさせてもらいました。

──クリエイティブパートナー就任を決めた理由を教えてください。

実は、ホテルからコラボレーションの話はたくさんいただくのですが、自分のイメージと合わなかったり、どこか現実味がない感じがして。パティーナには共感できるところが多いし、実際シンガポールのカペラやモルディブのパティーナにも滞在してみて、理想的なホテルだと感じたことが大きいです。あとは、継続的なパートナーシップの提案というのも理由のひとつ。Tシャツなどのグッズを作って販売して終わりじゃなくて、自分自身の感性で新しい何かをホテルに吹き込むことができそうだと思いました。

ワークジャケット ¥35,000 Tシャツ ¥8,300
ワークジャケット ¥35,000 Tシャツ ¥8,300
Tシャツ ¥8,300
Tシャツ ¥8,300
Tシャツ ¥8,300
Tシャツ ¥8,300

──パティーナ 大阪の魅力は?

ふだんは東京で活動していて、大阪に帰ったときに滞在するホテルはいくつかありますが、確かにラグジュアリーではあるけれど、どちらかと言えばトラディショナル。でもパティーナは、今の時代に合った新しいラグジュアリー。音楽やアートとの関わり方を見ても、クリエイティブで、洗練されていて、その場にいるだけで気分が高揚してきます。

──パティーナ 大阪ではどのように過ごしますか。

例えば、朝起きてすぐに大阪城公園を散歩して、19階のレストランで朝食を済ませて、子どもとプールに行って、あとは部屋でゆっくり過ごす。そんな日は、ディナーもホテルで済ませて、とことんのんびりします。パティーナは客室も快適だし、アクティビティも充実しているから、いろいろな楽しみ方ができます。

──最初はどんな活動を予定していますか。

まずはファッションから。7月にTシャツジャケット、ステッカーなどの販売が始まります。オリジナルキャラクターのVICK(ヴィック)と一緒に、パティーナを象徴する蝶を描いたり、オリジナルフォントでパティーナと書いたものなど。蝶は、妻が好きだということもあって、「Girls Don’t Cry」でもときどき使うお気に入りのモチーフです。

ステッカー ¥2,200
ステッカー ¥2,200

──その後の展開について教えてください。

自分がキュレーションしたアートや、初めて木で制作することにチャレンジした立体アートなどが館内に飾られる予定です。ほかにも、オープニングパーティーのディレクションも進行中です。これは未定ですが、VERDY仕様のスイートを作って、その部屋限定のオリジナルグッズを開発するという話も出ていたり、とにかく大阪を、パティーナをどう楽しんでもらうか、どんどんアイデアが浮かんでいます。自分らしさを出しつつ、訪れるだけで感性が刺激されるような、魅力的な企画にこれからもチャレンジしていきたいです。

パティーナ大阪

大阪府大阪市中央区馬場町3-91

Tel./06-6941-8888

料金/1室1泊82,019円~ ※2025年7月現在

https://patinahotels.com/osaka/ja

※VERDYの特製グッズは7月12日より、ホテル内のリテールショップのみで販売

Hotel Photos: Courtesy of Patina Osaka VERDY collaboration look photos: danbabeboo Text: Yuka Kumano

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