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「一生許せないよ…」「ちょっと待ってくれ」“まさかの実写化”に原作ファン騒然…だけど「別格」実力派俳優に称賛集まる名映画

  • 2025.7.27

多くのファンに愛される漫画や小説の“実写化”。原作への深い愛があるからこそ、その報せは大きな期待と共に、一抹の不安を呼び起こします。特に、原作から大胆にアレンジされた設定や、独自の解釈で描かれるキャラクター像は、時に原作ファンに大きな“衝撃”を与え、激しい賛否両論を巻き起こすことも少なくありません。今回は、そんな“原作ファンに衝撃”を与えた実写作品5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2017年公開の映画『氷菓』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“原作ファンに衝撃”を与えた実写作品・映画『氷菓』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『氷菓』(KADOKAWA)
  • 公開日:2017年11月3日

あらすじ

米澤穂信さんの同名小説を原作に、安里麻里さん監督・脚本で実写映画化。

「やらなくてもいいことなら、やらない」を信条とする“省エネ主義”の高校生、折木奉太郎(山﨑賢人)。姉である供恵(貫地谷しほり)の命令で廃部寸前の古典部に入部した奉太郎は、そこで好奇心旺盛なお嬢さま・千反田える(広瀬アリス)と出会います。奉太郎の中学からの友達である伊原摩耶花(小島藤子)福部里志(岡山天音)も入部し、活動を始めるのでした。

「わたし、気になります!」が口癖のえるに巻き込まれ、奉太郎は不本意ながらも、その優れた推理力で学内の謎を次々と解き明かしていくことに。やがてえるは、10年前に失踪した伯父の謎を解明してほしいと奉太郎に依頼。それは、33年前に発行された古典部の文集『氷菓』に秘められた、学園の歴史に埋もれた真実へと繋がっていました―。

『氷菓』原作ファンに衝撃を与えたポイント ※ネタバレあり

映画『氷菓』では、淡々とストーリーが進んでいく点に原作ファンは不満を感じていたのだとか。約2時間という尺に収めるために、原作やアニメで丁寧に描かれた伏線やキャラクター同士の何気ない会話、心情の変化などが大幅に省略されてしまいました。そのため、映画では謎解きの面白さや真相にたどり着いた時のカタルシス、登場人物の関係性の説得力が薄れてしまった印象を与えたようです。

また、アニメ版では、奉太郎の思考や感情が文字や比喩的な映像で表現されています。実写映画でもこれを模倣しようとした演出が見られましたが、少々無理矢理な演出のように感じる視聴者も。

SNSでは、「ちょっと待ってくれ」「なんで氷菓を実写化するの?」など実写化決定時から驚きの声があがり、視聴したファンからは「一生許せないよ…」「原作に対するリスペクトが感じれない」など厳しい意見も寄せられていたようです。

一方で「キャラクターらしさをうまく表現していて好印象だった」「原作ファン厳しすぎる…」「映画作品として結構好き」「氷菓は実写映画版がまじで凄いぞ」と絶賛する声も続出。作品単体としての完成度や俳優陣の演技を評価する声が多く見られました。

キャストの演技に絶賛の声が続出

本作の視聴者からは、「古典部の空気感やノスタルジックな世界観はしっかり再現されている」など、雰囲気や世界観を評価する声もあがっています。また、キャストの快演に対して「演技上手い」「古典部4人のキャスティング&演技もいい感じ」と絶賛の声が多く、そんな中でも特に福部里志役を演じた岡山天音さんに称賛の声が集まりました。

里志が持つ明るい外面と、その裏に隠された複雑で屈折した内面を、表情のわずかな変化やセリフの言い回しで巧みに表現。ただの明るいキャラクターで終わらせず、人間らしい苦悩や闇を感じさせる演技が「存在感別格だったので凄い記憶に残ってる」「自然で、キャラクターらしさをうまく表現していて好印象だった」など反響が寄せられています。

まだ映画『氷菓』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“瑞々しくもほろ苦い青春ミステリー”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です