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「必要だったの?」「まさかここで…」若手女優の“過激シーン”に疑問の声も…だけど「こんな映画観たことない」心震える衝撃作

  • 2025.7.26

観た者の心に深く爪痕を残す、紛れもない“名作”。しかしその一方で、あまりに衝撃的な内容や演出などから、気軽にお勧めできない作品があります。今回は、そんな“名作だけど人におすすめしにくい”邦画5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2024年公開の映画『ナミビアの砂漠』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

『ナミビアの砂漠』とはどんな作品?

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(C)SANKEI
  • 作品名(配給):『ナミビアの砂漠』(ハピネットファントム・スタジオ)
  • 公開日:2024年9月6日

あらすじ

21歳のカナ(河合優実)は、将来を考えるのも退屈で、何事にも情熱を持てないまま、無気力な日々を送っていました。身の回りの世話をしてくれる優しい恋人・ホンダ(寛一郎)と同棲していますが、カナにとってその恋愛すら、ただの暇つぶしでしかありません。

そんななか、自信に満ちたクリエイターのハヤシ(金子大地)と出会い、次第に関係を深めていくカナ。ハヤシとの新しい刺激的な関係は、安定した日常を与えてくれるホンダの存在を重荷に感じさせていくのでした――。

『ナミビアの砂漠』見どころ※ネタバレあり

『ナミビアの砂漠』の見どころは、主人公・カナが抱える言葉にするのが難しい複雑な感情をリアルに描き出している点です。カナの根底には、承認されたいという渇望、見捨てられることへの恐怖、そして満たされない何かへの漠然とした焦りなどが渦巻いています。

本作は独特な作風から、手放しで誰にでもおすすめできる作品とは言えません。物語には大きな事件や明確な起承転結があるわけではなく、カナの日常と感情の波が淡々と描かれていきます。観客一人ひとりの解釈に委ねるようなシーンも少なくなく、SNSでは「説明が延々と2時間以上続く…」「どう観ていいのか全くなにも分からない」と困惑する方もいたようです。

また、見事な演技力で知られる河合優実さんの過激なシーンに対して「必要だったの?」「まさかここで…」と疑問を呈す視聴者も見られました。

一方で、そんな現代の若者に見られやすい心の機微を繊細に映し出しており、「今時の若者にありがちな心の機微を見事に描いた作品」「カナはどんな気持ちでこのセリフ吐いたのかなって考えるのが良い」「こんな映画観たことない」など、好評の声が続出していました。

主演・河合優実さんの演技に観客&監督大絶賛!

『ナミビアの砂漠』で主人公・カナを演じた河合優実さんによる圧倒的な演技力は、本作の見どころの一つです。カナという感情の振れ幅が非常に大きい難役を表情や歩き方、佇まい、視線、話し方など、身体全体を使ってリアルに演じました。“第16回TAMA映画賞”では本作を含む複数の作品での演技が評価され最優秀女優賞を、“第67回ブルーリボン賞”では本作と映画『あんのこと』での演技により主演女優賞を受賞するなど、その演技は各方面から絶賛されています。

河合さんの演技に対し、SNSでも「河合優実のリアルな演技は秀逸」「もはや演技という次元ではない」「主演女優賞で決まり」などの絶賛コメントが多く寄せられていました。また、監督を務めた山中瑶子さんも、“Bunkamura magazine”内のコーナー“Bunka Baton”で収録されたインタビューで河合さんの演技を絶賛しました。

私もびっくりしていました、「すごいな、河合さん」って。思った通りどころか、思った以上で……発声の使い分けがすごい。出典:『『ナミビアの砂漠』公開記念 山中瑶子監督インタビュー』Bunkamura 2024年9月6日配信

まだ『ナミビアの砂漠』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“観る者の心を鷲掴みにする新時代の青春映画”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です