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「歴史に残る改変」「もう泣くしかない」原作ファンから“悲痛の声”も…だけど「完璧すぎ」人気俳優が“圧倒的異彩を放つ”名映画

  • 2025.7.26

多くのファンに愛される漫画や小説の“実写化”。原作への深い愛があるからこそ、その報せは大きな期待と共に、一抹の不安を呼び起こします。特に、原作から大胆にアレンジされた設定や、独自の解釈で描かれるキャラクター像は、時に原作ファンに大きな“衝撃”を与え、激しい賛否両論を巻き起こすことも少なくありません。今回は、そんな“原作ファンに衝撃”を与えた実写作品5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2014年公開の映画『黒執事』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“原作ファンに衝撃”を与えた実写作品・映画『黒執事』

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(C)SANKEI
  • 作品名(配給):『黒執事』(ワーナー・ブラザース映画)
  • 公開日:2014年1月18日

あらすじ

枢やなさんの同名漫画を原作に、監督を大谷健太郎さんさとうけいいちさん、脚本を黒岩勉さんが担当し実写映画化。

巨大企業ファントム社を率いる若き総帥・幻蜂清玄(剛力彩芽)。そんな彼の本当の名前は幻蜂汐璃で、女であることを隠して生きる男装の令嬢かつ名門貴族ファントムハイヴ家の末裔でもありました。

清玄は、美しくも冷酷な“悪魔の執事”セバスチャン(水嶋ヒロ)と契約を結んでいます。セバスチャンは、卓越した知能や運動神経、品格などを持ち合わせた最強の執事です。そんな清玄とセバスチャンは女王の密命を受け、裏社会の難事件を解決する“女王の番犬”という使命を背負っていました。

そんな2人に、大使館員が次々とミイラ化する怪死事件の解決が命じられます。時を同じくして、街では少女の連続失踪事件が発生。やがて、2つの事件を結びつける謎の“黒い招待状”の存在が浮かび上がるのでした―。

『黒執事』で原作ファンに衝撃を与えたポイント※ネタバレあり

『黒執事』は、原作とは異なるオリジナルのストーリーや設定で制作されています。原作である漫画『黒執事』では、19世紀のイギリスを舞台に執事のセバスチャンとファントムハイヴ伯爵家現当主の少年・シエル・ファントムハイヴの活躍を描きます。一方、映画『黒執事』では舞台は2020年のアジアで、執事のセバスチャン以外の登場人物は、ほぼオリジナルキャラクター。ストーリーも映画独自のものでした。加えて、シエルの立ち位置的キャラクターの性別が女性へと変更されています。

原作と舞台を大きく内容を変更した理由について、本作でプロデューサーを担当した松橋真三さんが映画情報サイト“シネマトゥデイ”のインタビューで次のように話しました。

原作通り19世紀のイギリスを舞台にしてしまうと、日本人キャストでやるということに非常に無理が出てくる出典:『映画『黒執事』はなぜオリジナルストーリーなのか?プロデューサーが明かす』シネマトゥデイ 2013年6月23日配信

原作との相違にファンからは「歴史に残る改変」「もう泣くしかない」など、悲痛の声が。実写化にあたって、多くの原作改変がされたことに原作ファンも衝撃だったようです。

一方で、実写化ならではの迫力とキレのあるアクションシーンは見どころ。作品を視聴した方からは、「衣装とアクションシーンはやたらカッコいい」「超キレキレの格闘アクションが悪魔合体した面白アクションムービー」など、称賛の声が寄せられました。

水嶋ヒロさんのハマり具合に「完璧すぎ」

原作とは異なるオリジナルのストーリーや設定が賛否両論を巻き起こした『黒執事』。しかし、主人公である執事・セバスチャンを演じた水嶋ヒロさんのハマり具合は高評価。抜群のルックスとスタイル、誠実でありながらも冷たさをもつ演技は、水嶋さんだからこそ表現できたと言っても過言ではないでしょう。SNSでは「水嶋ヒロが完璧すぎ」「水嶋ヒロさんの美しさがたまらない」など、絶賛コメントで溢れていました。

まだ『黒執事』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“スタイリッシュ・ダークファンタジー”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です