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「おなかの赤ちゃんを諦めたくない…」乳がんとわかった娘に母がかけた言葉とは<子どもの命か私の命か>

  • 2025.6.24

28歳のルナさんは夫と2人暮らし。ある日、ルナさんは妊娠していることがわかり、夫とともに喜びを分かち合いました。まさに幸せの絶頂にいたルナさん。しかし、ある日の入浴中、胸のしこりに気づきます。
次の妊婦健診で医師に相談し、触診と乳房エコーを受けたところ異常が判明。精密検査のため大学病院を紹介されました。検査の結果は「悪性腫瘍=乳がん」。まだ若いルナさんには早期治療が望ましく、「妊娠を続けるか、それとも今すぐ乳がん治療を始めるか」という苦渋の選択を迫られることになったのです。

妊娠を継続したいルナさんと、乳がんの治療を優先してほしいと願う夫――ふたりの意見は食い違ってしまいます。そんなとき、実母がやってきて3人で夕食を囲みました。

複雑な妻の心境。夫と母の気持ちは…

「乳がんの治療」と「授かった命」——
相反する選択肢の間で心が揺れ、思わず涙を流すルナさん。そんな複雑な心境の彼女に、実母は「自分の体のことも考えて」と優しく諭します。夫や実母の気持ちが痛いほど伝わり、ルナさんの目にはさらに涙があふれるのでした。

「せっかく授かった命を諦めていいのか……」と悩むルナさんの気持ちもよくわかります。一方で、ルナさんにこれからも生きていてほしいと願う実母や夫の気持ちもまた、理解できますよね。

乳がん治療には、妊娠時期を問わず胎児に影響するものと、妊娠初期(1〜4カ月)にだけ影響が大きいものがあります。抗がん剤や手術時の麻酔薬は妊娠初期では胎児へのリスクが高いものの、中期・後期に入ると悪影響を及ぼす可能性は低くなるとされています。一方、ホルモン療法・分子標的治療・放射線療法は妊娠中のどの時期でも胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、通常は出産後におこないます。

家族の思いと自分の体、これからの人生について改めて向き合い、どのような決断をしてもルナさんにとって心から納得できるものであることを願っています。


監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。


著者:マンガ家・イラストレーター つきママ

ベビーカレンダー編集部

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