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夫の同じ愚痴に「そうだね」と寄り添い続けて100回。ついに愚痴の矛先が、実家の母にまで向けられて

  • 2026.4.3

筆者の話です。真面目で優しい夫との結婚生活。しかし帰宅後に始まる仕事の愚痴は、毎晩同じ内容の繰り返し。最初は寄り添っていた私も次第に疲弊していきます。やがて夫は私の母にまで電話をかけ始め──。愚痴の繰り返しが夫婦関係に何をもたらしたのでしょうか?

画像: ftnews.jp
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優しい夫

私には、離婚の経験があります。前の夫は、本当に優しい人でした。穏やかで気遣いがあり、人の痛みがわかる、そんな彼が自動車整備の仕事に誇りをもって働く姿を、私は心から尊敬していました。

結婚当初、私は穏やかな毎日に満足していました。ところが一緒に暮らし始めてしばらくすると、帰宅した夫の口から仕事の愚痴が途切れることなく流れ出すようになりました。

繰り返される愚痴

彼の不満は、いつも決まっていました。
電球の交換等の安全のための部品交換をすすめたお客さんに「お金がかかるから」と断られた、というものです。

「そんなに大した金額でもないのに! 安全のためにすすめているのに、なぜわかってもらえないんだ」

プロとしての誠実さを否定された悔しさは分かります。最初のうちは「そうだね、残念だったね」と相槌を打っていました。彼の気持ちに寄り添うことが、妻である私にできる唯一のことだと思っていたからです。

しかし、その愚痴は1ヶ月経っても、半年経っても、何一つ内容が変わることはありませんでした。夕食中も、寝る前も。私は同じ話を、文字通り何百回と聞かされました。

増える愚痴の受け皿

次第に「そうだね」と返すことが苦痛になり、ある夜、私はそっと伝えました。

「同じことをずっと悩んでいても、何も変わらないんじゃないかな。もう少し気持ちを切り替えられないかな」

夫はその言葉を受け取れませんでした。
「わかってくれない」という顔をして、それ以降は私への愚痴がさらに増えました。

それどころか、私に聞いてもらえないと感じたのか、今度は私の実家の母にまで電話をかけ、同じ内容を話し始めたのです。母も最初は同情していましたが、次第に対応に困り、私に相談してくるようになりました。
義家族まで自分の感情の「捌け口」にしようとする彼の姿に、私は愕然としました。悪気はないのでしょう。でも、それは明らかに一線を越えていました。

薄れた愛情

「離婚」という結末に至ったのは、もちろん、この夫の愚痴だけが原因ではありません。けれど、毎晩繰り返された言葉の重なりが、二人の間の空気をじわじわと変えていったのは確かです。

愛情は、ある日突然消えるものではありません。日々の小さな消耗の中で、砂がこぼれ落ちるように静かに薄れていくものなのだと、私はこの結婚生活で学びました。

愚痴をこぼすこと自体は、悪いことではありません。でも、その「はけ口」を特定の誰か一人に固定し、依存し続けることは、相手にとって耐えがたい負担の蓄積になります。

彼に足りなかったのは、不満や悔しさを自分の中で整理し、消化する力でした。
誰かに話して一時的にスッキリしても、根本にある感情を自分で処理できなければ、また同じ愚痴が生まれます。それは本人にとっても、周囲にとっても、何の解決にもならないのです。

優しさと、感情を自分で抱える力は別のものです。誰かの優しさに甘えることと、依存することは似ている様でも全く違います。

良い関係を長く続けるためには、相手への信頼と同時に、自分自身の感情と向き合う誠実さが必要なのだと思います。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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