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エネルギーと歴史や文化が混ざり合う、関西の個性派ホテル10選

  • 2025.6.20

万博の開催で、世界中から注目されている関西。エネルギッシュな人々のざわめきと、古から続く歴史や文化が混在する、バラエティに富んだ関西の個性派ホテルをリサーチ！ 丹波黒豆の老舗が運営する宿から、音楽とアートがテーマのホテルまで、それぞれのオリジナリティを色濃く反映したホテルをセレクト。いつもと違う時間の流れの中、心も体もゆるりとほどけていくような感覚を味わいたい方に、ぜひ訪れてほしい。

パティーナ大阪

シンガポール発のラグジュアリーホテルブランド「パティーナ」が日本初進出。大阪城まで徒歩1分という絶好のロケーションで、太閤はんのお城を眺められるゲストルームもある。「好奇心旺盛な人々と文化のリズムが出会う場所」として存在したいという思いから、さまざまなチャレンジを行っているが、中でも大阪らしいのが大阪出身のグラフィックアーティスト、VERDYとのパートナーシップ。大阪という街のエネルギーとラグジュアリーホテルが共鳴し合い、新しい価値観が生まれる。そんな一瞬一瞬に、身を置いてみて。

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ザ ボリー オーサカ

大阪で30年活躍する空間デザイン集団が手がけた「ザ ボリー オーサカ（THE BOLY OSAKA）」。大阪の人間が大阪の感覚で「大阪らしいかっこいいホテル」と感じ続けられる存在であること、それがこのホテルの使命だ。中之島のリバーサイドに位置したプライベート空間から見える大阪は、多くの人の頭の中にある大阪とはまた違う世界が広がる。夜にはライトアップされた公会堂、ハイウェイを行き交う車のライト、夜空に浮かび上がるビル群、光を反射する川のゆらめきが眼下に映る。大阪の発展を支えた川の新しい表情を楽しんでほしい。

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豆屋

丹波篠山市で300年続く黒豆専門店が、「お正月だけではない黒豆の魅力を発信したい」という思いで作った一棟貸しの宿。有形文化財の建築物の赴きを活かしながら、現代的に再構築。3期にわたる改装工事を行い、「時代を還る」というコンセプトが具現化された。夜は宿泊者だけが出会える光と枯山水の美しい庭を眺め、目が覚めたら黒豆や山の芋、黒豆味噌を使った地元食材で調理した朝食を堪能できる。黒豆という食材の持つおもてなしの核としての役割や、そのポテンシャルを感じられるはずだ。

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神戸北野ホテル

英国調の「神戸北野ホテル」は、個人の邸宅として明治時代に建築されたレトロ洋館。館内は重厚で意匠をこらした造りながらかわいらしく、どこを切り取ってもフォトジェニック。赤い絨毯の上を歩いているとモダンガールになった気分になれる。「世界一の朝食」と称されるフランス料理界の重鎮、ベルナール・ロワゾー氏の朝食メニューとともに、「滞在できるレストラン」であるオーベルジュの真骨頂を満喫して。

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エースホテル京都

街を訪れるミュージシャンやアーティストの友人たちがくつろげる場を提供したいという願いから、アメリカ・シアトルで誕生した「エースホテル」。アジア初進出の地となった京都は、大正時代の近代モダニズム建築を継承した「新風館」に位置し、伝統と革新という土台の上の独自のカルチャーを展開する。アートや音楽を軸に創造性あふれるゲストルームには、ギターとレコードプレイヤーを配置。旅先でも音楽に触れる時間を持つことができる。

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ザ・ホテル青龍 京都清水

京都では近年、古い建物を取り壊すのではなく、有効活用する動きが活性化している。「ザ・ホテル青龍 京都清水」は、明治時代から80年以上も地域に愛された、清水小学校を甦らせたホテルである。伝統的な和風の木造校舎を脱却した、モダンで画期的な鉄筋コンクリート校舎は歩くたびに時計が巻き戻るよう。友達とおしゃべりしながら上った階段、授業中に眺めた教室の窓、部活動に勤しんだ体育館。そんな記憶の旅からふと我に帰ったとき、いまの自分がどんな大人になっているかと気づかされる。まるで過去の自分からの手紙を受け取りに来たような思いがよぎる、不思議な空間だ。

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ホリデーホーム

「ホリデーホーム（HOLIDAY HOME）」は、セレクトショップのBshopが丹後半島の西の付け根、久美浜に展開するホテル。周辺に有名な観光地があるわけではないが、海と山に囲まれ、自然に恵まれた素晴らしいロケーションだ。久美浜湾を見晴らすと、西に連なる山々や湾を往来する小さな漁船の姿が遠くに見え、忘れていた自然の息吹を全身と心で感じることができるだろう。「何もない、にこそあるもの」を見つけてほしい。

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ミロク 奈良 バイ ザ シェア ホテルズ

人と鹿がともに暮らし、原生の森が市街地のすぐそばで守られ続けているという世界でも稀な環境は、奈良のおおらかな気質がもたらしたものだという。この「ミロク 奈良（MIROKU 奈良）」も、のんびりと暮らすように滞在できるホテルである。池の堤に面した開放的なテラスで、奈良の人気カフェ「くるみの木」が監修する朝食を楽しんでいると、庭先にふらりと鹿が訪れることも。都市と自然がごく当たり前に並ぶ、異なるものが共生する場所で、過去や未来に思いを馳せるのもいいだろう。

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セトレならまち

興福寺の五重塔の近くに佇む「セトレならまち」は、奈良の持つ日本最古の植林の歴史にフィーチャーして作られたホテル。木に敬意を表し、建築資材やインテリアだけでない利用法を提案している。中庭に作られたビオファームは「小さな地球」。ウッドパウダーと米ぬかを使用した体を芯から温める醗酵木浴、檜パウダーの堆肥で育む農業といった木と共生する環境が表現されている。木のぬくもりの中でゆっくりした時間を過ごしたい人におすすめ。

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アクアイグニス

「アクアイグニス」の広大な敷地には、辻口博啓シェフのパティスリーとベーカリー、アルケッチャーノ・奥田政行シェフのイタリアン、賛否両論・笠原将弘シェフの和食をはじめとしたレストランや温泉、ギャラリーが点在する。この地は辻口シェフが長年探し求めた「完熟したいちごと湧き立ての水」がある場所であり、パティスリーに並ぶスイーツには敷地内にある「TSUJIGUCHI FARM」で栽培された採り立てのいちごが使用されている。開湯1300年以上、“美人の湯”や“恋結びの湯”として親しまれてきた温泉もあり、体を癒し、おいしい食事でパワーを充電できる。リカバリーしたいときに訪れてほしい場所だ。

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Text:Mari Hayakawa Editor: Yusuke Matsuyama

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