1. トップ
  2. 管理栄養士「今日からやめて」→『塩』をどんどん劣化させてる…実は“NGな保存法”とは?

管理栄養士「今日からやめて」→『塩』をどんどん劣化させてる…実は“NGな保存法”とは?

  • 2025.8.7
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

料理に欠かせない“塩”。シンプルな調味料だからこそ、保存方法に気を使っていない人も多いのではないでしょうか?でも実は、塩にもNGな保存方法があるんです。間違った保存を続けると、塩の質が変わったり湿気って固まったりしてしまい、料理の味にも影響が出ることも…。この記事では、そんな塩の“やっちゃいけない”保存法にフォーカスし、正しい知識をわかりやすく解説します!

どうして?塩の保存に気をつけるべき理由とは

塩は腐らないイメージが強いですが、それはあくまでも塩の主成分である塩化ナトリウムそのものが変質しにくいというだけ。

実際には空気中の水分やほかの物質の影響を受けて、塩が固まったり、風味が損なわれたりするトラブルが起こります。塩の保存で一番避けたいのは湿気。水分を吸収するとかたまりやすくなったり、嫌なにおいを吸い込むことも。

そのため、保存方法のポイントをしっかり押さえることが必要です。

意外と知らないかも…NGな保存例をチェック!

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどんな保存方法がNGなのでしょうか?

高温多湿を避ける

キッチンのコンロ周りやシンク近くは湿度や温度変化が激しいため適しません。涼しく乾燥した場所、例えば吊り戸棚やパントリーに保管しましょう。

密閉できる容器を使う

キッチンでは、湿気を通さないガラス瓶やプラスチック製の密閉容器に移して使用するのがおすすめです。塩のパッケージは、開封後は袋の口をしっかり閉じ、直射日光や高温多湿を避け、温度変化の少ない場所で保存します。

また、塩に限らず調味料全般ですが「他の香りの強い食品と同じ収納場所に置く」のも推奨できません。匂いを吸ってしまうことがあるため、カレー粉やにんにくなどのすぐ隣に置くと、臭いや風味が移ることがあります。せっかくの純粋な塩の味を楽しむためにも、保存場所選びは慎重に。

塩が固まってしまったら…

もし、湿気やその他の理由で塩が固まってしまった時にはどうすれば良いのでしょうか?実は、特別な道具は不要で、手軽に試せる方法がたくさんあります。

まずは固まった塩をほぐす方法。よく使われるのはレンジで加熱する方法です。湿った塩を耐熱の皿に移し、電子レンジで30秒程度加熱すると水分がとび、サラサラに戻ります

前述の保存方法の見直しはもちろん、調理する際は塩を使い切るタイミングで容器の口をしっかり閉める、キッチンの換気をよくするなど、ちょっとした工夫で湿気を抑えることができますよ。

適切な場所に保管しておいしさをキープ

塩はシンプルな調味料ですが、その保存には意外と気をつけるべき点が多いことがわかりましたね。間違った方法を続けると湿気や匂い移りなどのリスクがあり、せっかくの塩本来の美味しさを損なうことにもつながります。今回紹介したNGな保存方法を避け、湿気を防ぐ密閉容器の使用や適切な場所選びを実践してみましょう。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。



電車で『痴漢扱い』されたら…逃げた方が有利って本当?!→ 冤罪に巻き込まれた時の“NG行動”とは?【弁護士が監修】
電車で『痴漢扱い』されたら…逃げた方が有利って本当?!→ 冤罪に巻き込まれた時の“NG行動”とは?【弁護士が監修】