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プロ「食べ頃を過ぎているサイン」→実は多くの人が勘違いしている…『アボカド』の“NGな見分け方”とは?

  • 2025.8.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

アボカドは「森のバター」とも呼ばれるほどクリーミーで栄養も豊富なことで知られています。ですが、スーパーや市場で選ぶときに「これって本当に熟している?」と迷うことも多いですよね。実は多くの人がやりがちな「NGな選び方」が存在し、せっかく買っても食べ頃を逃してしまうことも。

本記事では、プロが教えるアボカドの『NGな見分け方』と『正しい追熟テク』について詳しく解説します。

見た目だけじゃわからない!アボカドの「誤った見分け方」とは?

まず押さえたいのは、アボカドの見た目だけに頼った選び方の落とし穴。一般的には「皮が黒っぽくて柔らかいものが熟している」と言われがちですが、実はこれだけで判断すると失敗することも多いんです。たとえば、皮の色が濃いのに中がまだ硬かったり、逆に緑色でもしっかり熟してたりと、見た目での判断はかなりバラツキがあります。

また、ヘタ(アボカドの上部にある小さな茎の付け根)の部分を見る方法もありますが、これも注意が必要。ヘタが簡単に取れて中が茶色く変色してしまっていると、食べ頃を過ぎているサイン。逆に強くくっついていると、まだ追熟が必要なことも多いのです。

さらに、触って柔らかさを確かめる際も『強く押しすぎ』は禁物。押して硬すぎるからと敬遠しても、熟成している場合は少し優しく押してみることが大切です。プロは、アボカド全体を包み込むように手の平で優しく押し、ほんの少しだけ沈むものを目安にすることが多いです。

「黒い皮=熟している」は必ずしもそうではありません。見た目と手触り両方のバランスをよくチェックしましょう。

正しい追熟でアボカドのおいしさを引き出す!おすすめ方法と注意点

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

アボカドは収穫後も追熟が必要な果物なので、購入してからの扱い方にもポイントがあります。

アボカドの追熟を早める方法としてよく知られているのがリンゴやバナナ(キウイ、メロン、洋梨など)のエチレンガスを多く放出する果物と一緒に置くこと。エチレンは植物ホルモンの一種で、果物の熟成を促進します。リンゴやバナナとアボカドを一緒に紙袋や密閉袋に入れて常温に置くと追熟が進みやすくなるため、追熟をより早めたいときに効果的です。

また、一般的には20℃前後の常温で保存するのが最適とされています。あまり低すぎると熟成が遅れ、高すぎると熟しすぎやすくなるので気を付けましょう。冷蔵庫に入れると熟成がやや止まるので、食べごろになったら冷蔵保存で熟成の進みを抑えると鮮度を長く保つのに役立ちます。

食べ頃のアボカドをおいしく味わおう!

今回ご紹介した通り、アボカドは単に見た目や皮の色だけで選ぶだけでなく、触り方やヘタの状態も合わせて慎重にチェックすることが重要です。さらに、買った後の追熟方法を知ることで、おいしい食べごろを逃さず楽しむことができます。

これらのポイントをおさえて、アボカド料理を存分に楽しみましょう。


監修者:初崎 麻衣(Instagram / Facebook

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フードコーディネーター・フードスタイリスト。
フードビジネススクール「チュ・ア・レゾン」卒業後、サラダボウル専門店のメニュー監修、調理家電のメニューブックや記事の監修、キッチンツールの監修など、食を通じた企業とのコラボレーション活動を行っている。