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ココアは『朝』『夜』どっちが正解?→実は“タイミング”が重要だった…知られざる“意外な効果”とは?【管理栄養士が監修】

  • 2025.11.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

寒い日に、ほっと心をゆるめてくれる一杯として親しまれているココア。甘くてあたたかい味わいは、朝の目覚めの1杯にも、夜のリラックスタイムにもぴったりですよね。でも、実際「健康面ではココアは朝に飲むのがいいの?それとも夜がいいの?」という疑問を持っている人も多いはず。実はココアの魅力は、飲むタイミングによって健康面で期待できる作用が変わることがあるんです。

この記事では、ココアを朝と夜のどちらに飲むのが良いか、管理栄養士の視点からわかりやすくご紹介します。

ココアに含まれる成分をおさらい

そもそもココアとは、カカオ豆を焙煎して粉末状にした「カカオパウダー」を使い、お湯や牛乳で溶かして作る飲み物です。

ココアの成分は、近年特に健康面で注目されることが増えています。その中でも重要なのが「ポリフェノール」と「ミネラル」の含有量です。カカオ由来のポリフェノールは抗酸化作用があり、血流や認知機能の維持をサポートすると言われています。

また、ココアにはマグネシウムや鉄分といったミネラルも含まれており、これらは日常の栄養バランスを補う助けになります。特にマグネシウムは、神経や筋肉の働きを整えることが期待される成分です。

ただし、甘いココアは糖分が多くなりがちなのなので注意が必要です。市販のものは、砂糖やシロップが多く入った製品も多いため、選ぶ際は甘さ控えめのタイプを選んでみるのも良いでしょう。糖質のバランスに気をつけることが大切です。

また、純ココアパウダーから作る手作りココアは、自分で砂糖の量を調整することができるのでおすすめです。糖質の取りすぎを避けることは健康維持の観点からも推奨されるためです。

朝と夜でどんな効果があるの?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

このように、ココアにはポリフェノールやミネラルなどの豊富な栄養が含まれており、朝と夜どちらのタイミングで飲むのが正解かは、どんな効果を望むかによって変わってきま

朝にココアを飲むと、ココアに含まれるカフェインやテオブロミンといった成分が軽い目覚めのサポートに役立つでしょう。コーヒーほど刺激的ではありませんが、ほどよい目覚めの効果を期待できるため、すっきりとした目覚めを感じたい人には朝の1杯としておすすめです。

夜に飲む場合は、リラックス効果がポイント。カカオに含まれるポリフェノールにはストレス軽減効果があります。さらに、カカオ豆に含まれるテオブロミンは、血行を良くして緊張をやわらげる効果もあると言われており、リラックスしたいときに最適です。甘みがあることで満足感を得やすく、就寝前の落ち着いたひとときを過ごすのに適しているといわれています。

つまり、朝はすっきり目覚めたいときに、夜はリラックスのための飲み物として、ココアは両方の時間帯に楽しめます。ただし、カフェインに敏感な方は、寝る前に飲むと眠りに影響することもあるため、その場合は摂取を控えるのがおすすめです。

目覚めの1杯と寝る前の1杯、どちらを選ぶ?

ココアを朝に飲むか夜に飲むかは、どんな効果を得たいかで選んでみるのがおすすめです。また、生活スタイルやその日の体調によって選ぶのがよいでしょう。

朝は少量のカフェインを含むココアでやさしく目覚めたい人にピッタリ。逆に、夜はリラックスしてほっとしたいときに楽しむのがおすすめです。

寒い時期に普段何気なく飲んでいるココア。目覚めをサポートしたいか、リラックスしたいか、目的に合わせて選び方を少し変えてみることで、毎日の習慣がより充実したものになるかもしれませんね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。