管理栄養士「今日からやめて」実は虫やカビの原因に…意外な『砂糖』のNG保存法とは？

2025.8.7

料理やお菓子作りに欠かせない砂糖。でも…その保存方法、本当に大丈夫ですか？ちょっと間違えるだけで、せっかくの味や風味が台無しになったり、調理の仕上がりに悪影響を及ぼしたり、虫やカビの原因になることも。砂糖は身近な調味料だからこそ、どう扱うべきか意外と知られていないポイントも多いんです。

今回は、砂糖を調理で使う際の保存の注意点を、分かりやすく解説していきます。

砂糖の種類とその特徴

砂糖は大きく2種類に分かれます。

精製された砂糖：一般的な白砂糖（上白糖やグラニュー糖など）サトウキビや甜菜から不純物を取り除き、純度の高いショ糖を得ています。クセがなく舌触りはなめらかで、甘さがストレートに伝わるのが特徴です。日常的なお菓子作りや飲み物にはよく使われます。
未精製・加工度の低い砂糖：黒糖やきび砂糖、てんさい糖などは、糖分だけでなくミネラルやビタミンも含まれており、コクや風味が個性的。黒糖は沖縄産が有名で、茶褐色の見た目と濃厚な味が特徴。きび砂糖はまろやかな甘さと自然な色合いが魅力です。てんさい糖は甜菜から作られ、白砂糖より低GI（グリセミック・インデックス）で体への負担が少ないと言われています。

こうした違いを理解すれば、単に甘さを加えるだけでなく、料理や飲み物の味わいや質感をより豊かにできます。「甘さ＝白砂糖だけ」じゃないんです！

砂糖のNGな保存法3選

砂糖は長期保存が可能とされている調味料ですが、保存方法を間違えると湿気を吸って固まったり、虫がつく原因になります。NGな保存方法を3つみていきましょう。

1、湿度の高い場所に保管する

砂糖は本来、湿気を吸いやすい性質があり、湿気を含むと固まりやすく風味も落ちてしまいます。また、水分の多い場所に置くとカビの発生リスクが高まることもあります。

2、乾燥剤を入れて保存する

砂糖は湿気だけでなく、実は乾燥によっても固まることがあります。保管中にカチカチになるのはよくあることですが、「乾燥剤を入れれば大丈夫」と思っていると逆効果になることも。これは、砂糖が空気中の温度や湿度の変化に敏感で、表面の水分量が増減するためです。乾燥が進むと表面の水分が失われ、細かい結晶ができて、それが周りの結晶と結びつき、固まりやすくなるのです。

3、購入した袋のまま保存する

砂糖は丈夫な袋に入れて販売されていますが、この袋はわずかに通気性があり、湿気やにおいを通してしまうため、長期保存には向いていません。

湿度や乾燥、虫などを防ぐためには、直射日光や高温多湿を避ける場所で保存するのが基本。加えて、購入したら使い切りやすい量を買うこともおすすめです。開封後は、湿気や虫の侵入を防ぐためにも、蓋付きの密閉容器に移し替えるのがおすすめです。

最後に、砂糖は一度固まると戻りにくいので、固まらないためにも温度変化が少ない環境を選んであげると良いでしょう。

正しい保存方法を知ろう

砂糖の保存方法ひとつで、普段の料理の仕上がりや使い心地が大きく変わることがわかりましたね。

湿気や水分にさらされると砂糖は固まったりカビが生えたりしてしまうだけでなく、味や見た目も劣化します。直射日光下での保存、密閉が不十分な袋のまま保存するのは避けて、湿気の少ない密閉容器に保存しましょう。

直射日光・高温多湿を避ける
密閉できる容器に入れ替える
使い切れる量を購入する
温度変化の少ない場所で保管する

保存方法ひとつで、砂糖の味・香り・使いやすさが変わるんです。毎日の料理がちょっとラクに、おいしくなるコツ、
まずは“正しい砂糖の保存”からはじめて家にある砂糖をいつでもサラサラで使いやすい状態にキープしてみてくださいね。

監修者：陽南（はるな）
管理栄養士×ヨガインストラクター

女子栄養大学卒業。3人兄弟の母。
オンラインを中心にママ向けヨガインストラクターとして、「自分の時間も大切にしていい」と思える心と体づくりをサポート。
埼玉を拠点に、地域のママたちが集えるコミュニティで、親子ヨガやリラックスヨガを通し、ママが素の自分でいられる居場所づくりを大切にしています。
ヨガスクール「ママニティカレッジ」認定講師としても活動中。
https://lit.link/haruna00yoga

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