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歯科医師「実は間違っているかも」 何気なくやっている『うがい』→実は“NGな3つのやりかた”とは?

  • 2025.7.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

誰もが毎日当たり前にやっている「うがい」。なんとなく口や喉をすっきりさせるために行う人も多いですが、実はやり方次第で効果に大きな差が出ることをご存じでしょうか?

正しいうがいは、口腔ケアや風邪予防に役立ちますが、間違った方法は効果が出づらい場合も。今回は、日常の『何気なくやっているうがい』に潜むNGポイントを歯科医師の解説の下、紹介していきます。

なぜうがいのやり方は重要なのか?その意外な理由

うがいは、ただ口に水を含んで吐き出すだけのシンプルな動作のように見えますが、そのやり方が口や喉の衛生状態に直結しています。うがいの目的は、お口の中や喉に付着した食べカスや細菌、ウイルスを洗い流し、感染リスクを下げること。しかし間違ったやり方では、十分に洗い流せなかったり、お口の中の重要な菌まで洗い流してしまうことがあります。つまり、せっかくのうがいも間違えると効果が半減してしまうことも。

だからこそ、うがいのやり方を見直すことが重要なのです。

うがいのNGなやり方とは?具体的に気をつけるポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では実際に、どんなうがいのやり方がNGなのかを具体的に見ていきましょう。

  1. すぐにうがいをする
    うがいをしようと思ったとき、すぐに水を含んでガラガラうがいをしていませんか?まずはうがいではなく、口をゆすぐところからはじめましょう。これは、口の中の食べかすなどを軽く流すことが目的です。

  2. うがいの回数が多すぎる
    うがいは1日のうちに何度やっても問題ありませんが、歯磨き後のうがいの回数は気をつけたいポイント。歯磨き粉にはフッ化物と呼ばれる、虫歯予防に欠かせない成分が入っていますが、何度も繰り返しうがいをしてしまうと、せっかくのフッ化物を洗い流してしまう可能性があるのです。そのため歯磨き後はさっと1回軽く水でゆすぐ程度がベスト。

  3. うがい薬の使い方の間違い
    うがい薬もすぐにうがいをせず、まずは口をゆすいでから使いましょう。消毒効果を期待して濃度の高いうがい薬を使ったり、飲み込んでしまうのはNG。高濃度のまま使用するとアレルギー反応が出る場合などもあるため、正しい希釈濃度と使用法を守ることが大切です。

医師「重要な成分を無駄に」→歯磨き後の『うがい』のしすぎが逆効果に…意外とやりがちな“NGな行動”とは?【医師の監修】
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正しいうがいで健康習慣をもっと効果的に

うがいは私たちの日常生活に溶け込み、感染症予防や口腔ケアとして大変有効な習慣です。しかし、実は間違ったやり方で行う人が多く、「うがいをしているのに効果を感じない」というケースも珍しくありません。

うがいの前に口をゆすぎ、薬用うがい薬は正しい濃度で使用することがポイント。ぜひ正しい使用方法を今日から見直してみてくださいね。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院