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医師「重要な成分を無駄に」→歯磨き後の『うがい』のしすぎが逆効果に…意外とやりがちな“NGな行動”とは?【医師の監修】

  • 2025.5.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝晩の歯磨き、みなさんも当然のルーチンとしてやっていますよね。歯をピカピカにした後、爽快感を求めて何度も口をゆすいでいませんか?しかし、驚くことに「うがいは1回だけ」のほうがいいという結果があるのです。

何度もうがいをするのがNGだなんて、一体どうしてなのでしょうか?その驚くべき理由を探ってみましょう。

フッ化物を最大限に活用するためには?

歯磨き粉に含まれるフッ化物は、虫歯予防に欠かせない頼もしい成分です。

このフッ化物が歯の表面にとどまることで、エナメル質の強化を助け、虫歯のリスクを減らしてくれるのです。しかし、ここで問題なのが「うがいのし過ぎ」。何度も繰り返しうがいをしてしまうと、せっかくのフッ化物を洗い流してしまう可能性があるのです。

医師によると、歯磨き後はさっと1回軽く水でゆすぐ程度がベスト。これによりフッ化物が歯にしっかりと残り、最も効果的に働くとされています。

うがいのしすぎがもたらす意外な影響

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

無意識に何度もうがいをしてしまう習慣はありませんか?。

爽快感を求めて口の中をスッキリしたいという気持ちや、小さい頃に何度もうがいをしなさいと言われた経験がある場合もあるでしょう。

しかし、そのたびにフッ化物は洗い流され、虫歯予防の効果を薄めることになってしまいます。近年発売されている多くの歯磨き粉には、合理的に配合されたフッ化物はが含まれていて、この成分が口の中に残留することで、歯の健康を助ける役割があるのです。

例えばフッ化物は再石灰化といった、歯の初期虫歯を修復するプロセスを助ける働きがあります。つまり、軽くすべきところであるはずの「うがい」で、重要な成分を無駄にしてしまうのは非常にもったいない状況になっているのです。

今日から試してみて

毎日の歯磨きを少し工夫するだけで、虫歯予防の効果はぐっと高まります。

「うがいは1回だけ」というシンプルなルールを取り入れることで、大きな違いが生まれるかもしれません。

フッ化物を活かした虫歯予防を実践するためにも、ぜひ試してみてください。いつもの習慣の少しの見直しが、大きな健康効果につながることを実感できるでしょう。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院