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「更年期で顔が真っ赤、体が熱い…」原因と対策を産婦人科医が回答

  • 2025.6.7

女性の体ならではの、ちょっとした悩みや疑問。病院に行くほどでないけど、専門家の意見を知りたい!そんな気持ちに応える、女性の体にちなんだ悩みについて産婦人科の先生に一問一答してもらう本連載。

今回は、更年期のホットフラッシュについて質問!

Q、「更年期で顔が真っ赤、体が熱い…」ホットフラッシュの原因と対策はありますか?

A、卵巣機能の低下や加齢に伴う心身の変化などが複合的に影響して症状が出ます。ホルモン補充療法で緩和する方が多いです。

更年期障害の代表的な症状でもある“ホットフラッシュ”は、顔、頭、背中や胸部など上半身に起こるのぼせや火照りや発汗のことを言います。突発的に熱くなり汗がダラダラと止まらなくなるので、困っている方が多い症状です。

卵巣機能の低下が主な原因ですが、加齢に伴う身体的変化、精神・心理的な要因、社会文化的な環境要因が複合的に影響することにより、症状が発現すると考えられています。

医学的にはホルモン補充療法というものがあり、卵巣機能の低下とともに減っていくエストロゲンやプロゲステロンを補充することで改善が期待できます。飲み薬、貼り薬、塗り薬があり、産婦人科で処方してもらえます。貼り薬はパッチのような小さなもので、腹部に貼っておくだけで済み、手間がかかりません。肌トラブルがなければ、貼り薬がおすすめです。

ただ、ホットフラッシュが必ずしも更年期のせいとは限りません。似た症状が甲状腺疾患でも起こります。また、高血圧の薬の副作用でもホットフラッシュが出る場合も。心当たりのある方は、そういった可能性も疑いながら向き合うことが大切です。 病院に受診され、相談してみてください。

 

お話を伺ったのは……

産婦人科医・上野啓子先生

Women's Health

東京医科大学産科婦人科学教室病院助教。医学博士、産婦人科医の指導医、生殖医療専門医、女性ヘルスケア専門医などを取得し、不妊治療や女性医学を得意とする。

Text:Saya Inoue

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