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熊本に息づくスイーツの伝統【中央区白山通り】ブローニュの森へようこそ

  • 2025.6.4

ブローニュの森――とんがり屋根と風見鶏に迎えられる洋菓子店

こんにちは。地域特派員のTommyです。

前回ご紹介した味噌天神宮から歩いてすぐ、まるでヨーロッパの片隅に迷い込んだかのような洋菓子店「ブローニュの森」があります。とんがり屋根の上には風見鶏が佇み、訪れる人々を温かく迎え入れてくれます。

出典:リビングくまもとWeb

夢の扉を開けて――ブローニュの森の甘い魔法

店内に足を踏み入れた瞬間、まるでおとぎ話の世界へ迷い込んだかのよう。甘く香ばしい焼き菓子の香りが優しく包み込み、まるで妖精たちがひそやかに語りかけるかのようなぬくもりを感じます。

ショーケースには、宝石のようにきらめくケーキが並び、それぞれが小さな物語を紡いでいるかのようです。ほんのりとした光の中で輝くクリーム、フルーツの魔法をまとったタルトーその美しさに、食べるのをためらってしまうほど。

ひと口頬張れば、甘く繊細な味わいが広がり、まるで夢の中をふわりと舞っているような幸福感に包まれます。地元・熊本の恵みを活かしたスイーツは、どこか懐かしく、心の奥に優しく響く味。

出典:リビングくまもとWeb
出典:リビングくまもとWeb
出典:リビングくまもとWeb

先代が紡いだ生クリームの物語

創業当初の熊本では、クリームといえばバタークリームが主流でした。しかし、東京で修行を積んだ先代の店主さんは、「熊本にも生クリームの文化を広めたい」という強い想いを抱き、九州産の真っ白な生クリームにこだわりました。

その生クリームは、甘さ控えめながらも濃厚な生乳の脂肪が生み出す豊かなコクが特徴。そのこだわりが息づく「銀のシュークリーム」は、長年愛され続けるロングセラーへと成長しました。

一方、「金のシュークリーム」は、ふんわりとした柔らかなシューに、もったりとしたカスタードクリームが溶け合い、口の中で優雅なハーモニーを奏でます。そして、「クッキーシュー」の中には、生クリームとカスタードクリームを秘伝の割合でミックスした、芳醇な味わいのシュークリームが隠れています。

どのシュークリームも、創業者である先代のこだわりと職人の技が光る逸品。ひと口頬張れば、創業当時から受け継がれた想いが感じられるはずです。

イチ推し、銀のシュークリーム
出典:リビングくまもとWeb
金のシュークリーム
クッキーシュークリーム

想い出を刻むお菓子――ブローニュの森の願い

先代のこだわりは、生クリームだけにとどまりません。

「お菓子を作ることは、想い出をつくること。」

この言葉には、創業者の深い願いが込められています。お皿の上で人を笑顔にしたあと、そのひとときは胸の奥にそっとしまわれ、何年経っても心を温める宝ものとなる――ブローニュの森が目指すのは、そんなお菓子です。

特別な日のケーキ、大切な人と分け合う焼き菓子、ふと立ち寄った日に出会うシュークリーム。そのすべてが、記憶の中でやさしく輝き続けるものとなるよう、今日も変わらぬ想いを込めて、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。

ブローニュの森のお菓子が、あなたの心にそっと寄り添い、大切な想い出の1ページとなりますように。

バースディに最高の苺のデコレーション
繊細な舌触りのシルキーな生クリーム

二代目からのメッセージ

「ブローニュの森」は、地域の皆様とともに歩みを重ね、まもなく50年を迎えます。これまで支えてくださった多くのお客様との出会いが、お店の歴史を紡いできたのだと感じています。

先代が大切にしたこだわりを受け継ぎながら、これからも変わらぬ想いを込めて、お菓子を作り続けていきたい――そんな気持ちで、日々取り組んでいます。

これからも、「思い出を刻むお菓子」をお届けできるよう精進してまいりますので、ぜひ足を運んでいただければ幸いです。

二代目店主 鍬本 昌史さん

ブローニュの森
〒862-0958
熊本県熊本市中央区岡田町1-28
096-366-2255
営業時間 09:00~21:00
店休日
火曜日(火曜日が祝日やイベントの場合は水曜日が店休日となります)
駐車場 3台(店舗前)・7台(建物隣駐車場)
最寄駅
JR九州─ 新水前寺駅(徒歩 約7分)
熊本市電 AB系統─ 味噌天神前駅(徒歩 約7分)
バス ─ 味噌天神(徒歩 約6分) ─ 白山町(徒歩 約2分)
URL:https://www.boulogne-mori.com/concept/

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