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「かなり辛い」「声あげて泣いた」“人気俳優の実話”に感極まる声も…「一番最高に好きな映画」絶大な支持を誇る傑作

  • 2025.6.23

「親孝行したいと思った時に親はなし」という言葉があるほど、子どもにとって親がいてくれることは“当たり前”と思う気持ちが大きいものです。いなくなるなんて考えたくもないかもしれませんね。
そこで今回は、“涙が止まらない邦画”5選をセレクトし、本記事では第5弾として映画『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

「いつかは会えなくなる」わかっていてもわかりたくない親との別れ

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』
  • 公開日:2007年4月14日

あらすじ

主人公は僕。ボクは、オトンとは別居し、オカンと九州の小倉で二人暮らしをしてきました。15歳で家を出て、東京の美大に通い、オカンと離れてくらしてはいたものの、ぐうたらな生活で迷惑をかけっぱなし。しかし、ぐうたらするのにも飽きてきて仕事を始めます。仕事である程度生活に目途が付いた時、母親が癌になったと知らせを受けました。僕は、オカンを九州から東京に呼び寄せ、オカンの最期の日まで、一緒に愛ある日々を過ごしますーー。

どこにでもいる普通の親子…だからこそ深い共感を呼ぶストーリー

映画『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』は、よく見る日常の風景の中で、どこにでもいる親子が描かれているからこそ、深い共感を呼んでいます。「かなり辛い」「声あげて泣いた」「一番最高に好きな映画」という声が集まっていました。

そして何よりも多かった感想が「この映画観ると母ちゃんのことを思い出してしまう」「オカンを大事にしたくなるなあ」「親孝行しないとなー」というもの。多くの人が自分と照らし合わせ、映画を観ながら母親のことを思い出し、会いたいという気持ちになっているようです。

映画のラストで、オカンは亡くなってしまいます。予想できていたものの、涙が止まらなくなる視聴者が続出。“僕”がオカンを看取った後、東京タワーを見上げて、ひとり生きていく決意をするシーンは、切なくも心を温かくしてくれました。

俳優リリー・フランキーさんの実話…泣きながら書いた愛の物語

映画『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』は、俳優リリー・フランキーさんが執筆した自伝小説をもとにして作られました。リリーさんの人柄や雰囲気が、作中の随所に散りばめられていますよね。

そんな本作ですが、物語の執筆に4年もの歳月を費やしたのだとか。何度も書き直したり、泣きながら原稿を書いたところも多かったそうです。このような想いが、映画にも宿り、視聴者の心を動かしているのでしょう。

母親が闘病生活に入った物語の後半部分を執筆している際は、非常につらかったそうです。

もともと、オレは、どんな作品でも、楽しんで作っていいものはできないという思いで作っているんですが、この作品の場合は、作業の労力・集中力といったものに加えて、精神的な苦痛があった。これと同じ気持ちでものを書くのは、これからはしたくないし、しないと思います。出典:自伝的長編『東京タワー』で話題! リリー・フランキー氏語る!(AllAbout)

リリーさんの母親への深い愛情が詰まった作品です。ぜひ親子、ご家族で観てみませんか?


※記事は執筆時点の情報です