『ONE PIECE』不可解だった“行動の真相”が１５年越しに明かされ…ファン「完全に想像を超えてる」「泣ける」

『ONE PIECE』の“シャボンディ諸島編”は、麦わらの一味が王下七武海・バーソロミュー・くまによって次々とどこかへ飛ばされ、ルフィが絶望の淵に立たされるという衝撃的な展開で幕を閉じました。

当時はくまの行動の意図が明かされておらず、“一味を壊滅させた敵”として多くの読者に強い印象を残しました。しかし連載が進み、エッグヘッド編で描かれたくまの過去によって、15年越しにその“真の理由”が明らかになりつつあります。

本記事では、111巻時点でわかっているくまの行動の裏側を、15年越しの伏線の回収とともに詳しく読み解いていきます。

※本記事には『ONE PIECE』111巻までのネタバレを含みます。

麦わらの一味を飛ばしたのは、くまの“救出”だった

シャボンディ諸島で麦わらの一味は、パシフィスタや戦桃丸、大将・黄猿の襲撃により絶体絶命のピンチに陥ります。そこに突如現れたくまが、ニキュニキュの実の能力で一味のメンバーを次々と弾き飛ばしていき、ルフィを絶望させる形で物語は急展開を迎えました。

当時は“一味を壊滅させるための攻撃”と捉えられましたが、実はこの行動にはくまのある“想い”が込められていたのです。

彼は自我を失う前に、科学者ベガパンクに「麦わらの一味の誰かが戻るまで、サウザンド・サニー号を守ってほしい」と依頼されていたのです。その後の2年間、くまはプログラムされた通りにサニー号を守り抜きました。

では、くまはなぜ麦わらの一味を救おうとしたのでしょうか？

くまがシャボンディ諸島に現れたのは、偶然だったとされています。自我を完全に失う前、くまは成長した娘・ボニーに一目会おうと島を訪れていました。そこでルフィが天竜人を殴るという、数百年ぶりの大事件を目撃することになります。

世界の支配階級である天竜人に拳を振るうというルフィの行動を目の当たりにし、くまは「この男こそ世界を変える存在だ」と強く感じました。

しかし、当時の麦わらの一味には“新世界”を生き抜く実力が不足していると判断。そこで、彼らが生き延びるため、そして2年間でそれぞれが強くなれるように、あえて“バラバラ”に飛ばしたのです。

SNSでは「くまのルフィに対する思い入れが完全に想像を超えてる」「シャボンディ諸島でくまがルフィを救った理由泣ける…」と衝撃と感動の声が見られました。

くまは一味を単に逃がしただけでなく、それぞれの能力を伸ばせる最適な場所に送り込んでいたと見られます。

このように、くまは瞬時の判断で一味に最適な修行の場を選び、それぞれの飛ばした先に意味を持たせていたのでしょう。

一味が飛ばされた直後、ルフィは兄・エースの死を乗り越え、再出発を決意します。彼は新聞に“3D2Y（2年後に再集結）”のメッセージを送り、一味はそれぞれの地で本格的に修行を始めることとなりました。

くまはこの展開まで予想していたのでしょうか？ルフィが戦争を生き延びると信じていたとすれば、彼の先見性は驚異的です。

さらに言えば、ルフィとボア・ハンコックの関係性までも見越していたとしたら……くまの判断には、ただならぬ確信があったのかもしれません。

くまは、天竜人に拳を振るったルフィに希望を見出し、一味を救うという選択をしました。ただ逃がすだけではなく、彼らが“成長できる場所”を瞬時に見極めていたのです。

くまがその場に現れたのは偶然だったとしても、その決断がなければ、一味が生き延びて再集結することはなかったでしょう。

革命軍の一員であるドラゴン、イワンコフ、そしてくま――これまでルフィは彼らに幾度となく助けられてきました。
今度はルフィが、革命軍を救う側に回るのかもしれません。そんな未来を思わせる、くまの決断と行動に改めて注目が集まります。

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