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「今なら絶対放送できない」予想を裏切る“衝撃の過激シーン”に戦慄…“トラウマ級”の爪痕を刻んだ『傑作アニメ』

  • 2026.5.30

アニメ『なるたる』は、“トラウマアニメ”と呼ばれるような描写によって、今もなお視聴者にインパクトを与える一作だ。原作者は、同じく鬱作品として挙げられることが多い漫画『ぼくらの』を手がけた鬼頭莫宏先生。鬼頭先生は、アニメ『なるたる』を通して何を描き出したのだろうか。

『ぼくらの』の原作者が手がける鬱アニメ

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

アニメ『なるたる』は、“月刊アフタヌーン”(講談社)にて連載された鬼頭莫宏先生による漫画を原作としている。小学6年生の玉依シイナ(CV:真田アサミ)は、夏休みに祖父母の住む島に行き、海でおぼれかけたところを自由に空を飛ぶことができる星の見た目をした生き物・ホシ丸(CV:雪野五月)に助けられる。そしてシイナは、正体のわからないホシ丸と出会ったことで、不思議な事件へと巻き込まれていくのだった。

原作者の鬼頭先生は、ほかにも漫画『ぼくらの』を手がけており、トラウマ作品として知られている。少年少女が謎の人物と契約を結び、ロボットを駆使した過酷な戦いに巻き込まれていく物語だ。世界の滅亡と自分たちの命を天秤にかけるような設定は、ヒリヒリするような緊張感や、後には引けない絶望感がある。

『なるたる』のアニメ化についてSNSでは「今のご時世ならアニメ化できない」「視聴するハードルが激高」との声があがった。また、「原作の最後まで再アニメ化してほしい」と再アニメ化を希望するコメントも寄せられており、いわゆる“鬱アニメ”と呼ばれるジャンルを愛するファンからの根強い人気が伺える。

鬼頭先生があぶり出すキャラクターたちの人間性

鬼頭先生が原作を手がける『ぼくらの』と『なるたる』には、さまざまな共通点がある。まず、子どもたちが残酷な運命に巻き込まれる点だ。一見すると普通の少年少女たちが、世界の命運と向き合うことになる展開が大きな特徴になっている。彼らの年齢に対して背負うものがあまりにも大きく、そのギャップが視聴者に強い印象を残す。

さらにこれらの作品は、数々の過激な描写も含んでいる。私たちの予想を裏切るような容赦ない展開が多く、トラウマ作品やメンタルにズシンとくる作品として語られることも少なくない。丸みのある絵柄やSFファンタジーの設定から最初はライトに見える一方で、中身はシリアスな雰囲気を放っているのも、作品が持つ落差に繋がっている。

アニメ『なるたる』についてSNSでは「今なら絶対放送できない」「地上波でこれ流していいの?」「トラウマアニメ」との声があがった。本作は地上波であるTBS系列にて放送されたほか、キッズステーションでも放送されたことがある。アニメ『なるたる』は十分に大人向けの内容のため、地上波だけでなく『アンパンマン』や『ポケットモンスター』など、家族で楽しめる番組がラインナップされているキッズステーションで放送されたのが驚きだ。

アニメ『なるたる』は、『ぼくらの』のように人間の弱さや社会の残酷さを描いた作品と言える。極限の状況に追い込まれたとき、人は何を選ぶのか、誰を守ろうとするのか――そうしたキャラクターたちの人間性を、鬼頭先生はあぶり出した。だからこそ本作は、鬱作品としてだけでなく「人間とは何か」を問い続ける一作として、今も強いインパクトを残しているのだろう。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari

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