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スリランカの魅力を再定義する静寂と癒しのホテル3選【心安らぐアジアの国へvol.2】

  • 2025.5.27

【セイロン ティー トレイルズ】最高峰のティー・リゾートで紅茶文化を五感で味わう

かつてのプランテーションの領主の邸宅を植民地時代の趣を残すリゾートホテルにリノベーション。
かつてのプランテーションの領主の邸宅を植民地時代の趣を残すリゾートホテルにリノベーション。

首都コロンボの空港から東へ車で約4時間30分。セイロンティーの名産地のひとつ、ボガワンタラワの高原にある、その名も「セイロン ティー トレイルズ」は、スリランカ発のティーブランド「ディルマ」のグループ企業が手がける優雅なリゾートホテルだ。まるで絵画のような丘陵地帯の風景の中に、アンティークの家具や絵画、暖炉や四柱式ベッドなど英国植民地時代の趣を残す5つのバンガローが点在する。

バンガローの中はエレガントな英国風家具で満たされている。
バンガローの中はエレガントな英国風家具で満たされている。

最も古い1888年築の「天津」は、美しいキャッスルレー湖を見下ろす標高約1,400mの高台に位置する。英国式庭園に囲まれたクラシックな趣のプライベートプールが自慢だ。1923年築の「サマービル」は、湖畔にある5ベッドルームの贅沢なコテージで、ボートや水上飛行機のドックにも直接アクセス可能だ。すべてのバンガローに専属バトラーと専属シェフが配置され、かつての農園主の邸宅で優雅な生活を体験することができる。

広々とした芝生に囲まれ、クリケットの試合もできる「サマービル」。
広々とした芝生に囲まれ、クリケットの試合もできる「サマービル」。

なんといってもこのホテルの最大の魅力は、名産地ならではの紅茶の専門家による茶畑や工房のガイドツアーや本格的なテイスティングなどのティーエクスペリエンスだ。繊細で豊かなフレーバーを持つシングルエステートのセイロンティーが、至福のひとときをもたらしてくれる。

セイロンティーの専門家がシングルエステートの紅茶の魅力をわかりやすく解説。
セイロンティーの専門家がシングルエステートの紅茶の魅力をわかりやすく解説。

セイロン ティー トレイルズ(Ceylon Tea Trails)

46/38 Nawam Mawatha, Colombo 2, Sri Lanka

Tel./+94-11-774-5730

料金/1人1泊458ドル~(3食付)※2025年5月現在

https://www.resplendentceylon.com/

【サンタニ・ウェルネス・キャンディ】静寂の中に身を委ねるスリランカ随一のウェルネスリトリート

スリランカの中心部、美しい山々に囲まれたキャンディに位置する。
スリランカの中心部、美しい山々に囲まれたキャンディに位置する。

スリランカで初めて茶園が作られた場所としても有名な紅茶の名産地、キャンディの丘陵地帯にひっそりと佇むサンタニ・ウェルネス・キャンディは、ウェルネスプログラムにフォーカスしたホテルだ。「ヒューマン・サステナビリティ」をコンセプトに、アーユルヴェーダやスパ、ヨガ、瞑想、ウォーキングなどのプログラムを組み合わせて、身体のケアと心の安らぎのバランスを重視したパーソナルなメニューを提案する。

再生木材、スチール、コンクリートで構成され、周囲の木々と調和する洗練された建築デザイン。
再生木材、スチール、コンクリートで構成され、周囲の木々と調和する洗練された建築デザイン。

開放感あふれる全面ガラス張りの窓から見渡す深い森や鮮やかなグリーンの水田と、木々のさざめきだけがわずかに聞こえる静寂の世界が、身も心もリセットしてくれる。スリランカ初のデスティネーションスパとして誕生し、温熱塩水プール、サウナ、スチームルームを備えた国内初の総合的ハイドロセラピー施設も完備。伝統と最新技術を融合したスパトリートメントは、スリランカでも有数のレベルの高さだ。

500㎡の広さを持つ16棟の独立したコテージ「マウンテンビューシャレー」から、ユネスコ世界遺産のナックルズ山脈を見渡す。
500㎡の広さを持つ16棟の独立したコテージ「マウンテンビューシャレー」から、ユネスコ世界遺産のナックルズ山脈を見渡す。

さらには、エグゼクティブ・シェフのインディカ・バンドラと、専属のアーユルヴェーダ医師のニメシャ・ディサナヤケが、プログラムの効果を最大限に引き出すための食事を提案する。敷地内の有機農園で大切に栽培されるオーガニックのフルーツや野菜、ハーブ、スパイスなどに加えて、食材のほとんどは地元から仕入れる。滋味深い料理はスリランカの大地の恵みそのものだ。

2,000m級の山々に囲まれた高台にある16mのインフィニティプール。
2,000m級の山々に囲まれた高台にある16mのインフィニティプール。

サンタニ・ウェルネス・キャンディ(Santani Wellness Kandy)

Aratenna Estate, Werapitiya, Kandy, Sri Lanka

Tel./+94-76-399-1919

料金/1人1泊363ドル~(3食付)※2025年6月現在

https://www.santani.com/santaniwellness-kandy/

【ウガ・プラヴァ】スリランカ南海岸の隠れ家で過ごす極上の時間

ホエールウォッチングの絶好のポイントとしても知られるタンガラの海岸線に位置する。
ホエールウォッチングの絶好のポイントとしても知られるタンガラの海岸線に位置する。

スリランカを代表するブティックホテルグループ「ウガ」の7軒目のホテル「ウガ・プラヴァ」が、2025年5月にオープンした。名前の由来は、サンスクリット語で珊瑚を意味する「pravala」。オランダ植民地時代の遺構が残る静かな海辺の街、タンガラに佇み、その名の通り、海と自然の美しさを表現したホテルだ。

スリランカの最南端に位置するタンガラは自然の宝庫。近くにウミガメの産卵場もある。
スリランカの最南端に位置するタンガラは自然の宝庫。近くにウミガメの産卵場もある。

客室はわずか7室のスイートのみ。ホワイトとサンドベージュを基調にしたミニマルなインテリアが周囲の海岸と調和し、リラックスした時間を過ごすことができる。ホテル内のレストラン&バーでは、スリランカの海と山の豊かな食材を生かした料理を、オープンエアのテラス席で潮風を感じながら楽しめる。サンゴ礁の海が生む豊かな食材を活かしたレシピに、新鮮なスパイスを多用するスリランカの伝統的な料理法を融合した独自のガストロノミーだ。

柔らかな印象を与えるテキスタイルや籐細工、ジュエリー素材のサンゴ(コーラル)を思わせる天然石を多用したインテリア。
柔らかな印象を与えるテキスタイルや籐細工、ジュエリー素材のサンゴ(コーラル)を思わせる天然石を多用したインテリア。

安全なサーフスポットとして知られる近くのウナクルワで、サーフィンを楽しみ、古い漁村を巡るサイクリングツアーや本格的なフィッシング、蓮の浮かぶ湖でのロマンティックなカヤック体験、そして陶芸体験を通じて紀元前から続く製陶文化に触れることも。多彩なアクティビティを通じて、タンガラの豊かな自然と文化をとことん満喫することができるのだ。

アースカラーのインテリアと窓の外の海の景色がシームレスに溶け合う「ホリゾンスイート」。
アースカラーのインテリアと窓の外の海の景色がシームレスに溶け合う「ホリゾンスイート」。

ウガ・プラヴァ(Uga Prāva)

No 75D, 93/95 Beach Road, Unakuruwa, Tangalle, Sri Lanka

Tel./+94-11-5671-000, +94-11-2-117-100

料金/1室1泊500ドル~(2食付)※2025年5月現在

https://www.ugaescapes.com/hotels.html

Text: Yuka Kumano

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