全身麻酔直前なのに「手術室が凍りついた」患者の“勘違い”にゾッ…「知らなかった」「これは仕方ない」

卵や乳、小麦など、身近な食品にも多い食物アレルギー。少量でも重い症状につながることがあり、正しい知識と細やかな注意が欠かせません。

希人（@kito_27_）さんが、「アレルギーに関する“重要な勘違い”」についてX（旧Twitter）に投稿し、「知らなかった」「めっちゃ怖い」と注目を集めています。

いったいどんなことがあったのでしょうか？

気になる投稿が、こちら！

※下記の日付のリンクからX（旧Twitter）に移動します

希人（@kito_27_）2025年6月23日

全身麻酔直前のアレルギー再確認で「はい！卵アレルギーです！白身は平気なんですけど黄身食べると大変で〜笑」って元気よく答えたら手術室凍り付いた
卵アレルギーと卵黄アレルギーは別って知らなかったのよ

これにはドキッとしてしまいますね…。

全身麻酔の直前にアレルギーの再確認があり、「卵黄を食べると大変」と答えたところ、手術室が凍り付いたとのこと。

卵が原因となるアレルギーは、卵白と卵黄のどちらにも反応する可能性はあるものの、一般的には卵白に反応する人の方が多いといわれています。とはいえ、なかには卵黄だけに反応する人もいます。

薬の中には卵の成分が入っていることがあり、わずかな量でも反応がでるケースもあるため、医療現場としては慎重にならざるを得ない状況だったのでしょう。

手術の直前に正しい情報が伝わって本当に良かったですが、伝えられていなかったら…と思うと、ゾッとしてしまいますね。

知らない人も多かったアレルギーの違い

この時の様子について、投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---意外と知らない方も多い気がします...！卵にアレルギーがあるということはいつ知ったのでしょうか？

私自身アレルギー検査の結果を聞いたのが小学生の時で、白身は平気だけど黄身だと蕁麻疹出るんだな程度の認識で気をつけながら食事をして大人になりました。

---そのときには、「卵黄アレルギー」ではなく、「卵アレルギー」だと思っていたのですね。

一般的に言われている「卵アレルギー」は「全卵」を指していて、卵白も卵黄も対象なんだと思っていました。

実際、今回のポストで全卵を卵アレルギーだと思っている卵黄アレルギーの方や、食品を扱う職業の方で卵白、卵黄、全卵に関わらず卵が含まれれば卵アレルギーの表示をしているとポストしてる方が何人かいらっしゃいました。

---今回の投稿で違いを知ったという方も多かったようですね。

今回のポストは自分自身の無知を晒す自虐ネタのつもりも多少ありましたが、医療関係者の方から「分からなくて仕方ないです。それを確認するのが医師、看護師です」と慰めのポストをたくさん頂きました。

誰からも「知らないのかよ（笑）」などの馬鹿にするようなポストは一切ありませんでした。「知らなかった。教えてくれてありがとう」というポストも意外に多く、これだけ拡散されてるなか、こういった反応ばかりなのはアレルギー患者自身も分かっていない人が多いんだなと感じました。

---その後、お医者さんとはどのような会話がありましたか？

手術は外科的手術だったので、術後あらためて内科と薬剤師さんから説明がありました。内容としては、卵アレルギーと卵黄アレルギーの違い、それに伴う使用薬品や器具が変わってくることなどです。

---今回の手術では大丈夫だったのでしょうか？

細かい成分的な内容は忘れましたが、おそらく今回の手術の麻酔では、私の場合はプロポフォールというものが引っかかったようです。私はあの場で凍りついた手術室の雰囲気を体感したので、卵アレルギーと卵黄アレルギーの違いを肌で感じました。

---寸前のところで情報が伝わって良かったです…。

最後にとても大事なこととして「どの科の問診でもアレルギー記載は卵アレルギーではなく卵黄アレルギーと書くように」との説明を受け、以降問診票には「卵黄アレルギー」と記載しています。

---アレルギーの情報は正しく知り、伝えることが大切ですね。

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

え、こわ…
普通に知らなかった…

卵黄と卵白ってアレルギー別なんだ！知らなかったー！

うちの子、卵黄と卵白の両方にアレルギーあるから、別々に伝えなきゃいけないのね。
全身麻酔するような時は慌ててることも多いし、家族で共有しておこう

また別なんだ！？知らなかった。卵白はよく聞くけど卵黄もあるのか。
ほんと多岐にわたるよなぁ〜。医療者の方々には頭が上がらない！

卵アレルギーって聞いたら、白身がやばいやつだな、て思うので、実は黄卵がやばいアレルギーだった場合、めっちゃ怖いな…

多くのコメントで「知らなかった」とあったように、卵アレルギーと卵黄アレルギーの違いを知らないことは、珍しいことではありません。

また、同じ食べ物にアレルギーのある方でも、アレルギー反応のリスクは人それぞれ。だからこそ、正しい知識を身に付けて、周りと共有していくことが大切でしょう。

取材協力：希人（@kito_27_）さん