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ダコタ・ジョンソン、プロデューサーとしての苦悩を語る

  • 2025.5.22
CANNES, FRANCE - MAY 19_ Dakota Johnson during the
"Splitsville" Photocall - The 78th Annual Cannes Film FestivalCANNES, FRANCE - MAY 19: Dakota Johnson during the "Splitsville" photocall at the 78th annual Cannes Film Festival at Palais des Festivals on May 19, 2025 in Cannes, France. (Photo by Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images)

6年前に親友のロー・ドネリーとともに製作会社、ティータイム・ピクチャーズを立ち上げたダコタ・ジョンソンカンヌ国際映画祭で開催されたケリング主催の「ウーマン・イン・モーション」で、その経緯をこう語る。「製作会社を立ち上げ、自分で映画を作るようになったのは、業界に物足りなさを感じたからです」

ある映画のプレミアイベントで、目が覚めるような経験をしたことがあったという彼女は、アーティストとして、より多彩な対話を持ちたい、創造性やコラボレーションを重ねたいと渇望していたそうだ。資金を提供した『チャチャ・リアル・スムース』(2022)がサンダンス映画祭で注目を集めるなど、着々と実績を積んできたが、プロデューサーとしての苦悩を明かす。

「自分たちのアイデアに真剣に耳を傾けてもらえるようになるまで、大変な苦労をしました。すごく悲しかったし、情けなかった。私はずっとこの業界について、ピュアな魔法があると美化していたようです。その陰に隠されたものを目の当たりにしたのは、最悪の経験でした。本当に辛かったです」

ケリング主催の「ウーマン・イン・モーション」にロー・ドネリーとともに出席したダコタ・ジョンソン。
Kering Women in Motion Talk With Dakota Johnson And Ro Donnelly - The 78th Annual Cannes Film Festivalケリング主催の「ウーマン・イン・モーション」にロー・ドネリーとともに出席したダコタ・ジョンソン。

第78回カンヌ国際映画祭で、主演・共同製作を務めるマイケル・アンジェロ・コヴィーノ監督の最新作『Splitsville(原題)』がカンヌ・プルミエール部門に選出されたダコタは、監督のデビュー作『カイル&マイク 俺たちの人生は上り坂』(2019)の大ファンだという。彼と共同脚本のカイル・マーヴィンのビジョンを忠実に守るために本作のプロデュースを手がけたとして、こう続ける。

「新進気鋭の映画作家のオリジナリティのあるアイデアこそが、私達の情熱の源です」「スタジオを経営するプロフェッショナルの中には、ほかと違うものやリスクのあるもの、恐ろしさや危険、生々さがあるもの、真実や人間そのもの、混沌としたものを作ることに欲望を感じない人がいます。難しいことでもありますが、俳優として観客として、私が心から欲するのは、まさにそんな作品です。絶えることなき闘いですが、奮闘しています。自分たちが愛する物語を世に送り出すため、懸命に取り組んでいます」

『Splitsville(原題)』はネオンに配給権を買われ、アメリカで今年中に公開されることが決定した。

Text: Tae Terai

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