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トム・クルーズの素顔は「人好きな人」 ポム・クレメンティエフが明かす『M:I』最新作ビハインドストーリー

  • 2025.5.22

ついに! 5月23日に全国公開となるトム・クルーズ主演の映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』。5月3日には、公開に先駆けて世界最速プレミア上映のためにミッションチームが来日。なかでも破壊力抜群の暗殺者・パリス役を演じたポム・クレメンティエフさんを直撃!

2023年公開の大ヒット映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。シリーズ初の2部作の前編であるこの作品。ラストには、イーサン(トム・クルーズ)が手にした鍵はどうするの? 宿敵との決着は…?など次なる難題が浮上。先が気になって仕方なかった人も多いのでは。

脚本はあるけど、その場のアイデアでどんどん変わる

前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』では、イーサンを執拗に狙い、壮絶なバトルを繰り広げたパリス。

その役柄を狂気の表情とキレキレのアクションで演じたポム・クレメンティエフは、後編となる『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』でもパリス役として続投。今作では一転、イーサンやその仲間と行動をともにすることになるが、実はその設定は、だいぶあとから決まったのだという。

「この映画は、脚本があって、それをもとに進めて…という一般的な撮影の仕方とは違うんです。その場でいろんなアイデアをみんなで話し合って、『じゃあ、こんなふうにするのはどう?』『それいいね』みたいな感じで決まっていく。とても流動的に、より良い展開が選択されます。だから、私の役も前作が終わってから、イーサンの仲間という設定で続投となることが決まりました。

それを聞いたときは、もう大興奮! だって、イーサンチームのキャラクターとの絡みが増えるし、それによって前作のようないわゆる“強い悪役”ではなく、彼女の内面を見せることができるから。でも、言われたの。だからといって、180度キャラクターが変わって、いきなりいい人になるなんてことはないから心配しないでって。それを聞いて、安心して前作のままのパリスで突き進みました(笑)」

CGIはなし! リアルな「炎」が本作の流儀

今作でも、高い身体能力を生かしたバトルシーンは健在、かつ見どころ。どんなトレーニングを積んで挑んだのだろう。

「今作でアクション監督を務めたウェイド・イーストウッドや、サム・イーストウッドなどスタントチームと、たくさんトレーニングをしました。シーンに必要な動きを繰り返し繰り返し練習して、体に覚えさせるんです。あとはパンチやキック、サムとはダッシュ、体の強度を高めるトレーニング、体幹を鍛えるためにピラティスなどもやりました。それを長い時間続けて、体が耐えられるだけのスタミナをつけないといけないんです。

それはやっぱり、ケガをすると撮影が中断してしまうから。そうならないように、安全な形でアクションができるようなトレーニングは大切です。サムは料理もしてくれたので、健康的な食生活ができるという面でも助けられましたよ」

主役のトム自身が、超人的なアクションシーンを自ら演じることでも知られているだけに、そのメンタリティが共演者にも伝播するのは想像に難くない。

そんななかでも、ポムが「大変だった!」と振り返るのが、炎の中で戦うシーン。

「普通は、CGIを使うと思うんです。でも、この作品では実際の火! そんななかで複雑な動きをしながら戦わなきゃいけなくて、それを撮るカメラの動きも複雑で。私が間違えちゃって『ごめん』っていうときもあれば、その逆もある。

みんなで息を合わせて成功させるのは本当に大変で、朝から晩まで汗だく(笑)。だから、撮れたときは、みんなで『やったー!』って喜びました」

あまり知られていないけど…トムの意外な一面とは?

『ミッション:インポッシブル』は、1996年に第1作が公開され、今作で8作目となる人気シリーズ。そのすべてにトムが主演し、プロデュースも手掛け、ファンの期待と驚きを更新し続けてきた。そんなスーパースターの彼は、普段はどんな人なのだろう。ポムが意外な一面を教えてくれた。

「たぶんあんまり知られていないことだと思うけど、トムは人に対してすごく好奇心を持って接してくれるんです。人だけじゃなくて、モノに対してもそう。そして、出会った人やモノから常になにかを学びたいと思っている。だから、映画業界の人に限らず、誰に対しても質問するのが好きなんです。『きみはどういう人なの?』『なにが好きなの?』って。

それになにがすごいかって、その人にしばらく会っていなくても、次に会ったときに、相手の名前や、どこで会って、なにを話したか、ちゃんと覚えているんです。

その記憶力はもちろんすごいと思いますが、きっと相手へのリスペクトがあるからこそ、そんなふうに覚えていられるのでしょう。人への関心が300%くらいある人です」

ポムがなにか相談したときにも、いつも真摯に向き合ってくれるそう。

「仕事のことでも、個人的なことでも、『自分らしくやればいいんだよ』『いまのままで十分やれているよ』って励ましてくれるんです。とてもサポーティブな人」

今作の撮影は、コロナ禍や全米映画俳優協会のストによる一時中断を経て、ついに全世界での公開を迎える。また、2部作の完結編ともなるが、公開を前にいまの率直な気持ちは?

「みなさんに観ていただくのを本当にワクワクしています。私自身、完成した映画をまだ観ていないのですが(完成したのは、なんとジャパンプレミアの3日前!)、それをジャパンプレミアで観られるのをとても楽しみにしています。

そして、この映画に携われたことは、私にとって本当に素晴らしい経験となりました。それだけではなく、キャストやスタッフのみなさんと築いた絆も特別です」

取材、文・保手濱奈美 撮影・鳥羽田幹太

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