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費用、痛み、治療期間…実際どうなの?「大人の歯列矯正」を医師が解説

  • 2025.5.22

大人の歯列矯正

働く女性が気になる症状や疾患について解説。今回は、治療にかかる時間や費用、日常生活への影響など、なにかと気になる「大人の歯列矯正」をひも解きます。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…寺田康子先生

富山県高岡市の寺田矯正歯科院長。開業から40年以上、約8,000人以上の治療に携わる。矯正治療を専門として、一人一人に寄り添った治療を提供

Q.大人の歯列矯正の特徴は?

20〜40代で歯列矯正を始める方は増加していますし、50代・60代でも少なくありません。大人になってから「やっぱり歯並びを整えたい」と思う方や、マスク生活の間に始めた方、それを見て自分の歯並びが気になり始めた方など、きっかけはさまざまです。社会人になって経済的・時間的に余裕ができたタイミングや、結婚・出産などライフイベントを経た後に「自分のケアをしたい」と考える方も多いです。矯正治療に年齢制限はなく、思い立った時がベストタイミングです。

Q.矯正にはどんな選択肢が?

主にワイヤー矯正(表側・裏側)とマウスピース矯正の2種類があります。マウスピース矯正は気軽に始めやすいのが魅力ですが、対応できる症例に限りがあるため、まずは自分の歯並びに適しているかどうかの確認が必要です。ワイヤー矯正は幅広い症例に対応可能で、しっかり歯を動かせるメリットがあります。見た目の希望だけでなく、生活スタイルや目指す仕上がりも含めて、矯正専門の歯科医と相談するのが大切です。

Q.治療期間や費用は?

期間は歯の後戻りを防ぐための保定期間も含めて4~5年程度が目安です。費用は自由診療のため、治療法や地域によって差がありますが、全体矯正の場合は100万円以上になることも。最近はデンタルローンの活用や分割払いに対応しているクリニックも多く、費用面の相談もしやすくなっています。また、一定額を超えると医療費控除の対象になる場合もあります。事前にしっかり計画しましょう。

Q.痛みや日常生活への影響は

「歯列矯正は痛そうで怖い」がネックになっている方も多いと思います。はっきり言いますと、ワイヤー矯正であれば矯正装置を付けたばかりのときは痛いです! ただ、数日から1週間程度で慣れる方が多いです。かむときには痛みが出ますので、何もしていないときは痛みはなく、最初の1週間を耐えれば後は普段通りの生活ができます。極端に硬いもの・ネバネバしたものを避ける、硬いものであれば一口大にして食べるなど多少の工夫が必要になりますが、日常生活に大きな支障はありません。歯磨きはこれまで以上に丁寧に行うことも重要。“食べたら磨く”を徹底しましょう。患者さんからは「思っていたより快適だった」という声も多く聞かれますよ。

Q.始める前に知っておきたいことは

SNSやネットには矯正に関するさまざまな情報がありますが、すべてが正しいわけではありません。歯列矯正は見た目の美しさだけでなく、かみ合わせや口腔内の健康にも大きく関わります。治療前に専門医による診察を受け、疑問点は遠慮なく質問してください。いくつかクリニックを回って話を聞くのもよいでしょう。また、結婚や出産、転職など、ライフイベントのタイミングに合わせた治療計画も可能です。「結婚式では装置を外したい」という要望や、治療中に妊娠したときの治療の進め方、転勤などによる転院など、相談いただければ対処はできます。医師との相性の良さ、正直な気持ちを伝えられる信頼関係の構築もポイントです。

歯列矯正は長期間、大きな費用をかけて行う治療で、途中でやめることはできません。何よりも自分が納得して始めることが大切です。

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