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「本気で期待」「心からお願いします」放送から10年“続編熱望”が止まない名作ドラマ…「クセが強い」“異質な脚本”が光る秀作

  • 2025.7.7

特に恋愛ドラマにおいて、数々の名作を生み出してきたフジテレビ系列で毎週月曜夜9時に放送されている連続ドラマ、通称“月9”。今回は、そんな月9のなかでも“大人な恋愛”が描かれている月9ドラマ5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、2015年放送のドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“大人な恋愛”が描かれている月9ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(フジテレビ系)
  • 放送期間:2015年1月19日~3月23日

あらすじ

東大大学院卒で内閣府の研究所に勤める藪下依子(杏)は、徹底した合理主義者。恋愛経験ゼロの彼女ですが、亡き母・小夜子(和久井映見)現在の自身の年齢の時には結婚も出産もしていたことや国の少子化問題を鑑み、結婚を“契約”と位置づけて相手探しを始めます。しかし、お見合いは連戦連敗。

一方、“高等遊民”を自称する谷口巧(長谷川博己)は、母・留美(風吹ジュン)と共に暮らし、文学と芸術に夢中になるニート生活を謳歌していました。しかし内心では、将来に漠然とした不安を抱いています。

そんな2人が、それぞれの事情から結婚相談所に登録したことで運命が交錯。一度は婚活を諦めかけた依子でしたが、ついに理想の相手とのデートにこぎつけます。しかし、その相手こそ、生活の安定を求めて出版社勤務と経歴を偽った巧でした―。

『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の見どころ※ネタバレあり

『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の見どころは、理屈と屁理屈がぶつかる非常にコミカルな会話劇です。脚本家・古沢良太さんの真骨頂ともいえる、マシンガンのように繰り出される長台詞の応酬に爆笑必至。依子の“正論”と巧の“屁理屈”が正面からぶつかり合う会話は、全く噛み合っていないようで、不思議な心地よさを生み出しています。その知的でコミカルなやり取りは、杏さんと長谷川博己さんの圧巻の演技力によって面白さが倍増していると言えるでしょう。

また、“契約結婚”から始まる予測不能なデートの数々も見どころです。恋愛感情ゼロの2人が「契約」として結婚を目指しますが、そのデートは常に波乱万丈。依子が立てたやりすぎとも言える完璧なデートプランは、ことごとく崩壊していきます。毎回予想の斜め上をいく展開から目が離せません。

あまりの2人の奇想天外な行動や思考に「クセが強い」というツッコミとともに、「面白くて一気見した」「続編を本気で期待してる…!」「デートの続編だけは心からお願いします」など、その面白さの虜になった視聴者が続出し、続編を熱望する声が多く見られました。

長谷川博己が見事な快演を見せた名作

『デート~恋とはどんなものかしら~』で、自称“高等遊民”の谷口巧役を演じた長谷川博己さん。

ハンサムな役柄から、本作のようなクセのある役まで完璧に演じる長谷川さんに「変わり者の役が素敵すぎ…」「長谷川博己さん演じた役柄で、随一可愛い巧くん」など、絶賛のコメントが寄せられていました。

まだドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“奇妙で笑える新感覚ラブコメディ”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です