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シンシア・エリヴォ、ジバンシィとタッグを組んだ刺繍ドレスが圧巻!サラ・バートンが解釈したロココ風ダンディズム【メットガラ2025】

  • 2025.5.6
The 2025 Met Gala Celebrating "Superfine: Tailoring Black Style"

シンシア・エリヴォにとって、今年のメットガラは7回目。しかしながら、毎日のルーティンは変わらず、朝のランニングに始まり、その後赤外線サウナへ。音楽を聞きながらのフェイシャルケアに加えて、ティータイムも楽しんだ。

エリヴォはコルセットとエアリーなチュールのスカートに身を包むと、今年のルックを手がけたジバンシィGIVENCHY)のクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートンとのやり取りを次のように振り返った。「サラと私は一緒に座って、彼女がこれまでに手がけたアレキサンダー マックイーンを含む数多くのアーカイブや最近のランウェイを見返しました。様々なルックを組み合わせてみたら、とてもマジカルなものが完成しました。サラのデザインは唯一無二で他の誰とも異なります」

The 2025 Met Gala Celebrating "Superfine: Tailoring Black Style" - Arrivals

一方のバートンは、「私にとっては、コラボレーションという経験そのものがとても重要でした。シンシアが前回のショーで手がけたジャケットを着たとき、信じられないほど力強く見えて、シルエットをまったく新しい解釈で纏っているようで衝撃を受けました。そして、私たちはオートクチュールならではの仕立て、シャープなシルエット、パワーショルダーを取り入れることにしたんです」

The 2025 Met Gala Celebrating "Superfine: Tailoring Black Style" - Red Carpet

今回のルック製作は、シルエット作りからスタート。「シンシアにジャケットを着せて、突き出したショルダーと大胆にカットされたネックライン、ウエストを強調するコルセットのバランスを取りながらデザインを進めていきました。緻密に仕立てられたジャケットと雲のように軽やかにレイヤードされたチュールスカートのコントラストが気に入っています。ジャケットには刺繍を施し、クリスタルをネックラインからヒップの低い位置に至るまで散りばめました。シンシアはこういったオートクチュールのテクニックをすべて理解してくれているので、結果的に素晴らしいルックに仕上がりました」

The 2025 Met Gala Celebrating "Superfine: Tailoring Black Style" - Arrivals

エリヴォは、テーマの「Tailored for You」について、次のように語る。「このルックの特徴は、メットガラのテーマとどう合致しているかがすぐに分からない点にあるんです。特にトップ部分には、テーラードに関するサラならではの驚くべきテクニックが盛り込まれていて、喜びをもたらすほどの輝きを放っています」

またエリヴォは、このルックがフリルやパンタロン、華麗な装飾品といったロココ時代のダンディズムに加えて、現代的なビジョンもインスピレーションになっていると指摘する。「例えば、ヴァイオリニストや作曲家として18世紀後半に活躍したジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ、そしてプリンスを見れば一目瞭然。フロックコートやブルマといった共通点に気づくはず。私とジバンシィはロココ様式のダンディズムを本質的に解体したのです」

ジバンシィのチームにとって最大の難関は、ルックの前後が大胆に開いているにもかかわらず、シャープで立体的なフォルムをキープするジャケットの構造だったという。アトリエでは、ブランドの真髄とも言えるオートクチュールの技術を駆使し、トワルから最終的な仕上がりまで950時間以上を要した。刺繍には43,400個以上のスワロフスキー・クリスタルが散りばめられ、40人の職人が約1,300時間を費やしている。

ジバンシィが手がけたこのルックをエリヴォは「一言で言えば“神々しい”」ものだと語る。「サラは驚くほど寛大でした。私のこだわりを全面的に受け入れてくれて、とても感謝しています」

Text: Anna Cafolla Adaptation: Mayumi Numao

From VOGUE.COM

リアーナ

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