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太陽と天王星が牡牛座に入る5月は「食養生」が開運アクションに【美と心の星サプリ 第9回・後編】

  • 2025.5.1

中医学で「体質」を重視する理由

yuji(以下y) その方の体質はどのように見るのでしょうか?

久保(以下久) 舌の状態、食欲やお通じ、睡眠、女性であれば生理の状態、メンタル面なども総合的に見て判断します。私はじっくりカウンセリングするほうなので、初回は1時間くらいかかりますね。例えば、お酒が大好きで脂っこいものが好きな人は、体に余分なものが溜まっていて、舌の表面につく白い「舌苔」が多い、といったような特徴で判断していきます。体のケアにおいて、体質はとても重要な要素です。

食事以外には、最近、健康によいということでサウナが流行っていますが、中医学的には万人にあう健康法であるとはいえません。体質によって合う・合わないがあると考えます。体質にあわない人が通いすぎると水分が抜けてしまい、かえって健康によくないということもあるのです。中医学では汗と一緒に「気」も出ていくとされるので、乾燥していたり、エネルギー不足で疲れやすいときは、サウナに行くとフラフラになってしまうんですね。水分の摂り方も同様に、その人の体質に合わせた量を摂ることが大切。1日に2リットル以上飲んでも問題がない人もいれば、逆にたくさん飲むと体が冷えてしまう人もいるので、一律に「何リットル飲むと健康になれます」ということではないのです。健康でいるためには、体質の見極めが重要となってきます。

y 僕はサウナはあまり得意ではなくて。トレンドの健康法が、必ずしも万人にとって有効であるとは限らないんですね。

ダイエットなども同じですね。糖質オフが流行して以来、米を食べない方が多いのですが、実践している方に共通するお悩みは「疲れやすい」こと。中医学の「気」は、昔は「氣」と表記していて、漢字のなかに「米」が含まれているくらい、米は大事な食材のひとつなのです。米を食べると元気を補うと考えられており、実際、米を抜くと疲れやすくなって代謝が落ち、太りやすくなるとされています。ストイックな糖質オフをしているクライアントには「米を食べたほうがよい」と伝えることがあります。

heap of fresh citrus fruit - close up

西洋医学の範疇外は食事と中医学でカバーする

y 僕自身は水が溜まりやすいという自覚があるので、水気を排出するとされるきゅうりを食べるように心がけています。今はサプリメントに頼る人が多かったり、“完全食”のような次世代の食事の考え方なども出てきていますが、それについてはどうお考えですか?

“完全食”的なものを長年食べ続けることでどうなるのかは、現時点ではまだわかりません。栄養素には未知の部分があって、サプリメントだけで十分なのかはなんともいえない状況です。私自身のことなのですが、以前、大きな怪我をしたときに、食事が摂るのが難しく、必要な栄養素を満たしているとされる流動食で過ごした経験があるんです。ところが、しばらく「噛む」ということをしないでいたからか、お通じが悪くなり、肌荒れになってしまって。“これはなんだか違う気がする”と感じました。

そこで、咀嚼が難しくても、お粥やおかずを細かく砕いたものを摂っていたら、お通じも肌荒れも改善。食事の大切さを改めて実感した出来事でした。経口で漢方を取り入れることが難しい方には、鍼灸を受けることもおすすめしています。極端に食欲がない人のなかには、病院で調べても異常がありません、と言われるケースも多いんですよね。

y 僕も以前、似た経験があります。胃カメラや大腸カメラを行っても異常なしと診断され、漢方と鍼灸で対応をしていました。

西洋医学で対処が難しいときでも、中医学で対応できるケースもあるので、相談してみるのはよいと思います。

無理なく、楽しんで食べるのが健康の秘訣

y 久保さんにとっての「美食」とはどんなものですか?

私はインスタグラムレシピの発信をしているのですが、いわゆる“映え”も重要な要素だと考えています。ただ買ってきたものを味気ない容器で食べるよりは、食事に興味を持って、彩りについて考えたり、素敵なお皿に盛り付けたりして楽しめるとよいですよね。とはいえ、こだわりすぎは、かえって逆効果なこともあります。添加物の入っていないものを選ぶなど、健康に配慮することは素晴らしいのですが、あまりにストイックすぎたり、きちんと実践しすぎる人は、思うように体の調子が上がらない方もいらっしゃいます。少しスボラで“適当”くらいのほうが、よい方向に向かうことが多いです。

y 僕、ズボラでよかったかもしれません(笑)。健康の意識や知識はあるけれど、100%の実践者ではなくて、多少余白があるくらいの実践度合いだと思います。自分を縛ると窮屈に感じてしまうから、それは避けたいと思って食事をしている気がします。適当さって、結構大事かもしれませんね。

そうですね。食事はとにかく楽しんで、美味しく味わうことが、結果的に健康や美容にプラスになると思うので、ぜひ今後も続けていただきたいところです。

Profile

yuji

星読み係、ヒーラー。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、ヒーラーとして活動する決心。現在は書籍執筆、連載、講演などで活躍する一方、毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信している。https://youtube.com/@yuji-universe

久保奈穂実

漢方アドバイザー、国際中医薬膳管理師、国際中医美容師。芸能・音楽活動を経て、漢方と中医学の道へ進む。「成城漢方たまり」にて漢方相談、薬膳講師の活動を行いながら、日常の中で実践しやすい食養生、薬膳の知識を自身のインスタグラムやさまざまなメディアで発信。相談者に寄り添う穏やかな語りで支持を集める。著書に『おいしい漢方365』、『果物と野菜の小さな薬膳』など。@naomin_yakuzen

Photos(interview): Kaori Nishida Text: Kiriko Sano Editor: Rieko Kosai

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