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大学生が作る和定食が味わえる「たんがキッチン」週1日のみ営業【小倉北区】

  • 2025.5.1

こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員、こたまるです。

北九州市小倉北区にある、旦過市場から歩いてすぐの場所にあるホステル「Tanga Table(タンガテーブル)」で、週1日のみ夕方から営業している「たんがキッチン」で定食が食べられると聞き、さっそく行ってきました。

タンガテーブルってどんな場所?

出典:リビングふくおか・北九州Web

小倉駅から徒歩10分。旦過市場から歩いてすぐの「黒船 小倉本店」「ローソン小倉馬借店」などが入っているビルの4階に、タンガテーブルはあります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

カラフルなエレベーターで4階まで上がると、広々としたダイニングスペースがあり、その奥が宿泊施設になっています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

右側に見えているのがダイニングの入り口

宿泊が必要ない地元の人たちにはあまり馴染みがない施設かもしれませんが、実はダイニングスペース部分は宿泊客以外の人も利用できる、知る人ぞ知る穴場スポット。

出典:リビングふくおか・北九州Web
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本格的なキッチンを備え、16:00~22: 00の時間帯はカフェバーとして営業しているので、ハンドドリップで丁寧に煎れてくれるコーヒーを飲んでくつろいだり、ノートPCを持ち込んで隙間時間にちょっと仕事したり、私も活用させてもらっています。

出典:リビングふくおか・北九州Web
出典:リビングふくおか・北九州Web

また、外国人の利用者が多いというタンガテーブルの特性を活かし、「英会話カフェ」「初心者英語勉強会」「英会話ランチ会」といったイベントも充実。気軽に国際交流できる場として足を運ぶ市民も多いそうです。

週1日、夕方からの営業「たんがキッチン」

そんなダイニングスペースに週1日のみ現れる「たんがキッチン」。2024年11月末にスタートした企画で、タンガテーブルで働く料理好きの大学生スタッフ、かずやさんが料理を作って提供しています。

週1回のみ17:00からの営業で、提供メニューはメイン料理+小鉢+ごはん+汁物がセットになった定食(1000円)一択。和食中心のメイン料理は毎回変わるそうで、これまでに「天ぷら」「ぶり大根」「ブリカマの塩焼き」「香味野菜の包み焼き」「鶏のみぞれ煮」「和風麻婆豆腐」などが登場してきました。

16回目の営業日となった取材日のメニューは「鶏つくね定食」。両面をしっかり焼いて和風あんをかけた鶏つくねはやさしい味わいながらも鶏のうま味がしっかり感じられる一品で食べ応えも十分。大葉とみじん切りにされたレモンの皮でさっぱりとした味わいに仕上がっているので、ごはんが進みます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

取材日は水菜と大根のサラダや、タケノコの煮物がセットになっていました

「今回のレモンの皮のみじん切りのように、料理に自分ならではの一工夫をするようにしています。豚の生姜焼きの時はタマネギだけじゃなくレンコンも入れてみたり。その一工夫をお客さんに伝えて『そうなんだ』と思ってもらいながら食べてもらうようにしています。人見知りなので料理を説明することが話すきっかけにもなるし」と料理のこだわりについて話してくれました。

また、「一人暮らしの大学生だとラーメンやハンバーガーなどを食べることが多く、ご飯・主菜・副菜を揃えて食べる機会が少ない。それだとどうしても野菜不足になってしまう。僕がやっているからこそ食べに来てくれる人たちのことも考え、バランスを見ながらメニューを決めています」というかずやさんが作る定食は、野菜がたっぷり摂れるのも嬉しいポイント。

大学の友人や他のバイト先の知り合い、タンガテーブル宿泊客などにも好評で、「ほぼ毎回食べに来ている」というリピーターも。実際にかずやさんの料理を食べて気に入った人たちが知り合いに勧め、口コミでじわじわと利用者が増えてきているそうです。

お金を払ってもらっているからこそ適当なものは作れない

高校生の頃から厨房メインのバイトが多く、料理は好きだなと漠然と感じていたところ、大学に入って始めた居酒屋のバイトが転機に。その居酒屋では1年ちょっと働いたそうですが、店長さんに天ぷらの揚げ方など料理を教えてもらったり、自分たちでまかないを作って食べたりしているうちに料理の腕も上がり、「このスキルを活かして飲食店をやってみたい」と考えるようになったと言います。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「一番得意な料理は天ぷらです」(かずやさん)

「友達であってもお金を出して食べに来てくれている。学生にとって1000円という金額は決して安いものではない。それだけのお金を払ってもらっているからこそ、適当なものは作れない。支払った金額に見合っていると思ってもらえる料理、満足してもらえるだけの料理を出せるようにという気持ちを一番大事にしています」とかずやさん。

献立を決めたり、一人で仕込みをしたりしている時は大変だなと感じることもあるそうですが、食べに来てくれた人の「おいしかったよ。また来週も来るね」という言葉を聞くと、大変さよりも嬉しさが勝ると言います。

だからこそ仕入れにもこだわり、タンガテーブルのすぐそばにある旦過市場に自ら足を運び、野菜などの食材を選んでいます。また、肉や魚はかつてのバイト先の店長さんに仕入れ先を紹介してもらって仕入れているとのこと。「人との繋がりに助けてもらっています。ありがたいことです」と話します。

「自分の店を持つ」という夢を叶える第一歩としてスタートした「たんがキッチン」。「2024年11月に始めたので1年間は絶対に続けたい」とかずやさん。5月からは水曜メインの営業となりますが、大学の授業の関係で変更になる場合もあるとのこと。タンガテーブルのインスタグラム(下記)で営業日や定食の内容を確認できるので、ぜひチェックを。「インスタのDMで事前予約できます。食品ロスを減らすためにも事前予約をお願いします」とのことでした。

タンガテーブル「たんがキッチン」

住所=北九州市小倉北区馬借1-5-25 ホラヤビル4F ※Ⓟなし

営業日時=水曜の17:00~21:30 ※営業日時は今後変更の可能性あり、最新情報はInstagramで確認を

https://www.instagram.com/tangatable_cafe_hostel/

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