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「嫉妬より尊敬」と夫も脱帽!落選地獄・魔性・略奪・濡れ場…すべてを越えて“セリフなし”で主演を食った女優とは?

  • 2025.5.18

演技力と人柄で、視聴者にも共演者にも愛される女優がいます。今回は、そんな同業者も絶賛の名女優を5名セレクトしました。本記事では第3弾として、蒼井優さんをご紹介します。魔性とも言われた恋愛遍歴、そして出産後の復帰作で証明された“本物の女優力”とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「アニーでデビュー」から一転…「落選地獄」のあとに掴んだアカデミー賞

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(C)SANKEI

 

蒼井優さんは福岡市出身。宝塚好きの母の勧めで、2歳からクラシックバレエを習い始めました。小学生の頃には地元の芸能事務所に所属し、モデルとして活動。

そして14歳のとき、ミュージカル『アニー』のオーディションで、ポリー役に抜擢。順調な滑り出しに見えましたが、その後はオーディションでの落選が続き、思うように進まない日々に悩んだこともあったといいます。

そんな彼女に目を留めたのが、岩井俊二監督でした。蒼井さんの持つ独特の空気と存在感に惹かれ、映画『リリイ・シュシュのすべて』への出演が決定。これが彼女にとって、初の映画出演となりました。

その後も地道にキャリアを重ね、2006年の映画『フラガール』でついにブレイク。厳しい練習を乗り越えて挑んだ演技が高く評価され、日本アカデミー賞助演女優賞を受賞しました。

「無理して見なくていいよ…」結婚後に挑んだ過激シーン

どこか儚げで、物静かな印象を持たれることの多い蒼井優さんですが、スクリーンの中では目を疑うような過激なシーンにも果敢に挑んできました。

ロマンスドール』では、夫役の高橋一生さんとの濃厚なベッドシーンが話題に。

結婚後に公開された『宮本から君へ』では、激しい性暴行の場面を体当たりで演じ、その覚悟ある演技に多くの注目が集まりました。夫の山里亮太さんは、蒼井さんとともに映画館でこの作品を鑑賞。蒼井さんは「無理して見なくていいよ」と気遣ったそうですが、山里さんは嫉妬よりも、女優としての彼女への尊敬の気持ちが勝ったと明かし、鑑賞後には「すげえな、カッコいいなと思った」と語っています。

主役を食うほどの快演

2023年、蒼井優さんは出産後初のドラマ出演として、NHK朝ドラ『ブギウギ』を選びました。演じたのは、ヒロインが憧れる歌劇団のトップスター・大和礼子役。第8回まで一言もセリフがないにもかかわらず、「声が聞こえるような存在感」と演出陣をうならせました。

現場からは「圧倒的」「ワンショットの力が違う」と絶賛の声が相次ぎました。レッスンを重ねて挑んだダンスシーンも本格的で、舞台関係者からも高く評価されたといいます。

蒼井優さんは、声を張らずとも伝わる芝居で、現場や視聴者の信頼をつかんできました。『ブギウギ』での無言の存在感は、まさにその実力の証し。今後の活躍から、ますます目が離せません!


※記事は執筆時点の情報です