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“濃厚シーン”にも体当たり…「お芝居はできません」“予想外のキャリア”に葛藤 長澤まさみが絶賛する【清純派女優】の正体

  • 2025.5.17

演技力と人柄で、視聴者にも共演者にも愛される女優がいます。今回は、そんな同業者も絶賛の名女優を5人セレクトしました。本記事では第2弾として、夏帆さんをご紹介します。10代から第一線で活躍を続け、作品ごとにまったく異なる顔を見せる彼女の魅力に迫ります!

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「お芝居はできません」デビュー当初はまさかの“女優拒否宣言”!?

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(C)SANKEI

夏帆さんが芸能界入りしたのは、小学5年生の時に原宿でスカウトされたのがきっかけでした。

もともとは「モデルのようなことができたら」と軽い気持ちで所属し、事務所にも「お芝居はできません」と伝えていたそうです。ところが、気がつけば次々とドラマや映画に出演するように。
現場で経験を積むうちに、演じることの楽しさに惹かれていったといいます。

「一皮剥けたな」「色気がリアル」無我夢中の濃厚シーンが転機に

2007年に夏帆さんが主演を務めた映画『天然コケッコー』では、その瑞々しい演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞
とはいえ本人は、「どう演じていいのかわからず、常に手探りだった」と振り返っており、当初は芝居に対する戸惑いもあったようです。

大きな転機となったのは、2020年公開の映画『Red』でした。妻夫木聡さんとの体当たりの濃厚シーンについては、「無我夢中で覚えていない」と語った夏帆さん。観客からは「redの夏帆観て女優として一皮剥けたなと思った」「色気がリアル」といった驚きと称賛の声が上がり、演技派女優として新たな一歩を踏み出すきっかけとなりました。

「お芝居のことを相談できる仲間」ー 名女優同士の固い絆

夏帆さんの代表作の1つとして挙げられるのが、2015年公開の映画『海街diary』です。綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、広瀬すずさんと四姉妹を演じ、三女・千佳役として自然体の演技で作品を彩りました。

この作品をきっかけに夏帆さんと長澤まさみさんの交流が深まることに。テレビ番組で「凄いと思う役者は?」という話題になった際、長澤さんは夏帆さんの名前を挙げ、「お芝居の話をよくする仲間」「いろんな話を聞いてもらったりとか、相談したりする」と語っています。この長澤さんのコメントからも、夏帆さんは同業者からも信頼される存在であることが伺えます。

派手じゃない、でも目が離せない…名女優の“底なしの演技力”

現在は、全国で公開中の映画『BAUS 映画から船出した映画館』に出演している夏帆さん。本作は、吉祥寺の映画館「バウスシアター」の歴史と、それを支えた人々の物語を描いた作品で、夏帆さんは主人公サネオの妻・ハマ役を演じています。

どこか影を感じさせる佇まいと、変幻自在な演技。過激な濃厚シーンも、繊細な感情表現も、夏帆さんの手にかかればすっと物語に溶け込んでいきます。その芯のある芝居は、今後も多くの視聴者や俳優たちを魅了するに違いありません。


※記事は執筆時点の情報です