1. トップ
  2. 「マジでやめて」「最悪」原作ファンから苦言が殺到…なのに予想外のメガヒット【至高の実写化】 “異例の評価”を受けたワケ

「マジでやめて」「最悪」原作ファンから苦言が殺到…なのに予想外のメガヒット【至高の実写化】 “異例の評価”を受けたワケ

  • 2025.5.17

実写化作品は、原作との違いによって賛否両論が別れやすい作品であると言えます。しかし、多くの原作ファンを唸らせるほどの大ヒットを遂げた実写化作品も少なくありません。今回は、そんな“至高の実写化”作品5選をセレクトしました。

本記事で第3弾として、2012年公開の映画『るろうに剣心』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“至高の実写化”作品・映画『るろうに剣心』

undefined
(C)SANKEI
  • 作品名:映画『るろうに剣心』
  • 公開日:2012年8月25日

あらすじ

和月伸宏さんの漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作に、大友啓史さん監督・脚本、藤井清美さん脚本で実写化された時代劇アクション。

幕末の動乱期、“幕末最強”との呼び声高い伝説の剣客・「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心(佐藤健)が暗躍していました。それから10年が経った明治11年、「不殺(ころさず)の誓い」を立てて人斬りから足を洗い、日本中を旅する流浪人となった剣心。旅の道中でか弱き人々の手助けをしながら、平穏な日々を過ごしていました。

剣心の流れ着いた東京の地では、アヘンの密売やニセの人斬り抜刀斎による辻斬りが街を騒がせていました。ニセの人斬り抜刀斎の影響で門下生のいなくなった神谷活心流の師範代・神谷薫(武井咲)は、刀を持ち歩いていた剣心を犯人だと思い勝負を挑みます。誤解を解いて見逃してもらった剣心は、直後にニセの人斬り抜刀斎に襲われている薫を見かけ―。

シリーズ累計動員数1000万人以上を突破!映画『るろうに剣心』の見どころは?

映画『るろうに剣心』は全5部作が公開され、シリーズ累計観客動員数は1000万人を突破するほどのヒットを記録した作品。1作目となる映画『るろうに剣心』のクオリティの高さが話題を集め、2作目の映画『るろうに剣心 京都大火編』は2014年の邦画史上歴代No.1の興行収入を記録していました。漫画作品の実写化でここまでのヒットは異例とも言える同作。

そんな大ヒットシリーズの1作目・映画『るろうに剣心』ですが、一部の原作ファンから「実写化するのマジでやめてほしい」「最悪」という意見も見受けられました。原作が多くの人に愛されているからこそ、このような声が上がるのでしょう。

しかし、「実写映画版るろうに剣心発表当初、前評判は最悪だった。 実写映画は今以上に地雷扱いで、実際酷い作品が多かった…だから自分もそう思ってたけど。いざ見てみると、ここまでやるかという超絶アクションの連打。こんな殺陣見た事無いって次元だった」「下馬評では最悪だったのに公開されたらドンドン評判良くなったなぁ」という声からも分かる通り、実写化=失敗という前例たちを見事に一蹴する作品となり、公開前の悪評を絶賛の声に変える豪華キャスト陣の名演は、さすがとしか言いようがありません。

大ヒット・高評価を多く集めた理由の1つは殺陣のクオリティ。主演を務める佐藤健さんのバチバチのアクションシーンは、目が釘付けになること間違いなしです。SNSでは、「バトルシーンに迫力がありすぎて興奮がおさまらなかったのを覚えている」「邦画の殺陣のスタイルも漫画実写化のクオリティも変えたアクション」「実写作品の中でも屈指の完成度を誇る、ド派手なアクションが飛び交う名作」と大絶賛でした!

ハマり役と大絶賛も佐藤健タジタジ…?映画『るろうに剣心』

本作で、主人公・緋村剣心を演じた佐藤健さんは、類まれな運動神経と原作顔負けの美しいビジュアルで「ハマり役」だと多くの方から絶賛されました。しかし、とあるインタビューで佐藤さんは「剣心役は僕しかいないと言ってくださる人もいて、すごくうれしいけど…自分ではピンとこないんですけどね」とタジタジの様子で回想しています。

そんな佐藤さんですが、「とにかく剣心という大好きな役を、最高の環境で、最高のスタッフと一緒に作れたことは、ものすごく大きな財産だし、幸せなことだと思っています」と喜びも露わにしています。佐藤さんが演じたからこそ、本作は大ヒットしたと言っても過言ではないでしょう。

まだ映画『るろうに剣心』を観たことがない方、また本記事を読んで映画『るろうに剣心』に興味を持っていただけた方は、“手に汗握るアクションシーン”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です